ディビジョナルプレーオフは4試合とも接戦だった。どの試合も最後の最後に試合が決まる際どいものばかりで、ファンは満足の行く時間だった。
ブレイディの夢を打ち破った、今年にかけたラムズ
1 | 2 | 3 | 4 | OT | ||
Rams | 10 | 10 | 7 | 3 | 0 | 30 |
Baccaneers | 3 | 0 | 10 | 14 | 0 | 27 |
信じられないようなパスがWRクーパー・カップに決まり、バッカニアーズの敗退が決まった。前半を20対3で折り返し、後半最初にTDを奪われた時は、もうラムズの勝利は動かないと思われた。しかしラムズは、決して安心しなかった。ブレイディの存在がラムズの気持ちを慎重にさせ、決して緩めることがなかったのはベンチの各選手の表情を見ていても明らかだった。そしてその慎重になる気持ちが、つまらないミスを誘発し、かえって自らを金縛りにしてしまったようなラムズの後半だった。
Player | CP/ATT | YDS | TD | INT |
M. Stafford | 28/38 | 366 | 2 | 0 |
T. Brady | 30/54 | 329 | 1 | 1 |
最後にQBスタフォードが意地のロングパスを決めて、なんとかバッカニアーズを退けることが出来た事は、これからのラムズにとって大きな財産となっただろう。
ラムズの勝因はDLのプレッシャーに尽きるだろう。バッカニアーズの最強OLを、後半調子を上げてきたラムズのDLが粉砕した。シーズンで23サックしか許さなかったバッカニアーズのOLから、3サック、6QBヒット、1インターセプト、6パスディフェンスは圧巻で最後までブレイディを苦しめた。シーズン前になりふり構わずQBスタフォードを獲得し今年に掛ける意気込みを見せた。シーズン途中でWRのOBJ、LBボン・ミラーのスター選手を補強してその二人がシーズン後半に見事に活躍している。今日の試合でもこの二人が活躍し、攻守の要のWRクーパー・カップとDTアーロン・ドナルドの負担を軽くしている。
来週の同地区対決が楽しみだ。
ラムズは後半バタバタしたのが気になりますね。試合巧者の49ersに後半逆転されないように落ち着いてプレイしてほしいですね。
去就が気になるブレイディ
引退の噂が飛び交うブレイディだが、今日の悔しい負け方で闘志に火がついているのではないだろうか。来年もう一度立ち上がってくれることを、ファンは望んでいる。ブレイディのリーダーシップを頼りにする主力選手たちが、昨年同様にチームを離脱することがなければ、来年もG.O.A.T. のプレイが見られると信じたい。
AFCの黄金時代の幕開け 若手エリートQBの台頭
昨年ブレイディがバッカニアーズに移籍したことにより、ブリーズ(既に引退)、ロジャースとNFCにレジェンドQBが集まってしまった。しかし近年AFCには、若手のポケットパサーが集まりつつ有る。
チーフスのパトリック・マホームズ、ベンガルズのジョー・バロウ、ビルズのジョシュ・アレン、チャージャーズのジャスティン・ハーバートは既にエリートQBと認知されている。新人QBのペイトリオッツのマック・ジョーンズとジャガーズのトレバー・ロレンスが順調に成長すれば、NFCを圧倒するだろう。ブラウンズのベイカー・メイフィールドとレイブンズのラマー・ジャクソンが復活すれば、AFCの水準はとてつもなく上がり、NFCを圧倒する時代が暫く続くかもしれない。
フランチャイズQBは、サラリーキャップの関係で放出されることは殆どない。彼ら若手QBは、事件でも起こさない限り、暫くその地位を揺るがされることはないだろう。
派手な空中戦でファンを喜ばすことが出来るのは、これからはAFCだろう。しかし、地味な地上戦と強いディフェンスでスーパーを制するのは、泥臭いNFCという構図になるかもしれない。
来年も楽しみが尽きないNFLだ。
まだチャンピオンシップも終わってないのに・・・・・・