今シーズン初めて2ポゼッションゲームとなり、レイダースは勝利を収めました。QBデショーン・ワトソンを失ったテキサンズは再建中のチームと言える状況で、必ずしも手放しで喜べる勝利ではありません。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Texans | 0 | 10 | 10 | 0 | 0 | 20 |
Raiders | 3 | 7 | 7 | 21 | 0 | 38 |
RBジョシュ・ジェイコブズが大爆発
CAR | YDS | AVG | TD | LONG | |
Josh Jacobs | 20 | 143 | 7.2 | 3 | 15 |
DJ Turner | 3 | 20 | 6.7 | 0 | 18 |
Zamir White | 1 | 2 | 2 | 0 | 2 |
Derek Carr | 3 | -1 | -0.3 | 0 | 0 |
20回143ヤードを走ったRBジェイコブズが、3TDを挙げる大活躍でした。
1試合平均411ヤードを許してリーグワースト2位のテキサンズディフェンスを考慮しなければなりませんが、RBジェイコブズのコンディションはとても良いようです。進路が塞がっていても細かいステップを踏みながら、横に逃げずに前に進もうとするので、今年はロスをすることが少なくなっていると思います。5年目のオプション契約を見送られたので、闘志に火がついているのかもしれません。今は入団以来最高の状態ではないかと思います。
新人RBザミール・ホワイトなどのプレイ数が極端に少ないので、RBジェイコブズのコンディションが疲労や怪我などから落ちてくることが懸念されます。もう少し控えRBを使うことが出来ると良いのですが、それほど今のジェイコブズが絶好調であることの裏返しの証左となっているのかもしれません。
HCマクダニエルの落ち着き
今日は相手チームの戦力が下だったため、落ち着いて試合運びができたようです。しかしシーズンが深まるに連れてHCマクダニエルの真価が、発揮されてきているのは間違いないのではないでしょうか。
直近の過去2試合は1ゲーム当たり、183.4ヤードをランで稼いでいます。アベレージも5.8ヤードと、とても優秀です。最初の3試合はラン攻撃の割合が、29.1%と少なかったのですが、直近の2試合は47.4%と大きく増えています。
今日の試合は前半はRBジェイコブズのランが45ヤードでしたが、後半に98ヤードを記録しました。前半はランを抑え気味でしたが、ハーフタイムでのアジャストが今日も上手くいったようで、RBジェイコブズのランとプレイアクションパスのコンビネーションが、素晴らしかったと思います。
また、スペシャルプレーも用意してあり、バイウイーク明けとはいえ、ワクワクさせる物もありました。オフェンスラインもランブロックについては、少し凝った物も出来つつあるようです。ラン攻撃については、シーズン当初のようなオフェンスラインの弱さを感じさせなくなってきています。今年プレーオフを狙えるとすれば、安定したラン攻撃は絶対的に必要で、QBカーの負担を少なく出来るかどうかが鍵になると思います。
本当の意味でのエリートQBにはなりきれていないQBカーに、逆転を託すような試合運びは、勝率が上がらないと思います。強豪チーム相手でもラン攻撃で得点を重ねるようになることが、AFC西で勝ち上がっていくための唯一の戦略だと思います。
QBカーの可能性
チームリーダーとして十分に力を発揮しているQBカーですが、個人的にはもう少し落ち着いて欲しいと思います。4thダウンギャンブルでハードカウントで見事に相手のオフサイドを誘発したのですが、そこであまり派手なガッツポーズをされると、なんとなく興ざめしてしまいます。厳しい事を言ってしまいますが、あそこは控えめに拳を握るぐらいにしてもらえると、相手にとってもより凄みが増してくるのではないでしょうか。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | QBR |
Davis Mills | 28/41 | 302 | 2 | 1 | 68.1 |
D.Carr | 21/27 | 241 | 1 | 0 | 84.5 |
今日のゲームではプレイアクションがよく決まっていました。しかし相変わらずドロップバックのパスは、プレッシャーに弱いようです。カップが小さくなってくると、背伸びをするように投げるパスがあるのですが、たびたびショートスローになり、インターセプトの危険が増大します。プレッシャーを恐れずに投げきる姿勢は勇敢に見えますが、もう少し細かいステップで、ラッシュを交わして欲しいと思います。
この試合のようにラン攻撃が機能すれば、十分にスーパーボウルまで辿り着くことが、QBカーにはできる実力があると思います。
WRダバンテ・アダムズの華麗なステップ
WRアダムズは相変わらず能力の高さを見せつけてくれ、とても幸せな気分にさせてくれます。ランアフターキャッチも華麗なステップで、相手ディフェンスとの衝突を避けてダウンしてくれるので、怪我のリスクが少ないと思います。ティム・ブラウンも同じ様にダウンしていたのが、思い出されます。
REC | YDS | AVG | TD | LONG | TGTS | |
Davante Adams | 8 | 95 | 11.9 | 0 | 16 | 9 |
Hunter Renfrow | 3 | 55 | 18.3 | 0 | 27 | 3 |
Mack Hollins | 2 | 44 | 22 | 1 | 26 | 3 |
Foster Moreau | 3 | 28 | 9.3 | 0 | 17 | 5 |
Josh Jacobs | 3 | 12 | 4 | 0 | 5 | 4 |
Ameer Abdullah | 2 | 7 | 3.5 | 0 | 5 | 2 |
TEフォスター・モローも、能力の高さを見せてくれました。TEダレン・ウォラーの欠場を見事に埋める活躍で、今後も役割は増えていくでしょう。ボールセキュリティも良いようで、安心して勝負できるTEと言えるのではないでしょうか。
心配なセカンダリー
今日は相手QBの力の無さに、助けられたところでしょうか。特にCBネイト・ホブスがIR入をしてしまい、パスディフェンスは大変難しくなっています。これから地区外の対戦が3試合続きますが、どれも落とすことは出来ません。QBアンディ・ダルトン、QBマット・ライアン等に今のセカンダリーでは、なかなか対抗することは難しいと思います。トレードの噂もちらほらあるようですが、期限までには1つ決めなければならないでしょう。
TOT | SOLO | SACKS | TFL | PD | QB HTS | TD | |
Divine Deablo | 11 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
Johnathan Abram | 8 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Duron Harmon | 6 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
Denzel Perryman | 6 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
Rock Ya-Sin | 6 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Blake Martinez | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Maxx Crosby | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 |
Tre’von Moehrig | 4 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
Bilal Nichols | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
Ameer Abdullah | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Clelin Ferrell | 3 | 1 | 0.5 | 0 | 0 | 2 | 0 |
Chandler Jones | 2 | 1 | 0.5 | 0 | 0 | 1 | 0 |
Johnathan Hankins | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Andrew Billings | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Matthias Farley | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Amik Robertson | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Brandon Bolden | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Kendal Vickers | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Darien Butler | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Neil Farrell Jr. | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |