オリックスが2勝目 なぜ今年の日本シリーズは面白い その理由

ヤクルトのマクガフ投手が、ジョーンズ選手にレフトスタンドに放り込まれて、神戸での決戦に持ち込んだ。今日も1点差のゲームで、興奮させられる試合展開だった。ヤクルトは千両役者の山田哲人の一発でムードが最高潮に盛り上がったが、大物大リーガーがその片鱗を見せる打棒で勝利を引き寄せた。

決して洗練されていない両チーム

昨シーズンは両チームとも最下位に沈んだチームで、常勝チームではない。ゲームも手に汗握る展開だが、実は両チームとも凡ミスを結構出している。しかし、そのミスが致命的にならないように、両チームは必死にチーム全体が取り返しにいっているように見える。

ソフトバンク57巨人45
西武65中日56
楽天64DeNA73
ロッテ73ヤクルト79
オリックス75広島80
日本ハム76阪神86
チーム別エラー数

チームエラーはオリックスがワーストの日本ハムに76に迫る75。ヤクルトも79でオリックスよりも多い。エラー慣れしていると言えば良いのかもしれないが、大崩れしないのは精神的に強くなっているのだろう。そして全力疾走が目立つ両チームだ。若い選手が多いオリックスはともかく、ヤクルトは両外国人がミスを取り返すかのような爆走で、チームを盛り上げる。その爆走に応えるように、村上宗隆選手らがベンチで派手に応える。シーズン中から見慣れた景色だが、この雰囲気の良さが、両チームの強さの秘密の一つではないかと思う。高校野球球児を思わせるような選手の必死さは、見ているファンたちを惹きつけてやまない。

フレッシュな顔合わせ

今年もソフトバンクVS巨人であれば、それなりに盛り上がっただろう。しかしもし巨人の連敗が続くようであれば、興ざめだ。マンネリ化した展開に“またか?”となり、これほどは盛り上がらないだろう。オリックスは決して人気球団ではないが、見慣れないチームでもスターは多い。吉田正尚選手と杉本裕太郎選手は青山学院大学出身で、ともにタイトルホルダーで魅力が一杯だ。日本一の投手と言われる山本由伸投手の本気の投球は、見ていて楽しい稀有な投手だ。2年目の宮城大弥投手のピッチングも何故抑えられるのか、興味が尽きない。フレッシュな顔合わせであるがために、人を惹きつけるのは当たり前のことだろう。

若手を躊躇なく使う中嶋監督

積極的に使っているのか、他に選択肢がないのか、中嶋監督は若手を積極的に使っている。

打率安打本塁打失策ドラフト年齢
紅林弘太郎0.22810210172位19
太田椋0.17226351位20

第5戦の守りの要の二遊間は、セカンドが高卒3年目20歳のドラフト1位太田椋選手。ショートは高卒2年目19歳のドラフト2位紅林弘太郎選手だ。この成績の選手を継続して使い、大切な日本シリーズにスタメンで使う胆力が中嶋監督にはある。スカウトからファームへの流れを信頼しているからこその、起用かもしれない。シーズンで17失策した紅林選手は今や鉄壁といわれ、その強肩による守備位置は驚きを持って紹介されている。若い選手を溌剌と活躍させ、ベテランがそれをカバーするチームの雰囲気がオリックスにもある。

高津監督と中嶋監督の共通点

やはり監督はモチベーターでなければならない。技術的な部分はコーチが専門職で、監督はベンチの雰囲気作りがその仕事の大半であろう。これはアメリカでは常識で、MLBではコーチと監督は延長線上にはない。アメリカンフットボールも同様で、ヘッドコーチは優秀なモチベーターである必要がある。成績の伴わないベンチは暗くなってしまうのは、ある意味当然の結果だ。 

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気持ちが大切というのは単なる精神論ではないということを、両チームの監督が見せてくれるシリーズですね。両軍ベンチの雰囲気を見ていると、見ている私達も惹き込まれます。

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