強すぎる?稲見萌寧選手の未来図

東京五輪で銀メダルを獲得し日本中を興奮させた稲見選手が、北海道小樽で行われたニトリレディスで最終日のベストスコアの67でまわり、通算16アンダーでシーズン7勝目、通算8勝目を飾った。

稲見選手は前日から右足裏に痛みを抱えてのラウンドだったが、テーピングを患部に施し、克服しての優勝だった。

強すぎる(?)稲見選手の勝利はメディアからは話題性に欠けるのか、取り上げられ方が少なくなってきたようだ。

海外挑戦のためには飛距離が必要?

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稲見選手は決して飛距離が出ないわけではないが、フェアウェーキープ率が高く、パーオン率も高い。今回も4日間がフェアウェーキープ率82%、パーオン率89%でともに1位。安定感抜群のゴルフだった。フェードでステディに攻めるゴルフは大きなピンチもなく、セカンドは当たり前のようにピンを刺していく。一緒にラウンドした勝みなみ選手が飛距離で大きく先を行くのだが、勝選手はこの日72で廻り通算10アンダーで終わった。

これだけ勝つと次は海外での活躍をと、メディアや周囲は期待するが、本人には今の所その気はないようだ。

オリンピックで優勝したネリー・コルダ選手等と比較すると、ティーショットでかなりの飛距離の差があり、今のままでは苦しいという予想も有るが、どうだろうか。

フェーダー故の強さ

飛距離を欲しがると球筋をドローに変えることがプロでもあるが、あまり成功した人はいないと思う。古い話では中嶋常幸選手が海外で飛距離不足を痛感し、クラブの進化に合わせた球筋を求めてスイングを改造したが、長いスランプに陥ってしまった。

最近の例で言えば、今回3位に入った堀琴音選手は球筋をドローからフェードに変えて、成績が安定してきている。

人それぞれ骨格や筋肉の付き方が違うので一概には言えないが、稲見選手の場合はフェードで安定したショットが打てている現状があり、スイングの改造は考え辛い。

飛距離を欲しがってドライバーをドローにすると、フェアウェイでアイアンが縦に振れなくなる可能性がある。海外の芝は日本の芝よりもボールが浮かないので、セカンドは縦にクラブを入れる必要性が高くなる傾向にあり、フェーダーが有利だ。

今日のラウンドでも北海道の芝は洋芝に近く、強風の吹く中でフェーダーの稲見選手と堀選手が強さを発揮したのではないかと思う。

ドローとフェード

基礎体力の増強

今のまま飛距離を伸ばすのならば、基礎体力の増強が危険性が少ないのではないかと思う。

稲見選手は身長が166cmと発表されており、日本人としては比較的体格に恵まれている。飛距離を伸ばそうとする場合、体重を増やしてしまう選手が多かったが、飛距離をものにしても体型が変わってしまい、スイングも変わってしまうケースが見られる。また、過度に体重を増やすと関節や靭帯に負担がかかるようになるので、故障につながってしまう。ただでさえプロゴルファーは故障の多いアスリートなので、急激な体重増加は避けるべきだと考える。

稲見選手の昨オフの強化策

稲見選手は昨オフにキックボクシングをトレーニングに取り入れたようだが、フェードを打つための腰のキレが、キックボクシングによっていい影響を受けたのか興味深い。これからの目標などをメディアは良くインタビューして「二桁勝利とメジャー優勝。」といつも回答をもらっているが、たまには技術的なことの目標と、そのために行うことも聞いてもらえると有り難い。

もっと違った角度で取材していただけると、面白い記事が増えると思うんですけどね。いつも同じ記事じゃ話題になりませんよね。

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