緊急事態宣言で延期のプロ野球~災いを利用する~

試合の延期

プロ野球は緊急事態宣言下の地域での無観客での開催を、発表した。4月27日から5月11日までの24試合が対象だ。そして同時に有観客試合の開催を目指して、可能な範囲で日程を変更できることとなり、巨人とヤクルトはそれぞれのスケジュール変更を発表した。

巨人は5月2日の中日戦(東京D)、同8日のヤクルト戦(同)の延期を決めたと発表している。

プロ野球にとってチケット収入は収入の柱であり、巨人の場合は無観客になると約1億円が無くなると言われている。試合の開催に伴うその他の売上も含めると、その減収は更に大きなものになる。昨年から続くコロナ禍の中で、球団の経営は圧迫され続けている。MLBと違い、日本のプロ野球は選手の年俸を減額せずに支払っているようなので、球団経営に与える影響は甚大だ。今回の巨人とヤクルトの決定は当然の流れで、GWのプラチナチケットではあるが、延期はやむを得ない決定だ。

巨人の対応

巨人はこの延期を上手く利用しようとしている。

GWの過密日程を避けることで、色々とメリットが出てくる。

このあたりは今の首脳陣は抜け目がなく、決してゴルフ等に興じることなどなく2軍の選手の現地での視察などに費やしてもらいたい。杞憂だと信じているが・・・・・

デラロサ投手離脱試合数の縮小

まずデラロサ投手の再合流まで時間が稼げることとなった。デラロサ投手は絶対的とは言えないまでも、クローザーとして十分な実績を残してきた。不安定なため、いつもハラハラする展開が多いが、離脱されてからその存在の大きさがクローズアップされたと思う。160Kmの球速を誇るビエイラ投手は、クローザーとしては力不足が認識された。また中川投手はかつてのセットアッパー山口鉄也コーチの様に、クローザーには不向きで8回を任すことがベストと再認識されたと思われる。そのため今はデラロサ投手の再合流までの試合数の縮小は、大きなメリットであると考える。

リリーフ陣の整備

先程も触れたが、リリーフ陣の力を見極める事ができる。鍵屋投手などはもしかしたらストッパーでの経験を積むことによって、1ランク上のリリーフ投手になれるのではないかと思う。また、高梨投手も気持ちが入った時のピッチングは素晴らしいものが有り、今回のデラロサ投手の離脱で調子を更に上げてくる可能性がある。そして、2試合の休みが増えたことで、リリーフ投手の負担が大きく減った。これも開幕から1ヶ月を過ぎたところで、ドームを本拠地としている巨人にはありがたいポイントだ。

先発陣の整備

ローテーションにも余裕ができた。サンチェスが離脱していた穴をどうやって埋めるかが課題だったが、この延期によって特別の対応が不必要となった。さらに戸郷投手の2軍での調整にも余裕ができ、畠投手も指先のコンディションの関係で登録抹消となったが、今回の試合の延期のため、余裕ができたと考えられる。

ベテラン野手のケア

坂本選手やスモーク選手などコンディションに不安を抱える選手は多い。特に坂本選手は年齢も上がってきており、早めの休養は首脳陣は気をつけているところだと思われる。他にもスモーク選手や丸選手などは調整不足が噂されており、連戦が続くよりもチームにとっても選手にとっても良い効果が期待される。

常に先のことを考えられる原監督率いる首脳陣なので、この延期の効用がどう出るか非常に興味深い。

タイトルとURLをコピーしました