ゴルフは自分で律することが、基本前提のスポーツです。我々アマチュアの立場で言えば、誤魔化そうとすればいくらでも誤魔化すことができるスポーツで、基本的にはお互いを信じてプレーをするスポーツです。しかし、立場や腕前などで許容範囲は変わってきてしまうのが実情でしょう。
ゴルフ会員権業者の最大手【日本ゴルフ同友会】初心者の頃
これはもう言うに及ばずでしょう。規定通りにやっていたら、進まない場合もあり、ルールは有って無きが如しと言ってもいいでしょう。ゴルフは大抵の場合趣味として始めるので、余り最初から厳しいことを言って、ゴルフ自体がつまらないものになってしまえば本末転倒です。程度にも依ると思いますが、本来の正しいルールを教えながらも、初心者のうちということで緩めの運用をするのが殆だと思います。
初心者レベルからの脱出
ダボペースで廻れるようになれば、初心者レベルからは脱出したと言っていいでしょう。次は多くのゴルファーが目指す最初の壁の100切りです。このレベルに達した場合は、基本的にはルールを正しく守るべきだと思います。
ただその場の雰囲気や回るメンバーによって、考えるべきところは多いと思います。
100切りを目指す友人とのラウンド
基本的には回るメンバーがゆるいメンバーであれば、一人だけ厳しいことを言うのは躊躇するのが多くの人の対応ではないでしょうか?別にコンペではなく、昼食などを賭けているのでなければ、他のメンバーのスコアが大きく自分の影響するわけではなく、緩めの対応で良いのだと思います。ただ、その場合も、正規の処理を知った上でということが条件になると思います。
コンペの場合
これは最大限厳しくやるのが筋だと思います。同じパーティ以外の競技者とも順位を賭けて争っているわけで、後でトラブルになるのを避けるために、正規のルールでやるべきです。ルールに迷ったら同伴競技者に確認するのが最善だと思います。同じパーティで結論が出なければ、厳し目の対応が無難な選択だと思います。
ただ、コンペによって6インチなど緩めのルールを採用することはあるので、スタート前に確認しましょう。大抵の場合はコンペの案内などに当日のルールが記載されています。
上司や顧客などの仕事上のゴルフ
これはもう厳しくやることが基本です。顧客が多少甘い運用をしていても、自分は正しくやる方が無難です。顧客によっては自分のことを信頼に足る人物かどうか見ています。上司にもよりますが、同様の目線で見ている上司は多い筈です。ラテラルウォーターハザードなど甘くなりがちな処理も、ルール通りやる姿勢を見せることは、非常に大切だと思います。
上級者になったならば
ルールを正しく理解して守ることは当たり前のことでしょう。特に競技などに参加する場合は、厳しい目で見られています。ワンクラブレングスなど適当にやらず、ティーなどでのマーキングを怠らず、キッチリとやっていくことがおすすめです。特に若いうちは、余りゴルフが上達すると、飛距離も出ていて嫉妬を買うこともありえます。中には言いがかりのようなことを言われて、競技から遠ざかってしまう若いゴルファーもいます。ケチを付けられないように、ルールに厳格にプレーすることをお勧めします。
不正に近いマナーの問題
これはプロでもよくあることです。特にトッププロで好成績を出す選手ほど、よく見られています。若い時からの癖なども有るとは思いますが、できるだけケチを付けられないように、悪癖は直すべきだと思います。
日本を代表するようなトッププロが、グリーン上のマークの悪癖や、ラフからのライの改善などを厳しく指摘されることは、少なくありません。これが優勝争いやシード争いにも絡まないようなプロであれば、注目されることはありませんが、TVの放映に晒されるようなトッププロは、ケチを付けられないように悪癖は直すべきだと思います。
アマチュアも上級者は厳しく
アマチュアでも上級者は厳しい目で見られています。特にシングルさんや飛距離が出る若手などは、嫉妬の対象になりやすく、指摘されれば嫌な気持ちになります。自分では意識もしていなかったことを指摘される場合もあり、悪癖は100を安定して切れるようになったら、改めるべきで、友人などにも自分のプレーの悪癖を指摘してもらうと良いと思います。意外と悪癖はつきやすく、自分ではわからないものです。大きくスコアに影響するような悪癖はそれほど多くはないと思うので、是非直すべきだと思います。
折角趣味で始めたゴルフですが、上手くなればなるほど他人の厳しい目が見ていることを忘れないでほしいと思います。本人には悪気がなくても、上級者ほど厳しい目で見られることを忘れてはいけないと思います。
ゴルフは自分で自分を律しなければ、悪癖がつきやすい競技です。是非マナーの良いプロを見習って自分のルーティンに活かしてください。私自身も気をつけなければと思います。