不祥事で考える プロ野球選手は恵まれている お笑い芸人との比較

中田翔選手のロングインタビューがG+で放送された。不祥事を起こして巨人に移籍した際には、多くの人たちから批判が起き、ジャイアンツファンからも厳しい声が上がっていたようだ。私自身も昨シーズンはモヤモヤとした感情が湧き、なんとも言えない気分になった。

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中田翔選手の気持ち

以前にも中田選手の気持ちについて言及したことがあった。事の真相はどうであれ、あの状況で移籍、即出場という流れは、中田選手には辛い展開だったと言える。せめてシーズン終了までは日本ハムの2軍で練習に励み、気持ちに整理をつけて新天地で活躍するのが中田選手のメンタルには良かったのではないかと思う。しかし、中田選手をサポートする人達によって名誉を回復される機会が早々に提供された。

中田選手は事件を起こす前から、調子が悪く成績が残せていなかった。そこで優勝争いをしているジャイアンツでの出場機会が得られたのだが、元よりの不調とメンタルの状況から、ますます中田選手を追い込まれる状況となってしまった。観客の入りはコロナ禍によって少なく、ヤジも飛ぶ状況ではなかったが、SNSなどで中田選手に対する批判は止まなかった。今でも批判の声があることは、当然のことだろう。

しかし昨日のロングインタビューを見ていると、ある程度気持ちの整理がついて前を向けているようだ。暴力の程度などは明らかにされておらず、警察沙汰にもなっていないことから、中田選手にも同情の余地があるかもしれないが、中田選手本人は自らの責任と腹を決めている様だ。個人的な意見を言わせてもらえば、言い訳すること無くこのまま事件については、将来も決して明らかにしないでもらいたい。

事件後に助けてくれる人たちが存在したことや、ジャイアンツでの受け入れられ方を見ている限り、根っからの悪人ということはないだろうと思う。しかし、高年俸を与えられたプロ野球選手としては脇が甘かったとしか言いようがない。ジャイアンツでは常に衆人の視線に晒されており。同じ過ちは絶対に許されないことは、ご本人が一番理解されているだろう。

恵まれているプロ野球選手 再起が難しいお笑い芸人

一般社会であれば、ある程度の不祥事を起こしてしまえば、同じ業界ではまず再起はできない。悪い噂は増幅されて、周りにもたらす影響を考慮すると、余程の特殊能力がない限り、同じ業界では働くことはできないだろう。昨今はパワハラ・セクハラなどに対する処分は厳しさを増しており、気を抜けない状況だ。

同じ不祥事を起こしてもお笑い芸人は再起が厳しい。ある程度の時が経ち、いわゆる禊が終わったとしても、当人の顔を見て笑えなくなってしまえば、商品価値がなくなってしまう。ボケにしても、ツッコミにしても見ている人たちから、心から受け入れてもらわなければ、仕事がなくなってしまう。許してやりたい気持ちがあっても、すすんで見る気にならなければ、活躍の場がなくなってしまう。それでも良かった頃が忘れられないのか、他の仕事をする能力がないのか、復帰を模索して他の道を積極的に選ぶ人は少ないようだ。ある面、厳しい業界だ。

直接の比較は難しいが、プロ野球選手の場合は罪を犯しても復帰できるケースは多い。ひたむきに練習に励み、結果を出していけば受け入れてくれるファンは増えていく可能性は強い。当然受け入れることができないファンも存在することは、忘れてはいけない。ある程度のバッシングも続くだろう。しかし、決して言い訳すること無く愚直に努力を続けて、反省する姿勢を忘れなければ、必ず評価してくれるファンも増えるはずだ。

他業界とは違い、再起の機会が与えられている事に、感謝の気持を忘れずに、頑張っていけばいつかは受け入れてくれる人が、拒否する人を上回るかもしれない。

ポメ
ポメ

スポーツ選手にはプレーで反省の気持ちを表すという事ができるだけ、恵まれた環境にいるのではないかと個人的には思います。

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