各球団の新監督選び 立浪監督、新庄監督選考基準の違い

各球団の新体制が発表されている。久しぶりにBクラスに落ちたソフトバンクや、低迷する日本ハム、中日と来季に向かって希望が持てる流れになっている。しかし、その選考基準は球団によって大きく違っているようだ。

満を持して就任の立浪和義新監督

生年月日1969年8月19日(52歳)
身長173cm
体重70kg
投球・打席右投左打
ポジション内野手、左翼手
プロ入り1987年 ドラフト1位
初出場1988年4月8日

中日ファンのみならず、プロ野球ファンが待ち望んだ、生え抜きスターの監督就任ではないだろうか。PL学園時代に甲子園春夏連覇を成し遂げたときのキャプテンであり、中日ドラゴンズに入団後は1年目からショートのレギュラーで出場していた。難しいショートの守備を任されて、1年目にゴールデングラブ賞を受賞しているのは驚異的だ。通算2480安打は素晴らしいが、通算2塁打も487で歴代の記録になっている。

試合打席数打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁盗塁刺犠打犠飛四球敬遠死球三振併殺打打率出塁率長打率OPS
25861003387161175248048738171355610371359196691086456610071740.2850.3660.4080.773

生え抜きスターの就任で、比較的好成績を収めるケースが多い二遊間の監督ということで、期待は高まるばかりだ。PL学園で育ったこともあって、野球に対しては厳しい姿勢で臨むであろうと予想されたが、さっそく選手やスタッフには長髪、茶髪、ヒゲの禁止を通達した。最近はそういったことに厳しいことを言わないチームが増えているが、不振のドラゴンズを率いるとあって、意識改革から取り組むようだ。10月31日に出演したテレビ番組でも「すべてにおいて練習から試合から勝つことに対して妥協はしません。」と、力強く宣言した。

のびのびだとか、おおらかだとか、最近の指導者は自主性を重んじるような傾向が多いが、立浪新監督は全く違う指導をするのではないだろうか。低迷を続ける中日の切り札であり、球団も最大限のバックアップをしてほしいものだ。巨人と同様に新聞社というオールドメディアを親会社とするだけに、資金面などの上がり目は期待薄のため、補強面で課題が残るかもしれないが、最低でも5年は続けて頑張ってほしい。

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球団の協力が不可欠ですよね。新体制も決まりつつ有るようですが、外国人の補強で長打力の強化をしたいですね。

話題作りは最高の新庄剛志監督

生年月日1972年1月28日(49歳)
身長181cm
体重76kg
投球・打席右投右打
ポジション外野手(主に中堅手)、内野手[注 1]
プロ入り1989年 ドラフト5位
初出場NPB / 1991年9月10日

日本ハムの監督選びには、正直言って驚いた。パフォーマンスが先走りして、実力よりも人気が先行するイメージのある新庄監督だが、通算安打1524安打を記録するなど、しっかり数字も残している。ここ2年間に観客動員が伸び悩んでいる日本ハムは、話題作りではすでに成功している。新監督就任が噂されていた稲葉前全日本監督をGMに迎えて、しっかりとした球団作りも抜け目なくできそうなところは流石だ。どの様な野球を展開するのか全く読めないが、プロ野球ファンとしてはとても楽しみな新監督の就任だ。

試合打席数打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁盗塁刺犠打犠飛四球敬遠死球三振併殺打打率出塁率長打率OPS
NPB:13年14115629516364713092343620522307167339442532627719901050.2540.3050.4320.737
MLB:3年3039608769821541420324100969655614128130.2450.2990.370.668

立浪監督と新庄監督は、ある意味好対照の監督だと思う。長髪・茶髪・ヒゲの禁止を打ち出した立浪監督に対して、いち早く現役時代に髪を染めて三色メッシュや緑髪でも話題となった新庄監督。野球に関しても対象的なチームを作ってもらい、日本シリーズで相まみえることにでもなれば、興味は尽きないだろう。

巨人原監督続投の不思議 来季の体制はどうなるのか

中日とすれば切り札のエースを切ってきたところだろうが、日本ハムはジョーカーを選んだようで来年の開幕がすでに待ち遠しいフレッシュな話題だ。

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