サッカーワールドカップベスト8進出ならず 野球とサッカーの違い

クロアチアにPK戦で敗れ、日本代表はまたも決勝トーナメント初戦で敗退してしまいました。今回は強豪のドイツやスペインを撃破するなど大健闘で、日本中を沸かせてくれました。ドーハの悲劇をリアルで見ていた人間からすると、ドイツとスペインを破って予選リーグを1位通過するなんて、十分に成長しているし、十分に誇れる内容だったと思います。そして、これからの課題を敗戦後のインタビューで選手たちは問われ、長友佑都選手だけが角度を変えて明確に答えてくれました。

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サッカーワールドカップの価値を上げてくれた選手たち

日本代表の活躍は日本人のサッカー熱を、確実に温めてくれます。野球もWBCやオリンピックなどで日本中を熱くさせてくれますが、サッカーのワールドカップは桁違いに日本を熱くさせてくれます。それは参加国の多さや、各国の実力が伯仲し、すべての面で野球よりも本気度が上がっているからではないでしょうか。

一発勝負のため強豪国でも油断はできない戦いが続くので、予選から本気モードの戦いが続きます。さらに決勝トーナメントになれば、あの世界最強のブラジルでさえ全力での戦いが必要になります。

世界の最高峰が間違いなく全力を尽くして戦うので、ワールドカップチャンピオンは掛け値なしのチャンピオンと言う事が出来ます。

日本がドーハ以来数々の壁にぶつかり、跳ね返されているのも、それだけの歴史と各国のたゆまぬ努力が有る事の証左でしょう。

そういった意味ではドーハの悲劇は、日本人のワールドカップに対する絶対的価値を間違いなく上げてくれました。

そして今回の決勝トーナメントの初戦敗退で、より一層ワールドカップの価値が上がったと言えるでしょう。

4年後にもう一度ワールドカップを戦う時に、選手もファンも、もう1ランク上がったワールドカップの価値を噛み締めながら望むことが出来ると思います。

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MLBが本気を出さない理由を推測

野球の場合は王者アメリカが、本気を出して戦ってくれないことが、WBCやオリンピックの価値を下げていると思います。MLBは毎年ワールドシリーズと銘打って世界一を決めているという、歴史ある建て付けの試合が有るので、WBCやオリンピックで負けるわけにはいきません。そして野球の場合はサッカーと違い、一発勝負の場合は番狂わせが起きやすくなります。その日の先発投手の調子や、イレギュラーバウンドの跳ね方一つで、余程の実力差がない限り、番狂わせがサッカーよりも起こりやすいと言えるでしょう。

そのため、MLBのアメリカの選手たちがWBCやオリンピックに出るメリットが、余りみつけられない形にされてしまっています。今回、大谷翔平選手がWBCに参加してくれることになりましたが、アメリカの代表チームはやはり総力戦にはならず、ファンの熱さが最高潮までは上がらない原因になると思います。

逆の例で言えば、バスケットボールは番狂わせが起こり得ないぐらい、アメリカの実力は飛び抜けています。1992年のドリームチーム結成以来、有力選手が軒並み参加しなかった2004年のアテネ大会以外は金メダルを獲得していることが、アメリカの実力を示していると思います。ある程度の有力選手を送り込めば、余程の想定外のことが怒らない限り、負けを恐れることはないと思います。

長友佑都選手の指摘した日本サッカーの課題

敗戦後のインタビューで次の大会に向けての課題や目標を聞かれる選手たちの中で、長友佑都選手だけが、高い目線から日本サッカーの課題を具体的に挙げてくれました。

ここまでの日本のサッカーの発展の基礎はJリーグに有ることを指摘して、Jリーグのさらなる発展が日本のサッカーの強化に必要であること、そして今のJリーグの盛り上がりが、今ひとつであることを暗に指摘していた内容でした。

海外で活躍する選手が増える中で、その選手たちを育んだのがJリーグを頂点とした日本のサッカー界であり、Jリーグを盛り上げることをファンにアピールしたのでした。

野球と違いサッカーはワールドカップは異常に盛り上がるのですが、国内リーグの盛り上がりは野球ほど熱く有りません。露出度も非常に少なく、メディアの扱いもワールドカップ後に急激に冷めていくとうのが、状態化しています。

世界の舞台を経験した後に、国内リーグに戻ってきている長友選手には、Jリーグの現状が明確に課題として見えているのでしょう。

長友選手のような高い目線で物事を見ることが出来る選手が存在したことは、今回の快進撃の理由の一つではないかと思いました。

もう一つのこのチームの強みはジャイアンツに無いもの

スペイン戦の後のインタビューでもう一人の選手が、このチームの強さの秘密を見せてくれたと思いました。それは久保建英選手です。久保選手はインタビューで自分の前半での交代は納得いっていないこと、自分の前半でのパフォーマンスがチームで一番であったことを示唆した内容をコメントしたと思います。サッカーに限らず、チーム内での和を殊更に強調することが多い日本代表チームの中で、チーム内の競争意識をむき出しにする選手は、稀有な存在です。しかし、この姿勢は日本代表の中で良い緊張感を産み出してくれたのではないでしょうか。若くして天才と言われながら、代表では絶対的な存在になりきれない久保選手は、自分自身が歯がゆいと思いますし、もっとやれると感じている選手でも有るでしょう。

若い年齢制限の有る代表よりも、フル代表のほうが力が落ちると言われていた日本代表を、象徴するような選手が久保選手ではないかと個人的には思っています。そんな久保選手が21歳という若さでは有りながら、年上の選手に見せた、むき出しのライバル意識は、種目を超えてスポーツの世界で失われつつ有るものではないでしょうか。こういった気持ちがチーム全体の競争意識を、良い意味で活性化したのではないかと思います。

適切な礼儀を欠かないうえでの、チーム内でのむき出しの競争意識は、野球でもサッカーでも忘れてほしくないものだと思います。

むき出しの競争意識は、今のジャイアンツにも欠けているものではないでしょうか。

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