アーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)の憂鬱

グリーンベイ・パッカーズの絶対的エースQB、アーロン・ロジャースの契約延長交渉が、長引いている。37歳のロジャースは現役最高の能力を誇るQBで、2020年シーズンのシーズンMVPだ。パッカーズにとって欠くことのできない選手であることは間違いないが、サラリーキャップがあるNFLでは、難しい問題だ。

アーロン・ロジャースが望むもの

様々な憶測記事が出ているが、本当のところは明らかにされていない。

手厚い保証の契約の延長

37歳のロジャースは、現状では現役最高能力のQBと評価されている。43歳のトム・ブレィディが昨年スーパーボウルを制したことから、ドロップバック型の万能QBであるロジャースはまだまだ衰える年ではない。本人も周囲もその事は理解しているが、問題は怪我の可能性だ。いくらロジャースでも、加齢による肉体の回復能力は衰える。ただでさえ怪我の多いNFLで、しかも一番ターゲットとなるQBである。最近はQBを守るルール改正が頻繁に行われているが、それでも怪我でシーズンを棒に振る可能性はある。昨年のドラフト1位のジョー・バロウは、11月22日にACL(前十字靱帯)断裂とMCL(内側側副靱帯)も断裂して、シーズンエンドとなった。ルーキーのバロウがどのくらいの早さで復帰できるか不明だが、37歳のロジャースにとって大きな怪我は一番の心配事だろう。代理人が保証の手厚い契約延長を望んでいるという記事が出ているが、ある意味当然のことだろう。チームとしては難しい選択を迫られていることは間違いない。

ジョーダン・ラブの存在

2020年のドラフト1巡でパッカーズは、QBのラブを指名している。そしてラブは練習で良いパフォーマンスを披露しているらしい。ロジャースはラブについて評価しており、人間性も認めるコメントをしている。しかし、2005年にドラフト1巡で指名されたロジャースは、その後3年間ブレッド・ファーヴのバックアップを努めた後、2008年に結果的にトレードという形で、ファーヴをニューヨーク・ジェッツに追いやる事となった。当時40歳手前だったファーヴは、今のロジャースと重なる立場にいたのかもしれない。日本人の感覚ではあまり考えにくいが、ロジャースを放出してラブにチームの将来を任せる選択は十分にありえる。あのジョー・モンタナでさえ、若手のスティーヴ・ヤングに追いやられたのだ。

ロジャースのトレードを、申し込んでいるチームが有るみたいですね。

スーパーボウル制覇は1回

現役最高のQBと評価されるロジャースも、スーパーボウルは2010年に1度制しただけだ。ブレイディの7回は例外としても、ジョー・モンタナの4回やペイトン・マニングとイーライ・マニングの2回と比較しても見劣りがする。37歳のロジャースが望むものは、スーパーボウルの今一度の制覇であったとしても不思議ではない。チームのドラフトピックに不満は無いと否定しているロジャースだが、チームの強化方針に不満をいだいている可能性は十分にある。パッカーズはWRをドラフト1位で指名しないことで有名だ。ロジャースであれば普通のWRでも、十分に戦えるという判断があるだろう。また、ロジャースと組むことで能力が上がっていく、もしくは上がったように見えるWRも存在すると思う。しかしロジャースと超一流の新人WRのコンビも見てみたいし、ロジャースも最後のスーパー制覇を目指すときに、スーパーなWRを必要なピースと考えているのではないか。WRだけではなくOLも強化が必要であると考えていると思う。ロジャースはリリースも早く、足も使えるのでディフェンスのラッシュを避けてパスを通すことができるが、あまりにもパッカーズのオフェンスはロジャースの能力に頼りすぎているように思える。

ロジャースの2020年のサラリーはQBで3位の$33.5M、ブレイディは22位の$22.5M。サラリーキャップのため、NFLのチーム力強化は難しいですね。

プレシーズンがもうすぐ始まるこの時期に、何らかの答えがもうすぐ出るだろう。

ロジャースを中心としたハイパーオフェンスを、見たいと思うファンは多いのではないか・・・

トム・ブレイディの功績

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