3年目の巨人秋広優人選手は正念場 若手外野手に時間がない理由

来シーズンに高卒3年目を迎える秋広選手ですが、大器晩成という言葉が表すように少しずつ成長をしています。まだ大学3年生になる年齢の選手なので、じっくり育てたいところですが、競争の激しいプロ野球の世界では、それ程時間に余裕があるわけではありません。その理由を考えていきます。

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徐々に成長をしている秋広優人選手

今年のファームでの成績を見てみると、はっきりと成長している事がわかります。打率は.229から.275へ大きく上昇しており、ファームの最多安打を記録したようです。本塁打は大きくは増えていませんが、シーズン後半で量産体制に入っており、フェニックスリーグではその力を発揮しています。フェニックスリーグで放ったホームランは、もともとポイントの近い秋広選手が、少し詰まりながらもっていったホームランで、飛距離も素晴らしいものがありました。やはり恵まれた体格からくる打球のスケールは飛び抜けたものが有り、打球さえ上がれば、かなりの確率で長打が期待できると思います。

年度試合打席数安打本塁打打点盗塁四球三振打率長打率出塁率
20218230263826323670.2290.3670.293
202210939398938029610.2750.4190.336

スウェーしなくなったバッティング

夏過ぎまではまだ、体を揺さぶってバットを振る事が多く、速球には詰まり、変化球も待てない状況が見られました。しかしフェニックスリーグでのバッティングを見てみると、頭が殆ど突っ込まなくなり、速球と衝突することが無くなってきています。そのため速球に少し詰まっても、弾き返すだけの距離を取ることが出来るようになり、ポイントが近い秋広選手の良いところが欠点にならなくなっています。今のバッティングを続けることができれば、速球は詰まり気味に、変化球は体が前に出されずに拾っていけるのではないでしょうか。秋広選手のスイング軌道の大きさであれば、拾った変化球でさえ右翼スタンドに運べることになると思いますので、大きな課題を克服できたと言えると思います。

体づくりは更に必要

秋広選手は2mの長身の割には、体重が100kgに満たず、細身の体が印象的です。去年のオフは中田翔選手に弟子入りして食トレをしたようですが、今は体が戻ってしまっているように見えます。しかし2年間のプロ生活で、体重が増えていなくても体の中身はかなり強くなったと思います。体をスウェーせずにバットを振れるようになったことがその証左で、肉体改造は徐々に進んでいると思います。ですが肉体改造はまだ始まったばかりで、不断の努力は必要だと思います。まだまだバットを振る力は物足りないところがありますし、連戦が続いたときに振りが鈍くなり、自分のバッテイングを維持できない可能性もでてきます。体重があれば、重力を利用してスイングスピードを維持できますが、まだまだ秋広選手は細身でその域ではないと思います。外野手としても期待されているので、走力を維持することは必要ですが、まだそれを心配する状況ではないでしょう。成長も止まり代謝も落ちてきているはずなので、諦めずに肉体改造に更に努めて欲しいと思います。

秋広選手に時間は無い

長身でスター性も有るので期待が高い秋広選手ですが、今年は1軍に呼ばれませんでした。首脳陣からの現時点での評価がはっきりと分かる扱いでしたが、来年は1軍で勝負の年だと思います。

今年ジャイアンツはドラフト1位で浅野翔吾選手を、ドラフト2位で萩尾匡也選手を指名しました。浅野選手は高校野球の世代を代表するスターで、現時点での期待値は秋広選手よりも上でしょう。萩尾選手は慶応大学のスターであり、即戦力候補でも有るので来期多くのチャンスを与えられるはずです。

秋広選手はドラフト5位でありながら、その長身とルックスも相まって話題の選手になりましたが、来年は新人選手の方にスポットライトが当たることが多くなるでしょう。結果的に秋広選手がアピールできる実戦のチャンスは、非常に少なくなると思います。春のキャンプで結果を出し続けることが出来ず、出番をライバルに奪われてしまえば、来年もレギュラーシーズンで1軍に呼ばれない可能性も出てきます。

野手の場合は1軍での実戦の場が非常に大切で、それを奪われてしまえば、成長スピードは大きく落ちてしまいます。

守備力で劣る秋広優人選手

秋広選手の場合は浅野選手と違い守備や脚でのアピールをすることが出来ないので、打ちまくるしかありません。守れない野手は打撃をシビアな目で見られるので、秋広選手にとっては難しい状況が続きます。

一軍の内野手は坂本選手のコンバート含みで、競争が激化しています。ある程度の実績を残した増田陸選手も出場機会を求めて外野に挑戦しており、外国人の獲得も考えると、若手選手の1軍での席は多くないでしょう。

焦らなくてはならない秋広優人選手

打者の場合は1軍の投手の球を打たなければ、ステップアップが出来ません。代走や守備固めから入ることが出来ない秋広選手は、少ないチャンスを必ずモノにしなければ、年々出番が少なくなってしまうでしょう。まだ高卒3年目だからと悠長に構えていては、外野手の場合は競争に勝てないでしょう。

東京の二松学舎を卒業している秋広選手は、いわゆる地元の選手で、是非ともスターになってもらいたい逸材です。なんとしても貪欲に、チャンスを掴んで欲しいと思います。ゆっくりやっている場合ではないと、本当に思います。

ファンです
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頑張れ!秋広選手!

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