日本の政治が前に進みません。欧州各国の素早い対応に比べて、あまりにも日本は物事を決めるのが遅すぎます。国防の問題然り、コロナの対応然り、民主主義は唯でさえ決定プロセスに時間がかかるのに、少数意見に配慮しているのか、多数決で前に進む事ができません。失敗したときのことを恐れて前に進めないのでしょうか。
もう答えは出ているのに、決を取らない政治
日本の政治はとにかく物事を決めるのが遅すぎます。比較的物事を進めてきた安倍首相の時でさえなかなか物事が決まらず、今は何も物事が進みません。本来であれば民主主義の原則通り多数決で物事を進めるべきことでさえ、少数意見を尊重しすぎるのか決を採りません。選挙によって過半数を取った与党が、何も物事を決めないので、政治が麻痺しています。今の政治は決を取らずに放置して、もうどうにもならなくなって選択肢がなくなるまで物事を決めません。逆に言えば選択肢があるうちは、正しい方向がわかっていても決めない責任者が多すぎます。理系的には答えが出ているのに、文系的に色々配慮して動けなくなっているのが、いまの日本の政治ではないでしょうか。
政治の世界も経済の世界も決めない責任者が多すぎる
とっくに整理しなければいけないことや、将来性が無いことにまで、ギリギリまで決めない責任者が日本では多すぎます。不採算の事業等とっくに整理しなければならないお荷物も、採算を取れている部門が赤字を被って温存する企業が多く、どうにもならなくなってから処置をするのが日本企業です。
福島の処理水の問題も、何故これほど長く放置しているのか理解できません。風評が無くならないのは、決めないからではないでしょうか。早く手当をして処理してしまえば、基準値以下の放出であり、隣国よりも低い基準で放出することができれば、そのうち風評被害も時間の経過とともに薄れていくと思います。いつまでも立ち止まっていれば、風評被害はなくなりません。漁業関係者の方など簡単にはいかない理由はあるのだと思うのですが、立ち止まっていれば関係者全員が損をすると思うのですが、どうなんでしょうか。問題を長引かせても、誰も得をしないと思います。得をするのは批判を恐れて責任を取ろうとしない政治家さんだけに見えてしまいます。
原発の再稼働も遅々としてなかなか進みません。理系的に考えれば、答えはすでに出ているはずで、政治の力で前に勧めてほしいのですが、国民が悲鳴を上げて、殆どの国民が賛成するまで進めないつもりなのでしょうか。ウクライナの問題でエネルギー政策を180度変えて実行できるドイツなどが羨ましく感じます。
国防の問題も政治家が一番遅れている
一連の事件の中で欧州は国防も大転換しています。その意思決定スピードの速さは日本社会ではまず考えられません。国民の中には賛否が当然有るとは思いますが、政治家が理系的に答えを出して、いち早く意思決定することは、結局は国民のためです。一番愚かなことは、失敗や判断ミスを恐れて決めないことです。どうも日本の政治は失敗や批判を恐れすぎているような気がしてなりません。もし失敗しても、その度に方向修正すればいいものを、批判や支持率を恐れ過ぎなのではないでしょうか。支持率が下がることを恐れて、決めないのであれば、これほど不誠実な政治はありません。
決めないことが一番の罪であること
決めるのが政治家の仕事なので、決めない時間が伸びるだけ政治家による国民の被害者は増えます。批判を恐れて決めない政治は、それだけで国民にとってのマイナスでしか有りません。決めずにじっとしているうちに寿命が来るのを待っているようでは、若者が損をします。与野党が国会を空転させている時間は、国民のために何も生み出しません。政局で国会を空転させるのは、国民のための政治ではありません。選挙をやる意味さえ薄れさせてしまうという事を、いい加減自覚してもらいたいと思います。答えを出して日本を前に進めてほしいものです。