レイダースが19対14でジャガーズを下して、最弱決戦とも言える1戦を制しました。これで気になるドラフト指名権は全体1位から6位まで下がってしまいました。タンキングを良しとはしませんが、試合内容は酷いもので、後味が悪いと言わざるを得ません。
内容が悪すぎる最弱チーム
レイダースも弱いが、ジャガーズもとてつもなく悪い内容で、勝ってもモヤモヤしてスカッとしません。スナップ前の反則が4回連続で続くなど(両チーム2回づつ)、気の抜けた試合としか言いようがありません。ジャガーズは怪我人が多いからとはいえ、RBがファンブルを繰り返すなど、これでは勝てるワケがないなという状態でした。そのチームに対して、同じ様にお付き合いをするレイダースも酷いもので、勝っても希望が見いだせる内容ではありませんでした。
来シーズンのQBは任せられないエイダン・オコンネル
24/38で257ヤードを投げたオコンネルですが、内容は決して良くありませんでした。QBRは37.6で内容の薄さを物語っています。TEブロック・バウワーが11回99ヤードで助けてくれていますが、WRには4回投げて82ヤードと物足りない内容です。類まれな能力を持つTEバウワーがいなければ、全く進まなかったとも言える内容でしょう。この状態では2025年シーズンのスターターを任せられる可能性は、極めて低く見えてしまいます。そもそもWRに投げることができたのが9回だけというのは、期待感が薄すぎます。いくらエースレシーバーのWRダバンテ・アダムスを放出したとはいえ、残りのWRがセパレーションを取れない、またはQBオコンネルがオープンターゲットを見つけられないというのは、寂しすぎます。このQBで今年乗り切れると思っていたという首脳陣が少し残念でなりません。
2025年のドラフト
シュドア・サンダースとカム・ウォードの二人以外は、ぐっと評価が下がってしまう2025年のドラフトでは、6番手の指名順ではまず獲得は無理だと思います。この二人以外で2025に即フランチャイズQBの扱いができるQBは、2025年のドラフトには見当たらないという評価が一般的なようです。テキサス大学のクイン・ユアーズやアラバマ大学のジェイレン・ミルローなどが候補となるようですが、完成品とは考えることはできないでしょう。
2025年のFA市場
FAでQBを探すとなると、なかなか難しいというのが2025年ではないでしょうか。候補となるのはバイキングスのQBサム・ダーノルドが筆頭だと思いますが、バイキングスが手放すかどうか疑わしくなってきました。次の候補はベアーズのQBジャスティン・フィールズだと思いますが、このQBも未完成な部分が多く、フランチャイズに成りきれるかどうか、判断が難しく、中途半端な気がします。残るのはファルコンズのQBカーク・カズンとなると思いますが、ベテランであり、ブリッジとしての役目としか考えられません。
毎年プレーオフに出てくるチームは、ドラフトでQBを指名して成功しており、逆に言えばQBアーロン・ロジャースでも、ジェッツ移籍後は成績を残せていません。
つまりQBを指名するところからチーム作りをしっかりとしないことには、展望が開けないという結果が最近のNFLだということになります。
そのあたりもう少し戦略的にチームを構成していかないと、現在のレイダースのように低迷が長引いてしまうと言っていいでしょう。
ディフェンスは頑張っている
相手QBのマック・ジョーンズの出来が悪いということもありますが、ディフェンスはよく頑張っていると言っていいでしょう。特にDEマックス・クロスビーが抜けたDLも、なんとか踏ん張ったと言っていいでしょう。もちろん相手OLが怪我人続出といったところは、割り引いて評価しなければいけないと思います。
TEブロック・バウアーはレジェンド級
すでにレジェンド級という評価がされているTEバウワーですが、今日も素晴らしいプレーを連発していました。ハンドリングやランアフターキャッチは素晴らしく、手の届く範囲であればなんとかキャッチしてくれる安心感があります。WRの脅威がない中で、TEで99ヤード稼ぐのは、なかなか難しいと思われ、敗戦の中でもキラリと光った数少ない光明だと思います。
ランゲームも酷かった
TEを二人いれるヘビーな体型ができるにも関わらず、RBが進まないのはOCにも問題が残っているということかもしれません。オフェンスラインは安定してきているだけに、RBも力不足なのかもしれません。来年はOCをどうするかも、大きな課題と言えるでしょう。
連敗を脱出しましたが、試合内容はあまり喜べる部分が無く、なんともモヤモヤとした後味の悪い試合になってしまったと、個人的には思ってしまいました。ドラフト順も下がってしまい、中途半端な気持ちがなんともやりきれない状況です。