スーパーワイルドカードが終了した。結果は大きなアップセットは無く、順当な結果と言っていいだろう。
スカパー!基本プランディフェンスの強いチームが勝つポストシーズン
”オフェンスが客を呼び。ディフェンスが勝利を呼ぶ”と言われるように、特にポストシーズンで勝ち進むのにはディフェンスが重要となる。
今週の勝敗を見ていると、やはりディフェンスが好調のチームが勝ち上がってきている様だ。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Cardinals | 0 | 0 | 8 | 3 | 0 | 11 |
Rams | 7 | 14 | 7 | 6 | 0 | 34 |
カージナルスは主力のDBが出場できずに、穴を埋めきれなかった。WRクーパー・カップとWRオーデル・ベッカムを抑えることが出来ず、結果的にランでゲームをコントロールされてしまった。ラムズはQBの大型トレードで勝負に出たが、今のところは判断に間違いがなかったという結果になっている。
Patriots | 0 | 3 | 7 | 7 | 0 | 17 |
Bills | 14 | 13 | 6 | 14 | 0 | 47 |
ペイトリオッツも珍しくディフェンスが崩壊して、ベリチックらしくない負け方をしてしまった。ビルズは攻守のバランスが良く、今年も優勝候補と言えるだろう。ペイトリオッツの新人QBジョーンズは来年が勝負の年だ。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
49ers | 10 | 6 | 7 | 0 | 0 | 23 |
Cowboys | 0 | 7 | 0 | 10 | 0 | 17 |
49ersはシーズン終盤に来てディフェンスが整備されてきており、好調が続いている。次週は満を持して登場するパッカーズのQBアーロン・ロジャースを止めることが出来るかもしれない。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Steelers | 0 | 7 | 7 | 7 | 0 | 21 |
Chiefs | 0 | 21 | 14 | 7 | 0 | 42 |
チーフスはオフェンスの強さで勝ち上がってきているチームだが、本当に強いディフェンスを攻略できるかが問題で、ビルズのディフェンスを粉砕できるかが鍵となる。ロースコアーのゲームになれば、ビルズの勝機は大きくなるのではないだろうか。
モバイルクォーターバックの限界
長く強い期間が続くチームのQBは、ポケットパサーが存在する。
代表的なのはトム・ブレイディとアーロン・ロジャースだろう。パトリック・マホームズも同じ域に到達しそうなQBだ。
逆にモバイルQBの活躍は、長くは続かないケースが多い。
モバイルQBとしてデビューし、活躍できればその存在が大切にされ、怪我が大きなチームのリスクとなってしまう。怪我を恐れるためにQBのランや不用意なスクランブルは抑制されるようになり、成績が落ちていくという流れだ。
過去にはRGⅢ等が代表的な例かもしれない。現在ではボルティモアのラマー・ジャクソンが停滞期に入りつつある。ここでパスの能力が開花すれば、シーホークスのラッセル・ウイルソンの様に、エリートQBとなるかもしれない。怪我でもしてしまえばRGⅢの様に、失速する可能性は十分にある。
そして今日負けてしまったカージナルスのQBカイラー・マレーも、来シーズンは失速するのではないだろうか。マレーは特に上背が無いため、ポケットパサーになることは難しい。割り切って走るようにならなければ、来シーズンの活躍は厳しいかもしれない。体格に恵まれていないので、怪我のリスクが大きいことを考えると、今日のゲームはもっと走って勝負をかけても良かったのではないだろうか。
上背のないクォーターバックの可能性 メイフィールドの失速
このところ上背の無い若いQBが活躍している。特にブラウンズのQBベイカー・メイフィールドとカイラー・マレーの活躍は常識を覆した感がある。引退したブリーズの例もあり、必ずしも上背の無いQBが活躍できない事はない。逆に言えばブリーズの活躍があったからこそ、マレーやメイフィールドの高評価によるドラフト1位が成立したのかもしれない。しかし、ここに来て二人とも失速気味だ。メイフィールドは来シーズンの成績次第では、先発の座を失うかもしれない。他チームの研究が進めば進むほど、彼らは包囲されていく。このまま彼らが失速すれば、ブリーズの偉大さが更にクローズアップされることになるかもしれない。
来週もワクワクする対戦が続きますね。
今年のプレーオフは、本当に良い対戦が続きます。