巨人の首脳陣が発表され、長らく巨人を離れていたOB達が復帰することが決まった。
川相昌弘ファーム総監督、駒田徳広3軍監督、小笠原道大2軍打撃コーチの3人は、巨人の強かった時代を支えた名プレイヤーで、オールドファンだけではなく歓迎する向きも多い。
川相ファーム総監督
投打 | 左投左打 |
身長/体重 | 191cm/90kg |
生年月日 | 1962年9月14日 |
経歴 | 桜井商 |
ドラフト | 1980年ドラフト2位 |
試合 | 打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
1909 | 5528 | 4512 | 591 | 1199 | 186 | 22 | 43 | 1558 | 322 | 47 | 36 | 533 | 19 | 418 | 45 | 570 | 92 | 0.266 | 0.345 | 0.333 |
犠打の世界記録を記録している事で有名。ゴールデングラブ賞を6回受賞している遊撃手で、ジャイアンツの黄金期を支えている。中日に移籍後も貴重な戦力として3年間を過ごしている。引退後も中日と巨人で1軍ヘッドコーチや2軍監督、3軍監督などを歴任して結果を出している。遊撃出身でチームプレーに徹したスタイルのためか、内野守備コーチの他は、ヘッドコーチやファームの監督など総合的な手腕を評価されている。高橋由伸監督誕生の際も1軍監督の就任が噂される場面が有り、ファンからの支持も篤い。2軍戦のTV放映の解説なども多く務められ、若手の育成や若手の目指す方向性などについて、個々の選手別に具体的に言及する場面が多かった。初球から意図無く凡打を繰り返したり、選手の目指すバッティングスタイルが見えなかったりするケースなどについての、興味深い解説も多かった。巨人首脳陣には数少ない二遊間を専門とする、職人でも有る。西武の辻監督など二遊間出身の指導者は、捕手の次にゲーム全体を見ているケースが多く、監督やヘッドコーチは適任と言えるかもしれない。
今回はファーム総監督ということで、どの様な形で選手と関わっていくのか明らかにされていないが、その指導力は証明済みであり、組織感の権限と責任が明確にされていれば、非常に大きな補強であると言える。
小笠原2軍打撃コーチ
投打 | 右投左打 |
身長/体重 | 178cm/84kg |
生年月日 | 1973年10月25日 |
経歴 | 暁星国際高 – NTT関東 |
ドラフト | 1996年ドラフト3位 |
試合 | 打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
1992 | 7801 | 6828 | 1126 | 2120 | 385 | 24 | 378 | 3687 | 1169 | 63 | 33 | 2 | 53 | 867 | 50 | 1247 | 120 | 0.310 | 0.389 | 0.540 |
ガッツの愛称で通算2120安打を記録している。通算打率も.310と卓越したものがある。178cmと決して体格には恵まれていないが、通算378本塁打は代名詞となっているフルスイングの結果かもしれない。飛ばないと言われた統一球が導入された年から、極端に成績を落としたのは、小さな体で本塁打を要求された小笠原選手にとって偶然ではなかったかもしれない。基本に忠実は言えない打法であり、打撃コーチとして大きな成果を上げることが出来ず、中日、日本ハムと指導したチームが貧打に喘いだのは、少し心配な要素だ。
現在の巨人の2軍には秋広優人選手や中山礼都選手などタイプの違う左のプロスペクトが在籍しており、小笠原コーチには即結果を出して欲しい。
駒田3軍監督
投打 | 左投左打 |
身長/体重 | 191cm/90kg |
生年月日 | 1962年9月14日 |
経歴 | 桜井商 |
ドラフト | 1980年ドラフト2位 |
試合 | 打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
2063 | 7598 | 6941 | 810 | 2006 | 357 | 27 | 195 | 3002 | 953 | 35 | 35 | 28 | 47 | 563 | 59 | 1113 | 229 | 0.289 | 0.342 | 0.433 |
もう戻ってこられないのではないかと、ファンが心配した満塁男が帰ってきた。FAで巨人から初めて流出した生え抜きの一塁手は、2006安打を記録している。一塁手部門では歴代最多の10回、ゴールデングラブ賞を受賞している守備の名手でもある。しかし191cmの恵まれた体の割には本塁打が通算195本と伸びず、当時の王監督の期待には十分には応えられなかった。闘志を表に出すスタイルはエリート揃いのジャイアンツでは珍しく、オールドファンに支持されている理由であろう。頑固で口下手な部分があるようなので心配な面も有るが、就任のグランドでの挨拶では、ユニフォーム組以外はスーツやジャケット姿が並ぶ中、ラフなパーカーで登場。しかし挨拶の内容は一番印象的で、”野球が楽しかった頃の気持ちを思い出して、日が暮れるまで夢中になって頑張ろう“との内容で、期待させてくれる。
巨人の新首脳陣が発表される 肥大化組織の弱点 責任権限の明確化を
年下の川相ファーム総監督との責任と権限の境界線が少し心配ですが、2人とも苦労を重ねてきており、力を発揮してくれるのではないでしょうか。
駒田監督は独立リーグも経験していて、3軍の育成は適任ではないかと思ちゃいますね。 期待大です!