雷による遅延で8:50のスタートとなった4戦目。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Raiders | 0 | 0 | 14 | 0 | 0 | 14 |
Chargers | 7 | 14 | 0 | 7 | 0 | 28 |
かつてレイダースの本拠地だったチャージャーズの本拠地LAは、75%がレイダースファンで占めているとの情報があった。その通りの観客で、まるでレイダースのホームゲームのようだったが、14対28で負けてしまった。試合前の予想ではチャージャーズ有利とのコメンテーターが多かったが、その通りの結果となってしまった。
酷かった前半戦
カールソンの52ヤードフィールドゴールが右にそれた時に、勝利は遠のいたと言えるだろう。開幕前にハーフタイムでのコーチ陣のアジャスト力が、今シーズンの一つの課題と考えていたが、今年は後半戦のほうが、前半戦より良い結果を出している。しかし今シーズンは4試合中3試合で、前半戦に先行されている。特に今日は前半戦に完封されて、21対0だった。
Raiders | Chargers | |
213 | Total Net Yards | 380 |
7 | Total Penalties | 7 |
58 | Penalty Yards | 105 |
25:18 | Time of Possession | 34:42 |
しかも前半戦のトータルヤードは、ペナルティーによる罰退より少ないという有様で、見ていて腹が立つような出来。3&outを繰り返し、せっかく取ったファーストダウンもトーンティングでそれ以上に後退するなど、規律も乱れていた。時間を全く使えずに、ディフェンスが消耗していくのが明らかな試合運びだった。DCが故バディ・ライアン様だったら、さぞかしお怒りになられたのではないかと思うほどの、試合運びの不味さだったと思う。
今日のように前半戦で21点も取られてしまうと、後半戦の戦い方が限られてくる。逆に相手チームはディフェンスが楽になってしまう。もう少し早いうちに対策をねって前半の内に建て直さなければ、今のレイダースの力では追いつくことは難しい。いや、余程の地力の差がなければ、追いつけない点差だろう。今日のように相手にターンオーバーのない堅実なゲーム運びをされてしまうと、こちらのミスが先に出てしまう結果になり勝ちだ。そのミスの一つがフィールドゴールのミスだったということだ。
オフェンスラインの弱さ
RUSHING | ATT | YDS | TD | LGTD |
J.Jacobs | 13 | 40 | 0 | 0 |
D.Carr | 3 | 6 | 0 | 0 |
K.Drake | 1 | 2 | 0 | 0 |
A.Ingold | 1 | 1 | 0 | 0 |
開幕前から不安視されていたOLが、怪我などによって悪化している。RBジェイコブスは怪我により本調子ではないようで、さらにレイダースの両Gが弱くてランが全く出ない。
トータル49ヤードと抑えこまれ、前半はほとんど穴が開かなかった。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT |
D.Carr | 21/34 | 196 | 2 | 1 |
J. Herbert | 25/38 | 222 | 3 | 0 |
パスプロテクションも不十分でカップが小さくなるのが早く、カーには時間が足りなかった。試合前にスティーブ・ヤングが、カーのターゲットを探す能力がアップグレードしていると褒めていたが、それを活かす時間がなかった。やむなくコールするロールアウトのパスは決め打ちとなり、本来のカーのターゲットを探して投げるパスが、今日はできなかった。
ここでもOLが力負けした時のプレーを用意できていないところに、不満が残る。パッカーズはLTが控えの控えとなり、力負けが予想され、開始早々に49ナーズのボサにプレッシャーをかけられた後に、用意していたプレーコールによりLTを助けていた。
気の毒だったディフェンス
DEFENSE | T-A | SCK | INT | FF |
D.Perryman | 12.0-4 | 0 | 0 | 0 |
C.Littleton | 12.0-4 | 0 | 0 | 0 |
J.Abram | 8.0-4 | 0 | 0 | 0 |
A.Robertson | 7.0-1 | 0 | 0 | 0 |
K.Wright | 5.0-3 | 0 | 0 | 0 |
J.Hankins | 4.0-3 | 0 | 0 | 0 |
T.Moehrig | 4.0-0 | 0 | 0 | 0 |
N.Hobbs | 4.0-2 | 0 | 0 | 0 |
D.Arnette | 3.0-2 | 0 | 0 | 0 |
D.Philon | 3.0-1 | 2 | 0 | 0 |
C.Hayward | 2.0-0 | 0 | 0 | 0 |
N.Kwiatkoski | 2.0-1 | 0 | 0 | 0 |
C.Ferrell | 1.0-0 | 0 | 0 | 0 |
R.Teamer | 1.0-0 | 0 | 0 | 0 |
C.Nassib | 1.0-0 | 0 | 0 | 0 |
S.Thomas | 1.0-1 | 0 | 0 | 0 |
Y.Ngakoue | 1.0-0 | 0 | 0 | 0 |
ディフェンスは良くやっていたと思う。開始早々にCBミューレンが故障して、控えのアーネットも脳震盪を起こした。残りのDBは全員にサイズがなくて、厳しいパスディフェンスだった。勝負どころで敵TEのクックを抑えられなかったのが残念で、マークも外れていた時があり、防げるミスだったのではないかと思う。しかし前半戦に消耗した割には、健闘したディフェンスだと思う。ブリッツが少なく保守的なディフェンスなので、ターンオーバーが見込めず、消耗が激しい耐えるディフェンスだ。こういう戦略の場合は、オフェンスと上手く時間の使い方の連携を取らないと厳しい。戦略的にブリッツを入れて、アグレッシブに行けるほどの力が無いと思うので、ここはオフェンスが前半からボール支配をしてもらいたいところだ。
頭の良いレンフロー
RECEIVING | REC | YDS | TD | LGTD |
H.Ruggs | 3 | 60 | 0 | 0 |
D.Waller | 4 | 50 | 1 | 3 |
H.Renfrow | 6 | 45 | 1 | 10 |
J.Jacobs | 5 | 17 | 0 | 0 |
W.Snead | 1 | 15 | 0 | 0 |
Z.Jones | 1 | 5 | 0 | 0 |
B.Edwards | 1 | 4 | 0 | 0 |
今日もレンフローの活躍は見事だった。
パントフェイクのカバーもいち早く察して防いだところは、注意力が散漫になる選手が多い中で、本当に良いお手本だ。密集の中でのダブルムーブもラムズのWRクーパー・カップと比較されるほどで、ラムズのCBラムジーを練習で振り切ったという話も、信憑性がある。クラッチレシーバーとしての価値は高く、本当に頼りになるターゲットだ。
来週のベアーズは2勝2敗で、先発QBは新人のフィールズだろう。プレッシャーをかけて時間を与えないことがとても大切だと思う。
最近の新人QBは、覚醒が速いので要注意です。
カリル・マック様のご挨拶は遠慮したいものですね。