またソフトバンクに負けてしまいました。2019年、2021年に続いて今年の交流戦も負け越し決定です(2020年は交流戦が中止)。日本シリーズの8連敗も含めると、短期決戦では5回連続で負け越しです。ゲームを見ていても首脳陣を含めて飲み込まれてしまっているようで、勝つ雰囲気がありません。
負け癖がついてしまっている選手と首脳陣
短期決戦は事前の準備で、押し切られてしまう可能性が強くなります。ペナントのように何度も対戦できれば対策を立てることができ、勢いを取り戻せる時があります。しかし短期決戦は出だしで躓くと、そのまま押し切られてしまい、取り戻すことができません。短期決戦において5回連続で負けてしまうということは、首脳陣の準備不足と言われても仕方がないのではないでしょうか。
ジャイアンツの首脳陣と主力選手は同じことを繰り返しており、完全に飲み込まれてしまっていると思います。対照的だったのは若い選手と外国人選手です。ウォーカー選手と増田陸選手は本塁打を打つことができ、若い中山礼都選手は久々の複数安打を放つことができたのは、負け癖がついておらず飲み込まれなかった事が原因の一つかもしれません。
甲斐拓也捕手のデータ集め
ただ気になるのは甲斐捕手の存在です。今日はゲームの勝敗がほぼ決したところで、2本のホームランを打たれましたが、新戦力を試しにいっているかもしれません。ウォーカー選手は連日の本塁打ですが、今日はコントロールの良い東浜巨投手で、色々と試すことができたと思います。また増田陸選手がインローのシンカーをうまく拾ったことなども、きっちりと把握したことでしょう。もし日本シリーズでソフトバンクと戦うことになった場合、この日の対戦を利用して投手をリードしてくることは確実です。甲斐捕手の場合は巨人の捕手陣と違いレギュラーが確定しているので、日本シリーズを見据えたデータ集めを出来ることが強みだと思います。交流戦がないときは日本シリーズの初戦は各チームのデータを集めることが大切で、2戦目以降に勝ちに行くと言われたことが有りました。しかし、今は交流戦があるので、新戦力や主力選手の今年の状態を主力捕手が確かめられます。昨年ヤクルトの日本一を支えた中村悠平選手が、交流戦でオリックスと対戦できた時に、多くの情報を得られたのではないかと思います。
巨人の捕手陣のデータ集めはすすんでいるか
レギュラーが確定していない巨人の投手陣にそこまでを求めるのは、難しいかもしれません。大城卓三捕手はバッティングでの結果も求められており、今はそのバッティングで試行錯誤を繰り返している状態です。甲斐捕手のように余裕があるとは思えません。また仮に小林誠司捕手や岸田行倫捕手が日本シリーズで先発することになっても、手探りでリードしているうちに、短期決戦は終わってしまうでしょう。
明日の菅野智之投手でデータ集めをしなければならない
1戦目のアンドリース投手や、2戦目の赤星憲広投手で、各打者を試してデータを取れるとは思えません。3連敗は避けたいところですが、コントロールが良く経験も豊富な菅野投手が相手の新戦力や主力選手の今年の状況を確認できないと、日本シリーズで対戦したらまたスイープされてしまうかもしれません。明日は菅野投手に余裕の投球ができるように打線が援護しないと、後々響くゲームになると思います。
火災保険を比較する奥の手は工藤公康さんの招致
ソフトバンクに対して負け癖がついてしまい、今の首脳陣にはそれを覆すことが出来る人材がいないことは、過去の対戦から明らかになってしまいました。今は完全に見下されてしまっているので、現状を打開するためには新しい知恵を入れるしか無いのではと思ってしまいます。幸いソフトバンクの前監督の工藤さんが、日本テレビ系のレギュラー解説者を引き受けてくれています。今の状況から首脳陣に迎えることは難しいとは思いますが、何らかの方法でブレーンとなって貰える方法はあるのではないでしょうか。特に日本シリーズの対巨人戦8連勝は、どうやって準備をしたのかが理解できるだけでも、大きな収穫ではないかと思います。工藤さんが相手に情報を流しているかもしれないと、甲斐捕手が疑うだけでもかなり精神的に優位に立つことが出来ると思うのです。