坂本選手が1軍に戻ってきた。巨人は連敗を４でストップし、久々に勝ちパターンのリリバーを温存して勝つことができた。
いきなり結果を出したキャプテン
復帰後２安打１四球でチームを盛り上げた。打線は終盤に活気づき、８回に４得点をあげて、マリーンズを突き放した。ショートに坂本選手が入ることで、攻守に好影響が出た印象だ。原監督の判断なのか、坂本選手が５番に入ったことで４番の岡本和真選手の負担が軽くなり、岡本選手も２安打１本塁打と久々に明るい笑顔を見せていた。
やはり坂本選手の存在は様々な面でとてつもなく大きく、若き４番の岡本選手が本当のチームリーダーになるには暫く時間を要することとなりそうだ。
岡本選手の成長
坂本選手の不在期間に、岡本選手は本当によく頑張った。丸佳浩選手、梶谷隆幸選手が次々と離脱していく中で、精神的にきつかったと思う。しかし宮城投手から本塁打を放つなど意地を見せ、立派な４番バッターだと思う。坂本選手が本当のチームリーダーに成ったのは阿部慎之介捕手が衰えてからだった印象もあり、まだまだ坂本選手が元気であるうちは、今の立ち位置で経験を積んで行けば良いのではないかと思う。
吉川尚輝選手の離脱
本当に悔しい離脱だ。
今度こそ本物の覚醒だと、多くのファンが喜んでいた先のデッドボールによる離脱。
調子が上がってくると、怪我や故障で離脱してしまう。本人が一番悔しいと思うが、故障をしない体、怪我に強い体をつくってもう一度這い上がってきて欲しい。２年目の怪我とは違いしっかりとプロの体になってからの怪我なので、速く帰って来られることを願っている。左手中指の骨折ということで、登録抹消となったが少々の怪我では休まない岡本選手を手本として、気持ちで負けずに帰ってきて欲しい。
湯浅大選手プロ入り初ヒット
とっくに打っていたと思っていた。それほど長く見ている選手だ。最後のゴロも難しい打球を危なげなく捌き、吉川尚輝選手の離脱をチャンスにできる選手かもしれない。おそらく今の１軍登録選手では、２塁守備は一番上手いのではないかと思う。２軍では盗塁も量産しており、貴重な選手となる可能性はある。増田選手が今シーズン精細を欠いているので、いろいろな意味で正念場を迎えたと言える。守備固めや代走、送りバントなどで安定した力を見せることができれば、打席数も増えて結果が残せるかもしれない。闘志が表に出るタイプなので、期待したくなる選手だ。
球威が増したメルセデス投手
140後半の速球と切れの良い変化球をコーナーに決めることができる。そして7回まで球威も衰えずスタミナも証明した。ローテーションの柱としてやっていける実力がある。練習をサボらずに、コンディションを整えていけば相当期待できると思う。体が大きくなっているので、怪我には気をつけて欲しい。
これから離脱している選手が戻ってくる度に、チームは盛り上がるはずだ。阪神を捉えるにはチーム全体が盛り上がって連勝しなければならない。今年はオリンピックを挟むので、そこで流れが大きく変わる可能性がある。そこまでこれ以上離されずに、チームを整備していって欲しい。首脳陣は当然そう考えているはずだ。
あとは新人選手の活躍が欲しいところだ。新人選手の活躍は、チームを活気づかせる特効薬だ。
