レイダースは同地区内の優勝候補チーフスに、1点差で敗れてしまいました。
| 1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
| Raiders | 7 | 13 | 0 | 9 | 0 | 29 |
| Chiefs | 0 | 10 | 14 | 6 | 0 | 30 |
ここまでの4敗はすべてワンポゼッション差で、チーム力に大きな差があるようには思えません。まだまだ望みがあることが、ESPNの調査では発表されています。
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地区優勝確率1.2％ プレーオフ進出確率31.8％
ESPNの調査ではレイダースのプレーオフ進出確率は、31.8％と発表しています。この調査はESPNが独自に80人以上のライター、エディター、TVパーソナリティーにヒアリングをした結果ですので、一定の信頼性があると思います。
| KC（4-1） | LAC(3-2） | Den(2-3） | LV（1-4） | |
| Chance to make playoffs | 99.0％ | 79.０％ | 4.6％ | 31.8％ |
| Chance to win their division | 87.8％ | 10.9％ | 0.2％ | 1.2％ |
AFC西は激戦地区で、2勝3敗のデンバーのプレイオフ進出確率が4.6％であることに対して、レイダースが31.8％と評価されました。直接対決の結果もあると思いますが、惜敗が続く中で、チームの潜在能力は認められているという事と考えて良いのではないでしょうか。
HCジョシュマクダニエルの評価
早くも他チームではHCが解任されている中で、HCマクダニエルの評価が気になります。
シーズン当初は少し不手際も見えましたが、徐々に落ち着いたゲーム運びができるようになってきたと思います。
直近2試合はRBジョシュ・ジェイコブズのランニングアタックを中心に、安定したオフェンスが展開できています。QBカーのパスが勝負強さに欠ける傾向にあると思うので、HCマクダニエルの繰り出すランアタックが、今年のオフェンスを支えることになるのではないでしょうか。
特にパス攻撃について、OLの弱さがペナルティなどを誘発していますが、OLのタレント不足は最初からわかっていたことで、ある程度は弱さが希釈されていると思います。シーズン終盤に向けて、このあたりは解消されていくのではないでしょうか。
HCマクダニエルとGMジグラーの本領を発揮できるのは、今シーズンが終了したあとでのFAマーケットやドラフトが鍵となる筈で、まだまだ100％の実力を出せる状況ではないと思います。
QBカーの評価
各チーム重要となるQBですが、QBカーの評価はかなり難しいと思います。数字だけを見れば、エリートQBに近い記録を残すことができるQBだというのは、すでに証明されています。ある程度の時間を与えれば、長めのパスも通すことができるので、OLの出来がQBカーのパフォーマンスを大きく左右することになると思います。
| Player | CP/ATT | YDS | TD | INT | QBR |
| D．Carr | 19/30 | 241 | 2 | 0 | 66.2 |
| p. Mahomes | 29/43 | 265 | 4 | 0 | 61.1 |
しかし、最近のゲームを見ていると、ここ一番鍵となる場面で結果を出せない状況が続いていると思います。HCがどんなに上手いゲームプランを立てても、QBが遂行できなければ、試合には勝てません。今週のチーフス戦も、圧倒的に不利だった敵地での試合で、あと一歩までチーフスを追い込んでいます。エリートQBと言われるQBたちは、昨日のような試合で、勝負どころで決めきる事ができる選手だといえます。
今年惜敗した相手チームのQBでは、KCのマホームズはもとより、LACのQBハーバートやSTCのQBカイラー・マレーたちの勝負強さは際立っていました。相手チームは彼らの勝負強さで、接戦をものにしていたと思います。特にQBマレーは最後の最後に、自分の個人技だけで勝ちを引き寄せたような状況で、改めてQBの勝負強さの重要さが際立った試合だったと思います。
今年レイダースはOLの弱さは指摘されていますが、チーム力は上位と言っていいでしょう。昨年ベンガルズのQBジョー・バロウは、極めて弱いOLに悩まされながらも、スーパーボウルにたどり着きました。大学時代のホットラインであるWRジャマー・チェイスとの関係性は、QBカーとWRダバンテ・アダムズとの関係性と酷似しています。
もし今年結果が出ないようであれば、来年のドラフトで出血覚悟のQB指名を考えなければならないのではないでしょうか。
QBカーでもシーズンを楽しむことはできますが、スーパーボウル制覇までを考えるのであれば、NFLのキラ星のように輝くエリートQBと較べると、どうしても足りないものがあると思えてなりません。
DEマックス・クロスビーは超一流プレイヤーの仲間入り
今日もDEクロスビーは大暴れでした。2サック、3ロスタックルでランにもパスにも強く、本当に頼りになる選手になりました。そのため常にグランドに出ているので、消耗も激しくなります。代わりに出た2年目DEのクーンが手痛いファウルを犯しただけに、DEクロスビーの存在が一際目立ってしまいます。反対側のDEチャンドラー・ジョーンズのコンディションが上がってくれば、更に活躍してくれそうです。今年のディフェンスは二人のSを同時にブリッツに入れるなど、相手オフェンスを撹乱するコールもできており、楽しみが膨らみます。
| TOT | SOLO | SACKS | TFL | PD | QB HTS | TD | |
