私は接待ゴルフを、500回以上やっています。しかもその殆どが休日のゴルフです。現在のご時世ではあまり考えられないことですが、土日は連日接待という日が数年ありました。それだけ場数を踏めばかなり上達しただろうと思われるかもしれません。その頃は確かに場数を踏めたために、70台も出しましたし、今より遥かに安定していました。しかし、接待ゴルフが無くなる部署に異動すると、1年あまりの間に100を切るのがやっとという状況まで落ち込みました。
ゴルフ会員権業者の最大手【日本ゴルフ同友会】練習が全くできない環境
私の現役時代はとにかく労働時間が長く、今の世の中では考えられない状況でした。平日は8時から22時までが常体化していて、プライベートの時間はほとんど有りませんでした。休日もお得意様のイベントやら手伝いやらで、かなりとられていたと思います。そんな時に異動で土日が、ほぼ毎日接待ゴルフという部署に異動となりました。この時は流石に平日の勤務がゆるくなり、夜の接待が無い日は、家で夕食が普通にとれる日ができました。しかし、こうなると休みの日がほとんどなく、ゴルフは本番ラウンドばかりになります。接待ゴルフなのでゴルフ場にはお客様より早く到着し、待ち構えてなければなりません。ラウンド前の練習などは、勿論できるわけもありません。平日もわざわざドライビングレンジに行けるほどの余裕は皆無でしたので、結局練習はせずに、本番ラウンドばかりを繰り返す事になりました。
本番だけで上達するアプローチとパター
本番ラウンドを繰り返していると、アプローチが上手くなっていきます。特に当時のゴルフではオリンピックやお茶パットと呼ばれていた軽い握りがあったので、アプローチとパットには真剣に取り組みました(本番ラウンドだけですけどね・・・)。アプローチとパットはマットの上で打っていても、退屈なだけで上達しないし、長時間練習できるものではありません。アプローチは、実際にグリーン周りなどでいろいろなライや芝目から打って場数を踏むことで、研ぎ澄まされていくものだと思います。当時はそれだけのラウンド数を重ねていたので、アプローチとパットだけは上達しました。今までの最高は1ラウンドで23パットというのが最高で、ハーフでは9パットを記録したことがあります。外から一つと2パットが一つでした。自分では上達していたつもりはありませんでしたが、慣れも有ったのではないかと思います。そしてその頃、生涯ベストである70台が出たのです。ハーフ30台が出ることも珍しくなかったので、全くのまぐれではなかったと思います。
ショットは全く上達せず
しかしドライバーをはじめとするショットは酷いものでした。練習場にいかないのでドライバーを振るのは週に30回弱です。しかもラウンド中に試行錯誤を繰り返すのですから、安定するはずもありません。若かったので飛距離だけは出ましたが、隣のコースへ行くことは珍しくありませんでした。その頃は今と違いOBの少ないコースで、隣からセカンドでグリーンヒットも珍しくなかったので、通用したのだと思います。しかし確かな練習量に裏付けされていないので、乱れ始めると止まりませんでした。アイアンもSW以外は安定せず、70ヤードを切るまでは安心できない状況でした。ただSWだけはほぼ乱れることがなく、ピン筋に打っていける状況でした。
接待ゴルフが無くなって80台は出なくなった
年間ラウンドが100近かったときから、10以下になった時にスコアは100を切るのがやっとになってしまいました。ショットは相変わらずなので、それほどスコアに響きませんでしたが、パットとアプローチが思うように打てなくなりました。特にアプローチが怖くなってしまいました。何気なく打てていたアプローチが、トップしたりダフったりします。そんな事を繰り返していると、どうやって打っていたのかが全くわからなくなってしまいました。アプローチも練習を重ねて会得したものではなく、本番ラウンドを繰り返している中で会得したもので、論理的な裏付けがなく、狂い出した時にどこを直せば良いのかノウハウがありません。基本形がないので、原型がなんだったのかもわからなくなってしまいました。
ベストスコアは20年近く更新できず
ベストが更新できないのは悲しいものです。ドライバーなどは飛ばなくなりましたが、若い頃ほど曲がらなくなりました。ただ、今通うコースはとても狭いので、少し曲げればOBでストレスが溜まります。曲がらない球を打てる、または安定して曲げられる球が打てる技術がないので、ダボ、トリを出してしまいます。更に安全のためか、コースの改修で、かつては打てていたゾーンもOBになる事も少なくなく、ますます曲がるゴルファーには苦行の時が増えました。
飛ばなくなった時がベスト更新のときかも・・・
ドライバーで200ヤードぐらいが限界となれば、大きなミスはなくなると思います。今のように時折力んで、フォームを乱すこともなくなるかもしれません。しかしその時に、本当に充実感を得られるのだろうかという不安があります。
やっぱりドライバーを豪快に飛ばして、ベストを更新したいと思っているうちが、楽しいときなのかもしれません・・・