育成システムの問題 巨人の育成選手は40人超 プログラムは十分?

現在巨人の支配下選手は59名で、残り11を40人超で争うという形で、数字上はかなりの選手に支配下になるチャンスは有ることになる。しかし現実は厳しそうだ。巨人の育成プログラムの問題点を見ていきたい。

スカパー!プロ野球セット

新外国人と故障明けの選手

新外国人と故障明けの能力が認められている選手は、支配下になる可能性が強い。新外国人の調査・獲得はオミクロン株などの影響で、流動的と言えそうだ。獲得を発表した選手も来日の予定がどうなっているか不明だが、昨年と同じ様な過ちを犯さないように対策は立てているだろう。また、力は十分にありながら故障のため育成落ちした選手も多く抱えており、競争は激しくなるだろう。

支配下になってからが勝負

高速インターネット(Wi-Fi付き)+専門チャンネル月額1,750円〜【J:COM(ジェイコム)】

育成選手は支配下を目指すことが目標になっている様だが、球団は1軍の戦力として見込みが立たなければ支配下投力はしないと公言している。昨年支配下登録された選手からは、1軍の戦力として定着した選手はいない。先発投手陣が苦しい中で、直江大輔投手や戸田懐生投手が支配下登録されたが、期待通りの成長を見せることが出来ず、2軍落ちしている。

ドラフト下位指名と育成指名

どうしてもドラフト下位指名と育成指名選手には、チャンスが少なくなる。ドラフト1~3位指名あたりはチャンスを多くもらえるが、その他の選手は余程特徴がないとチャンスを多くもらえることはない。投手であれば球速が150Kmを超えるような投手は、長いスパンで成長を見てくれる傾向がある。野手であれば長打力が期待できる選手や、脚の速い選手、内野守備が抜群に上手い選手なども長い目で見てくれるようだ。守備で支配下を獲得したのは、増田大輝選手などが代表格だろう。逆に大変残念では有るが山下航汰選手は、特徴が乏しく残念ながら支配下を再び獲得できることはなかった。

何故巨人は育成能力がない? その理由 岡本和真は稀有な育成成功例

入団の経緯も大切な要因

毎年優秀な選手を輩出する大学や、強豪高校の選手は大切にされる傾向に有ると思うのは気のせいだろうか。一度強豪大学などとトラブルを起こしてしまうと、その後の選手の獲得に支障が出るケースが、過去にはあったようだ。最近では大学出の選手を育成契約するケースが増えてきたようで、以前とは事情も変わってきているかもしれない。しかしあまり育成をきちんと出来ずに自由契約にしてしまうと、アマチュア側からの信頼も失ってしまう。囲い込みに近いようなことをして獲得した選手は、簡単には契約解除は出来ないのではないだろうか。また、育成契約を拒否していた選手を口説き落としたような場合も、その後の育成を十分に出来なければ、その後の凝りになることは当然の流れだろう。

育成プログラムの必要性

当然巨人のように3軍制をとっている場合、何らかの育成プログラムは組まれているだろう。しかし、その内容が十分でなかった場合など、アマチュア側との問題になりかねない危険性をはらんでいる。中には契約解除に当たり、十分な育成期間や機会を与えられなかったとして、不満を持つ選手も出てくるかもしれない。3軍の試合などではアマチュアに負けてしまうこともあり、育成とはいえまだプロレベルに達していない選手も多いだろう。しかし3軍のレベルを、プロレベルまで持ち上げるのは、かなりの時間がかかるのではないだろうか。一部You Tubeなどで、3軍のレベルの低さをコメントされていることも見かけるが、ある程度は仕方ないのではないだろうか。

実戦の必要性

プロから見ればまだまだ実践レベルではないという選手も多いかもしれないが、一芸に秀でた選手などは、その他の部分はアマチュアレベルというのは織り込み済みのはずだ。アマチュアにプロが惨敗するようなケースは、プロのコーチから見れば屈辱的かもしれない。しかし、プロレベルに達していない選手に対しても、力試しや、ガス抜きの意味で実践の機会は必要だろう。

山下航汰選手のケース

巨人の育成を拒否してトライアウトを受けた山下選手は、結局社会人野球へと進んでいった。前向きな選択として頑張ってくれればいいが、球団との意思疎通の不備によっての選択であれば、巨人は問題点として同じことが起きないように、システムを構築して欲しい。

巨人の育成方針に異変有 山下航汰選手が育成契約を拒否 自由契約へ

育成制度はまだ歴史が浅く、問題点は当然あります。

ジャイアンツファンの期待が大きい制度ですが、使い方を間違えないようにしてほしいですね。アマチュアにとっては間違いなく、門戸が広がっているわけですから・・・

タイトルとURLをコピーしました