| Divine Deablo | 10 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Nate Hobbs | 9 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Denzel Perryman | 8 | 6 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| Maxx Crosby | 4 | 4 | 2 | 3 | 0 | 2 | 0 |
| Chandler Jones | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| Tre’von Moehrig | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| Duron Harmon | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Johnathan Abram | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| Rock Ya-Sin | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| Amik Robertson | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Bilal Nichols | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| Matthias Farley | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Blake Martinez | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Curtis Bolton | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Roderic Teamer | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Neil Farrell Jr. | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Mack Hollins | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Kendal Vickers | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Clelin Ferrell | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Sam Webb | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
WRダバンテ・アダムズの真価
今日もマークのきつい中で124ヤードを稼ぎ、その存在価値が高まっています。WR２に大柄の一発屋がいれば良いのですが、少し力不足です。
| REC | YDS | AVG | TD | LONG | TGTS | |
| Davante Adams | 3 | 124 | 41.3 | 2 | 58 | 7 |
| Josh Jacobs | 5 | 39 | 7.8 | 0 | 14 | 5 |
| Brandon Bolden | 3 | 29 | 9.7 | 0 | 12 | 3 |
| Hunter Renfrow | 4 | 25 | 6.3 | 0 | 9 | 4 |
| Jesper Horsted | 3 | 19 | 6.3 | 0 | 9 | 3 |
| Jakob Johnson | 1 | 5 | 5 | 0 | 5 | 1 |
| Mack Hollins | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
大型契約を交わしたTEウォーラーが、WRアダムズのマークを緩くする役割をしなければならないのですが、今年は不調です。近年は怪我がちであり、大型契約に少し疑問をもっていたのですが、バイウイーク明けには戻ってきてもらいたいものです。
RBジョシュ・ジェイコブズの契約
５年目の新人オプション契約を見送られたのに奮起したのか、今年のジェイコブズは素晴らしい切れ味です。控えのRBが全く機能しない中で、RBジェイコブズのランアタックはチームを支えています。今日もOLとのコンビネーションが素晴らしく、ゲームを接戦に持ち込むことができたのは、RBジェイコブズの存在抜きでは考えられません。
| CAR | YDS | AVG | TD | LONG | |
| Josh Jacobs | 21 | 154 | 7.3 | 1 | 37 |
| Brandon Bolden | 1 | 5 | 5 | 0 | 5 |
| Derek Carr | 1 | 3 | 3 | 0 | 3 |
| Zamir White | 1 | -7 | -7 | 0 | -7 |
まだ期待できるレイダース
ボロ負けのゲームやつまらないミスでの敗戦があまりないので、今年のレイダースには期待が持てます。HCマクダニエルの戦略もこれから更に良くなれば、ESPNの調査通り、力を発揮するかもしれません。パスアタックは華がありますが、個人的にはランニングアタックが好きなので、ある程度今年のゲームは楽しめています。
オフェンスではWR２とRB２を早めに見つけることが、喫緊の課題だと思います。OLの弱さは、今年はHCの戦略でカバーするしか無いと諦めます。逆に言えばHCの手腕に期待したいです。
