笹生選手が米国のロッテ選手権で、6位タイの好成績を収めた。
2日目までは-16で、トップを快走していた。3・4日目に伸ばすことができずに、-19でフィニッシュ。しかしそのプレイは印象的で、曲がらずに飛ぶドライバーは一緒に回っていた、優勝したリディア・コーも、思わず笑ってしまうほどであった。
日本では女タイガーと言われることもあるようだが、ご本人はマキロイを意識しているようだ。現地の放送局も、度々笹生選手の分解写真を放送していたし、マキロイとの比較の映像も提供されていた。その映像が本当によく似ていた。我々にはありえない体の柔軟性で、とても真似できるものではないことが、確認できた。(笑)
笹生選手は小技も上手く、グリーン周りでもバリエーションに富む撃ち方で攻めていく。そして決めたら即打つというリズムの良さで、小気味良い。パターなどはもう少しゆっくり打たないかなと思うほどで、見方によってはあっさりし過ぎて見えることもあるかもしれない。待つことが余り上手くない私は、とても好きなプレースタイルだ。
今週は日本でもKKT杯バンテリンレディスオープンが行われた。
有力選手が数多く渡米しているため、国内に残った選手にとってはチャンスである。
結果は山下選手が初優勝を飾った。また一人若手が飛び出した。2位の小祝選手に5打差をつける圧勝で、今後の活躍が期待される。
さて笹生選手ほど飛距離は出ないが、テンポの良いプレーと多才な小技で私が注目しているのが吉田優利選手だ。今回は7打差の4位と最終日に伸ばせなかったのだが、2日目までは優勝を大いに期待させる内容であった。
最終日も1ホール目にグリーンオーバーしてパーオンを逃したが、難しいバンカーショットを速いテンポで難なく寄せてパーをセーブした。グリーン周りでも決めたらすぐ打つ感じで、難しい寄せも簡単に見せてしまう技量が有り、初優勝は近いだろうと思っていたのだが・・・・・
一緒に廻った高橋選手が1番のセカンドで、グリーンオーバーを避けて打ったつもりだったが大きくオーバーして奥のバンカーに入れたのを、間近で見ていたのに同じ様にオーバーしてしまった。グリーン周りの技術があるので、攻めのゴルフが可能なんだろうと思うが、判断を間違えるのはもったいない。せっかくの技術が活かされず、見ているこちらも悔しい。
十分な技術を持ちながら、優勝のチャンスを逃しがちな選手が数多くいる。アマチュア時代から吉田選手は勝ってきている選手なので、余り心配はしていないが、チャンスを逃してほしくない。インタビューなどを聞いていても、知性を感じる受け答えなので是非勝ちを重ねて、トッププロになってほしいと願わずにいられない。
同世代の実力者、安田祐香選手も苦戦しているが、仲のいい2人がどちらも置いていかれることなく活躍してほしい。
今週も応援しています。