いよいよNFLも大詰めです。デヴィジョナルプレイオフはチーフスVSジャガーズで幕を開けました。この対戦は色々な意味で注目の対戦でした。結果は格上のチーフスが順当に勝ちましたが、ジャガーズがワンポゼッションゲームで食い下がる展開でした。今年のプレーオフは本当に激戦ばかりで、目が離せませんね。
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ヘッドコーチ師弟対決
チーフスのHCアンディ・リードとジャガーズのHCペダーソンは、長い間師弟関係にありました。ペダーソンがグリーンベイでバックアップQBをやっていた時に、リードはグリーンベイのアシスタントコーチでした。ペダーソンはリードを”メンター”だと、師弟関係にあることを認めています。そして、二人の奥さんは、今も交流があるようです。
| 1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
| Jaguars | 7 | 3 | 0 | 10 | 0 | 20 |
| Chiefs | 7 | 10 | 3 | 7 | 0 | 27 |
この様に師弟関係にある両者ですが、既に二人ともスーパーボウルを制しており、名将と呼ぶに相応しい実績を挙げています。HCリードの最近の戦績は、今更触れるまでも有りません。HCペダーソンはドアマットチームだったジャガーズを、シーズン半ばから立て直し、プレイオフ初戦を勝ち上がるチームにまで育て上げました。
戦力的には格上のチーフスに対して、戦力的に劣るジャガーズがどれだけ食い下がるかが注目されたゲームでしたが、お互いに堅実なオフェンスを展開して、最後までもつれる展開に持っていけたのは、HCペダーソンの胆力があったからなのではないかと思います。
惜しむらくはもう少しRBイーティーエヌを使ってほしかったのと、RPOをもっと多用してQBロレンスのランを見せてほしかったことでしょうか。QBロレンスのランは怪我の心配もあるので、終盤まで取っておきたかったのかもしれませんが、追う展開となり3回26ヤードに終わってしまい、活かすことが出来ませんでした。RBイーティーエヌも10回62ヤードと、アベレージが6.2ヤードも出ていたので、ゴリゴリ地上戦で行けたのではと残念でなりません。
マホームズ対ロレンスのQB対決
脂の乗り切ったQBマホームズと、若手のQBローレンスのマッチアップは、とてもワクワクするものでした。QBロレンスは最後にインターセプトを喫してしまい力尽きましたが、落ち着いたクォータバッキングが光りました。大学時代からの盟友RBイーティーエヌとのコンビは今年は見納めですが、来年も十分に期待できると思います。しかし、残念ながらWRとTEに恵まれず、チームとして力不足であったことは否めないでしょう。今日も大切な所でWRがドロップに近いプレイをしてしまい、QBロレンスの力が活かされていなかったと思います。
| Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | SACKS | RTG |
| Trevor Lawrence | 24/39 | 217 | 1 | 1 | 2-12 | 74.4 |
| Patrick Mahomes | 22/30 | 195 | 2 | 0 | 0-0 | 112.5 |
対照的にQBマホームズは自慢の脚を負傷したにも関わらず、RTG112.5を叩き出したのは圧巻でした。負傷の直後に出場に対する執念を見せて、サイドラインでグラウンドコートを叩きつけていたのは、とても印象的でした。これほど実績を積み上げてもまだ、闘志が満ちているQBマホームズはこれからも長く活躍するのだろうと思います。
負傷する前は相変わらず魔法のようなパスを連発していましたので、怪我がなければもう少し点差が開いていた可能性があると思います。
TEトラビス・ケルシーを止められず
WRとTEのタレントに大きな差が感じられた両チームですが、特にTEケルシーは相変わらずの破壊力でした。今日も14回98ヤード２TDと大暴れでした。何時ものようにサードダウンやレッドゾーンでの破壊力は凄まじく、わかっていても止められないという立ち位置ではないでしょうか。この傾向は数シーズン続いており、今シーズンはWRタイリーク・ヒルが抜けたので、猛威が収まるかと思いましたが、むしろ加速したようです。TEケルシーを止めないことにはチーフスの優位は揺るがないと思われ、次の対戦相手がどうやってTEケルシーを止めるのかが注目されます。
次はビルズとベンガルズの勝者ですが、実力伯仲で全く予想ができません。いずれにしろ明日の対戦が楽しみで仕方が有りません。QBマホームズの脚が心配ではありますが、1週間あれば十分に回復するのではないでしょうか。
次のドラフトが注目されるジャガーズ
今年は少し力不足でしたが、来年は更に期待ができる若いチームです。サラリーキャップにも、かなり余裕があります。ドラフトは25番目の指名ではありますが、QBが決まっているので十分な指名順位です。各予想サイトではCBの指名が予想されていますが、ファンの一人としては1巡では才能豊かなWRを指名して欲しいと思います。４～５巡でTEも指名できれば、QBロレンスがまた一つ階段を登れるのではないでしょうか。
ただ、安定して勝ちに行くなら徹底的にディフェンス強化するかもしれません。
いずれにしろ力があることを証明したジャガーズですが、QBロレンスが真のエリートQBになれるかどうかは、来シーズンにかかっていると思います。注目ですね。
