ヤクルトが引き分けを挟んで、5連勝で2位に浮上した。
小川-清水-石山のリレーでなんとか逃げ切った。FA移籍をせずに残留した石山は8セーブ目で、快進撃を支えている。このオフにヤクルトは山田、石山、小川と主力のFA流出を抑え、チームの団結力も増したのか、連敗が少なく好調が続いている。FA移籍をしなかった山田はキャプテンとなり、彼自身の調子はまだまだだが、打ち出したら更に勢いが増しそうだ。
高速インターネット(Wi-Fi付き)+専門チャンネル月額1,750円〜【J:COM(ジェイコム)】4番 村上宗隆
その好調なチームの4番が、4年目の村上宗隆内野手だ。
打率.289、本塁打はセリーグトップの8本、打点は2位の19だ。
188cm、97Kgの出来上がった体格で、4年目の21歳でありながら、打席での風格は素晴らしい。スイングの速さは凄まじく、当たればピンポン玉のように飛んでいく。
今日の本塁打も左腕の抜いた落ち球にうまく体を残して、右手1本でライトスタンドに打ち込んだ。年々バッティングは進化しているようで、打率も残せる長距離砲だ。巨人の岡本和真選手が3冠王を狙えるなどと報道されることが多いが、村上選手の方が3冠王の確率は高いのではないかと思う。左バッターで内野安打を期待できるし、バッティング自体に柔らかさがあるように感じる。後を打つ5番バッターがしっかりすれば、勝負を避けられることも少なくなるので、狭い神宮ならば3冠王の確率は上がってくると思われる。
チームを引っ張ることのできる村上選手
そして村上選手は、なんといっても明るい。
まだ若いということもあるだろうが、喜怒哀楽がはっきりしていて気持ちがいい。空振り三振した時の悔しそうな表情をみると、こちらまで悔しくなるし応援したくなる。チームがサヨナラ勝ちしたときなどは、若者らしく1番はしゃいで喜んでいる。こういう明るい選手が4番に座れば、チーム全体が明るくなると思う。
2017年のドラフト1巡目で清宮選手をハズした、ヤクルト、読売、楽天の3球団が競合したドラフトで、ヤクルトが獲得した選手だ。入団時はキャッチャーということだったが、1年目からファームで3割を打ち、バッティングを活かしてすぐに内野手となった。キャッチャーとしての素質は全然わからないが、首脳陣の判断が素晴らしく、2年目には36本塁打を打っている。2年目は速い球に差し込まれることが多く、打率が上がらなかったが、3年目には弱点を克服し3割を打っている。スーパースターになる選手は早くから出てくる事が多く、村上選手はまだまだ成長の期待できる21歳で、怪我さえなければスーパースターになる可能性が十分にある。
ヤクルトの黄金期が来る
ヤクルトはこれから10年以上4番に苦労しない。3冠王も期待できる本当の4番だ。毎年エース候補はドラフトで出てくるが、4番を張れる選手は出てこない。その意味では今後のチーム運営を間違えなければ、黄金期が再びやってくる可能性がある。
昨年FA流出を食い止めた球団と首脳陣が、やってくれるのではないかと期待してしまう。
それほど村上選手は期待させてくれる21歳だ。