NFLドラフト終了~レイダースのドラフトは打倒チーフス~

今年のドラフトの様子

NFLのドラフトが3日間にわたり行われ終了した、昨年はコロナの影響でリモートによる指名が行われたが、今年は通常に近い方式で行われた。今年の指名は全体的に予想通りの指名が多く、余り大きな驚きはなかった。

昨年リモートで使った椅子を持ち込む演出が、アメリカで受けたのかどうか気になるところだ。(笑)

ペイトリオッツの上手さ

昨年ブレイディを放出して成績を下げたペイトリオッツだが、ドラフトでは上手さが光った。アラバマのQBのMac Jonesをなんとドラフト15位で指名した。冷静に流れを読み、トレードアップすることもなくさらって行ってしまった。QBを上位指名することが無いHCのベリチックだったが、流石にあの状況でスルーはできなかった。クイックリリースで体格にも恵まれており、もしかしたら1週目からスターターになってしまうかもしれない。アンチの多いペイトリオッツのスティールに近い指名に、現地のブーイングが興味深く感じられた。

ジェッツの呪縛

ジェッツは長年フランチャイズQBが定まらない。2018年にSam Darnoldを指名した事で長年の問題が解決かと思われたが、残念ながらカロライナにトレードされた。ニューヨークのマスコミが選手に厳しいのは有名で、そのために潰されることが多いので、NFLだけではなく、MLBでも例に事欠かない。ブロードウェイ・ジョーの再来を夢見るニューヨーカーが一番のプレッシャーで、強いハートを持っていなければ、ジェッツで成績を残すことは極めて難しい。今年それに挑むのはBYUのZach Wilsonだ。1位で指名されたTrevor Lawrenceも弱いチームで苦労すると思うが、1番苦労するのはZach Wilsonだろう。

レイダースの独自路線

レイダースのドラフト指名はAl Davisの頃からフィジカルを重視した指名が特徴で、物議を起こすことが多い。時にはパンターやキッカーを1巡指名してファンを驚かせる。そのためか強烈な印象のBust(期待はずれ)も少なくない。GMとHCが変わっても伝統は引き継がれているようで、今回も指名直後のYou Tubeでのファンの反応は、リーチだとして帽子を投げつけるファンがいた。G+の放送も心なしかコメンテーターの戸惑いを現していたのか、反応が薄かった。

新しいGMとHCとなって結果が求められるシーズンであるのだが、今までは芳しくない。唯一残せている実績は反則の減少だ。Art Shellの頃などはホールディングを容認していたようだが、兎に角反則が多くてストレスが溜まる試合が多かった。しかしここ最近は改善の跡がみえる。特にオフェンスラインは規律がよく取れて、つまらない反則が減っているようだ。Millerを指名したときも評価はあまり高くなかったが、今ではタグを付けるほどの立派なLTに成長した。Leatherwoodもインテリジェンスに富んだOLになれることを信じている。Tom Cableがいるのは心強い限りだ。

打倒チーフス

同地区のチーフを倒さなければ、スーパーにはたどり着けない。Mahomesを止めることが絶対条件なのである。昨年のスーパーボウルは両OTが負傷しており、Mahomes自身も足を負傷して走れなかったので、参考にはならない。昨年レイダースは土をつけることができたが、プレーオフで勝つことは非常に難しいだろう。Mahomesを止めるのは難しいので、TEのKelceを止めたいのだろう。フィジカルに優れた、LBとSの中間のような選手を数年前から指名しているのだが、何故か皆怪我をしてしまい、実績を残せていない。今年も2人ほど対Kelce用の選手を指名したと思うのだが、どう出るだろうか?

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