巨人がDeNAとの接戦を5対4で連勝した。打線は相変わらずの貧打で6安打に終わったが、効率よく攻めて得点を重ねた。
中5日のローテーションによる影響か?
スカパー!プロ野球セット山口俊投手が右肘の違和感で登板回避
先発を予告されていた山口投手が、右肘の違和感を訴えて先発を回避した。投手に故障はつきもので、残念ながら故障者は後をたたない。今年も菅野智之投手が戦線離脱をして、未だに調子は戻っていない。タフネスが売りだった山口投手も34歳で、いつ故障が出ても不思議ではない状況だった。今年もメジャーから復帰後にローテーションを守り、勝ち星には恵まれなかったが、チームには十分に貢献していた。打線の援護があればもう少しあれば、勝ち星も積み上がっていたはずで、とても残念だ。故障の程度が心配だが、無理すること無く、体のケアに努めてほしい。
中5日のローテーションによる違和感
巨人原監督は以前から、先発投手の中5日登板を提唱してきた。事実、菅野智之投手の絶好調時も中5日での登板を命じていた。菅野投手も中5日ぐらいは問題ではない旨の発言をしていたが、現状は故障持ちの投手に激変してしまった。巨人の投手コーチや首脳陣からは、中5日について問題視する発言は当然出てこない。問題視する発言をすれば、チームの和を乱したとしてポジションを奪われる可能性もある。ここまでは当然だが、解説者までその問題に触れない。特に巨人OBは全くその事に触れない。もしくは触れられないのだろう。そして一番の問題は、マスコミも全くインタビューなどで原監督に中5日について、突っ込んだ発言をしない。今日の山口投手の登板回避についても、中5日が問題なのではないかと突っ込んで質問するべきではないかと思う。
中5日が今回の失速の本当の原因であるかどうかは関係なく、敢えて触れない関係者の異様さに組織の風通しの悪さを感じてしまう。
巨人という組織の運営の問題
チームワークはとても大切だ。しかし組織が腐ってしまえば、個々の力も発揮できない。これはサラリーマンの世界でも、あるいは政治の世界でも同じだ。
原監督は個人軍であってはならないとして、チームワークを事更に強調する。監督としてチームワークは大切な事で、乱すものは許さないという姿勢は大変重要だ。しかし行き過ぎた全体主義は、亀裂を生む。今の巨人軍は行き過ぎていないかと、とても心配になる。
まず一番の問題は、巨人の組織運営に監査役がいないことだ。
特に全権監督である原監督を監査する役が、現状はいない様に見える。以前は渡辺恒雄さんなどが目を光らしてくれていた。渡辺さんについてはその発言などから賛否両論があったが、そもそも賛否両論がない組織は、風通しが悪くなり腐っていく。
現状では最高権力者に君臨する原監督を監査する、組織や人物は存在しているように見えない。
あれだけ組織の腐敗を連日報道される自民党には選挙があり、マスコミの目も光る。その信憑性に疑問が残るが、支持率という数字も存在する。上場企業であれば株主の存在もあり、内部と外部の監査役や監査組織の設置が義務付けられている。組織の自浄作用には限界があるのはどのレベルの組織であっても当然で、その規模が大きくなればなるほど難しくなる。
自民党には選挙があるが、巨人には無い。
上場企業には外部監査役や株主がいるが、巨人のフロントは力なく、監査役であるはずのOBは原監督に逆らえない。
広岡さんや須藤さんの現場復帰の意志の無いOBは発言してくれていますけどね。
会社組織は多面評価などを実施し、上司の評価を部下が行うが、巨人にあるとは聞こえてこない。
原監督を諌められる人たち
優勝を逃すことしか、今の原監督に怖いものはない。
逆に言えば指南役や監視役を失った原監督も、非常につらい。
監督は孤独で本当につらいと、高橋由伸前監督は発言しています。
どんなに優秀な監督でも完璧ではない。判断ミスも起こすし、自身より技量が下の者の助言を受け入れるのは、難しいだろう。
自らの落ち度を指摘してくれる人がいなければ、原監督には名将という看板があるがゆえに、方向転換を出来ないのだと思う。
原監督を育てた原貢さんや、藤田元司監督がご存命でいらしたならば、きっと原監督は助言を受け入れていた、もしくは助言を請うていたのではないだろうか。
最近の巨人の運営や原監督の采配に、一部のファンの悲鳴が上がっている。
優勝すればすべてが解決し、負ければ辞任というのでは進歩がない。
ファンの声は全く原監督には届いているように、見えないのが辛い。
ファンの声と言っても総意がなく、内情がわからず、あれこれ言うだけで現場を混乱させるだけかもしれないですけどね。
いずれにしろ信じて応援することしか出来ません!