富士通レディース最終日は天候不良のため、2日目までトップタイであった古江彩佳選手と勝みなみ選手による、3ホールストロークプレーのプレーオフが行われた。
2ホール目の17番ショートでティーショットを5番ウッドでピタリと止めた古江選手はバーディー。対する勝みなみ選手は左奥につけたが、2パットのパー。そのまま3ホール目で決着となった。
勝みなみ選手は圧倒的な飛距離(ツアー2位、254ヤード)を活かせずに、敗退となってしまった。
賞金ランキング
賞金ランキング | ||
1 | 稲見 萌寧 | 214,486,649 |
2 | 小祝 さくら | 174,618,583 |
3 | 西村 優菜 | 167,787,056 |
4 | 古江 彩佳 | 156,397,575 |
5 | 西郷 真央 | 129,021,691 |
6 | 申 ジエ | 116,698,269 |
7 | 勝 みなみ | 108,112,740 |
8 | 原 英莉花 | 101,157,582 |
9 | 菊地 絵理香 | 99,864,134 |
10 | 笹生 優花 | 97,721,942 |
古江彩佳選手は今回の優勝賞金を加えて4位となった。
トップは4位タイで、4,125,000円を積み重ねた依然稲見萌寧選手。
5位の西郷真央選手は未勝利ながら好位置につけている。前週にプレーオフに進出できなかった際に涙を流しており、今週も14位タイと安定した成績で、初優勝を待ちたい。
古江彩佳選手の強さ
生年月日 | 2000/5/27 |
デビュー | 2019年 |
通算勝利 | 5勝 |
身長 | 153.0cm |
体重 | 54.0kg |
利き腕 | 右 |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
出身校 | 滝川第二高等学校(兵庫県 |
153cmと小柄な古江彩佳選手は、平均飛距離は61位232ヤードだ。しかしそのショットの正確性とパッティングに抜群の強さが有り、平均ストロークは2位につけている。
順位 | ||
パーオン率 | 32 | 68.99 |
平均ストローク | 2 | 70.51 |
平均パット数 | 1 | 1.7592 |
パーキープ率 | 2 | 89.02 |
平均バーディー数 | 11 | 3.43 |
イーグル数 | 2 | 11 |
今日のプレーオフ2ホール目も、解説の樋口久子さんやホストプロの柏原明日架選手が、ピンは狙えないと言っていたティーショットで、5Wでピン側につけて驚かせた。雨が降ってグリーンが重かったとはいえ、圧巻のショットだった。相手の勝みなみ選手が左に逃げてパーに収めたが、想像を上回るマネジメントに驚いたのではないだろうか。
バーディーパットも危なげなく決めて、技術の高さを見せつけた。3ホール目も長いパーパットをあっさり決めて、優勝を決めてしまった。
プラティナ世代の西村優菜選手にも共通する、ウッドとユーティリティの正確さが際立っていた。
平均バーディー数は3.43で11位だが、イーグル数が2位で11個と以外な強さを出しているが、長いクラブの正確性と1位のパット力の結果なのかもしれない。
コーチはつけずに独学で学んだ父親の指導を受けているとの情報があります。どの様な指導なのか興味津々です。
勝てない時期が少しあったとはいえ、優勝して涙を流しており、熾烈な女子プロゴルフ会を印象づけた。21歳のプラティナ世代といえども、下の世代からの突き上げを受けているのかもしれない。
賞金ランキングで8人が黄金世代以下の若さです。この内の何人が10年後にトップ10に残っていられるのでしょうか。レベルの底上げが凄いですね。