阪神 梅野隆太郎捕手にFA流出の可能性  キャッチャーの評価

タイガースの扇の要の梅野捕手が、国内FA権の行使を検討しているようだ。

ポジション捕手
投打右投右打
身長/体重173cm/75kg
生年月日1991年6月17日
経歴福岡工大城東高 – 福岡大
ドラフト2013年ドラフト4位

梅野捕手は東京オリンピック代表に選出されたプロ野球を代表する捕手で、2018年から2020年まで捕手部門のゴールデングラブ賞を受賞している。

しかし、最近の矢野監督の評価は、2015年ドラフト2位の坂本誠志郎捕手より低くなっているようで、シーズン最終盤は11試合連続でスタメンを奪われていた。打率は梅野捕手.225に対して坂本捕手が.185なので、ディフェンス面を考慮しての矢野監督の判断ということだろう。矢野監督自身が捕手出身の監督なので、その評価については指揮官自身の評価であり、重みのある評価だ。

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打撃面

年度試合打席打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁四球三振打率長打率出塁率
201492265249234913278721010780.1970.3490.232
2015561491381633914561806330.2390.4060.276
201637988931200012416220.1350.1350.189
201711234028222589227733124630.2060.2730.275
201813245538645100271815347539670.2590.3960.328
2019129492433491152239170591434830.2660.3930.326
2020983422983678170711629533770.2620.3890.333
202113045840433911533121338411070.2250.30.303
786259922792275361121240792244341935300.2350.3480.299

捕手として通算打率.235はかなり高い方だと言えるだろう。加えて今年の得点圏打率は.321で、前半はかなり評価されていた。前半戦は7番を任されることも多く、多くの捕手が8番を定位置とするだけに、その打撃は捕手の中では優位に有ると言っていいだろう。盗塁も2019年には14を記録しており、走力も期待できる捕手だ。ソフトバンクの甲斐拓也捕手でさえ打率.227なので、その打撃面で監督に不満が有るとは思えない。

守備面

守備面でよく比較されるのは、ブロッキング能力と、盗塁阻止率だ。

ブロッキング能力については評価が高く、とんでもないワンバウンドもよく抑えているシーンが多かった。

20142015201620172018201920202021
0.2630.250.2330.3790.320.3750.3330.288
梅野捕手盗塁阻止率
セ・リーグパ・リーグ
1大城 卓三(巨)0.4471甲斐 拓也(ソ)0.452
2木下 拓哉(中)0.4262伏見 寅威(オ)0.415
3梅野 隆太郎(神)0.2883太田 光(楽)0.379
4中村 悠平(ヤ)0.2554森 友哉(西)0.274
5清水 優心(日)0.203
両リーグ盗塁阻止率上位捕手

盗塁阻止率を今年は少し落としてしまったが、リーグでは3位、両リーグでは中位に位置すると考えてよいだろう。坂本捕手はデーターが少ないので評価が難しいが、昨年までの通算は.227で梅野捕手を勝ることはないだろう。

そうなると問題はリード面や、チーム内での立ち位置が問題となるだろう。リード面については明らかな違いは見つけにくい。矢野監督の好みの問題も有るだろう。投手によって相性もあるので評価が難しい。

梅野捕手坂本捕手
高橋遥人1.202.37
西勇輝3.495.40
秋山拓巳2.723.00
青柳晃洋2.532.11
伊藤将司2.670.71
捕手別防御率

主力投手の防御率を見ても、大きな優劣は見当たらない。相手打線や球場別の問題も影響するので、単純に比較できないが、少なくとも明らかな差はないと言っていいだろう。こうなると後は内部での評価や、他の選手などに及ぼす影響などが問題となるだろう。我々ファンの立場ではこの辺りは正しい情報など取れることはなく、想像の域になってしまう。特に内部のこういった情報を平気で漏らすような人材は、球団内部での評価も低くなる。主流派の選手や情報をたくさん持っているコーチほど、口は硬いだろう。

キャッチャーの評価について 本当のことを言わない解説者

ペラペラ喋れば次の職も危なくなる・・・

何処の球団でも事情同じですよね。

捕手としての他球団の評価

今の梅野捕手の立場からすれば、他球団の評価を聞いてみたいとコメントするのはある意味当然だ。同時に球団には恩義を感じているとも発言しているので、積極的に他球団に移籍したいという意向ではないことも伺われる。そうなると後は金銭面での評価が、大きな基準となるだろう。

1會澤翼180,000,000
2甲斐拓也165,000,000
3森友哉160,000,000
4炭谷銀仁朗150,000,000
5梅野龍太投110,000,000
6伊藤光110,000,000
7小林誠司100,000,000
8大野奨太100,000,000
9中村悠平90,000,000
10田村龍弘70,000,000
(単位:円)
2020年捕手推定年俸

現在の梅野捕手の年俸は、全体で5位の1億1千万円と言われている。梅野選手より上位の選手は全員が、優勝を経験した捕手だ。優勝を経験した捕手と、経験していない捕手では評価が違うのは当然だろう。リードという数字に現れない部分が大きな評価要素となる捕手において、勝てるキャッチャーというのは大きな基準となる。今年優勝を経験した中村悠平捕手などは、どれだけ年俸が上がるか楽しみな選手だ。

坂本選手は年俸1500万円と言われており、その差は大きい。他球団から甲斐捕手を上回るような評価が得られるとは考えにくい。また、家族の住環境の問題などを考えると、余程の大幅年俸アップでなければ、実質的には大きなメリットがないだろう。スタメンの問題や人間関係などで大きな問題がなければ、FAを行使せずにもう1年優勝を阪神で目指したほうが得策なのでは無いかと思う。優勝して改めてFAを行使したら、良いのではないだろうか。

谷繁さんは35歳からリード面で一皮むけて、捕手が楽しくなったとコメントしている。梅野捕手はまだ30歳。環境的に大きな問題がなく、球団が大切にしてくれるなら、もう1年阪神で勝負して欲しいと思う。

良いキャッチャーとは ~リードって誰が教えるの?~

ファンです
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勝てるキャッチャーになれば、使わざるを得なくなる筈!

梅野捕手にはタイガースで、優勝を経験して欲しいですね。

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