生涯ゴルフと言われて久しいゴルフですが、一体何歳までできるのでしょうか。平均寿命が上がるに連れて、ゴルフの競技人口の平均年齢もどんどん上がっているようです。
私の周りの状況だけですが、お伝えしたいと思います。
ゴルフのプレイヤーの年齢構成
レジャー白書で発表された2022年のゴルフ人口は、560万人と言われています。
そして年齢別構成比では、60代以上がずっと50%以上を占めています。
実際私の肌感覚でも、現役世代が比較的多いと思われる土曜日・日曜日においても、60代以上の割合が多く、50代であれば、「若くて良いね、飛ぶでしょ?」と、声をかけられる状況です。これが平日ともなれば、競技やコンペ以外は殆がリタイヤ世代か、女性ゴルファーとなるのは当然のことと思います。
私も自分より若い人と組み合わせになったことが殆どなく、ゴルフ場に来ると若返ったような妙な感覚になります。
そしてこの年代別のゴルフ人口は団塊世代が70代となったために、60代が激減し、70代が大きく割合を増やす結果となりました。これからもゴルフ場の高齢化は暫く続くのは間違いのないことでしょう。
ただ、ゴルフの楽しみ方は人それぞれで、同じゴルファーといえども年代によってかなりプレイヤーの質は変わるようです。
60代のゴルファーは本格派が多い
リタイヤが近くなり、60代の声を聴くと同時に本格的にゴルフに取り組む人はとても多いようです。身近な例ではリタイア後、もしくは役職定年後にゴルフ場近くににワンルームなどのセカンドハウスを購入して、週2回以上のラウンドと、毎日に近いゴルフ場のドライビングレンジでの練習に取り組む人が増え、一気にハンデを減らす人が珍しくありません。環境が整っているコースであれば、バンカーやアプローチ等の施設も存分に使えるため、スコアの向上が見込めるのは、当然のことかもしれません。
また、最近はゴルフ場にゴルフショップのチェーン店が併設されていて、最新クラブの試打が思う存分できることも、大きなメリットかもしれません。現役時代は休日のタイトなスケジュールの中で動いているので、バンカーやアプローチなどに時間は掛けられませんし、試打クラブを試す時間もありません。
練習に耐えられる体力と、時間を同時に得られるのはこの時期だけとも言え、競技に最ものめり込む時期だとも言うことができると思います。
また、この年代のゴルファーは比較的綺麗なフォームのプレイヤーが多く、アスリートゴルファーと呼べるタイプのプレイヤーが多いと思います。250ヤードを平気で飛ばすゴルファーは珍しくなく、その数は年々増えていると思います。
70代は最も難しい年代
この年代のゴルファーは、プレイの質が変わる時期なのではないでしょうか。70代は若々しい外見の人が多く、60代の人と大きな違いはないと思いますが、多少距離が落ち始めていて、プレー中にそれを嘆く人が多いような気がします。実際過去にシングルハンデだったり、クラチャンを取ったことがある人でも、距離が落ちてくる時期だと思います。
先日久しぶりに過去にクラチャンだった人と廻らしてもらいましたが、暫く振りだったので確実に距離が落ちており、それでも技術があるのでスコアはまとめてくるのですが、バーディーを連発するような凄みはなくなっていました。
体力の衰えは当然有ると思いますが、どこかを故障してしまった後に調子を落としてしまう事があるようで、腰や肘に問題を抱えるケースが私の周りでは散見されました。
また、故障によって少しプレーから遠ざかってしまうと、飛距離が落ちるだけではなく、アプローチなども感覚を失うことも有るようで、スコアがまとまらなくなると、競技などからも離脱してしまうようです。体のケアがより一層大切になる時期なのかもしれません。
80代はエンジョイゴルフ
80代になると、健康とストレス解消のためと開き直ることが出来、楽しんでいらっしゃる方が多いと思います。
かつてシングルやクラチャンだった方も、枯れたゴルフで一緒に回っていても落ち着いた紳士淑女が多いように思います。それでもエージシュートを年間10ラウンド以上も記録される方は、決して珍しいわけではありません。
食事時などには80代で元気に廻られる方に、羨ましい気持ちとともに、自分は無理だなどと言ってしまう事が少なくありません。
その時大抵のプレイヤーの方は、”大きな病気さしなければ、意外と行けるものだよ”とおっしゃる方が多いように思います。
免許の返却などの問題が有ると思いますが、ゴルフ場も電車によるアクセスを充実させる傾向が強くなっているので、今は珍しい90代のゴルファーがこれから増えてくるかもしれません。
ただ飛距離は当然大きく落ちてしまっていますし、体力的な衰えは隠せないと思います。もっとフロントティーを石器よく的に活用できるような環境になってくると、プレイヤーの寿命は伸びるのではないでしょうか。
同じ組内でも別のティーを使うことに抵抗がなくなるような雰囲気作りができれば、スロープレーも緩和できると思います。