プロ野球で生き残る為 頭を使う事と怪我しない事 レジェンドの教え

毎年10月になると、引退や戦力外通告が行われます。10月末に行われるドラフトを含めた来シーズンの体制づくりのため、各球団は厳しい判断をくださなければならなくなります。支配下選手の育成落ちなどが話題になりましたが、給料が不当に減らされることのない育成落ちは、見方によっては選手にとっては有り難い制度で、戦力外となるよりも、よほど有り難いと思います。プロ野球に入るからには殆どの選手がそれなりの才能を持っており、それを活かすことができなかったのは残念というほかありません。

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故障しない選手が第1条件

プロに入ってから、また選手によっては、入団前から故障を抱えてしまって満足な練習ができずに戦力外になっていく選手は、残念ですが仕方がないでしょう。プロ野球に入る前に、またはアマチュアレベルのレギュラー争いを故障によって敗れてしまう選手の数は、プロに入団できる選手よりも圧倒的に多い筈で、プロ入団にたどり着けただけでも、体力的には恵まれていたと言えるでしょう。しかし、結局故障してしまうと、練習もまともにできず、生き残ってはいけなくなります。今は体のメンテナンスの知見も豊富にあるので、それを実行できるかどうかで大きく変わるはずです。環境に左右されて情報量が大きく変わる状況ではないので、このあたりも選手の自覚の問題になるでしょう。

頭を使えるかどうかが生き残るための絶対条件

身体能力が極端に劣る選手は、プロ野球には入ることはできないでしょう。そうなると、入団後の努力の方向によって、その選手の運命は大きく変わると言えるでしょう。

最近は引退後の選手の情報がYou Tubeなどで豊富に公開されていて、惜しみなくレジェンド達の努力の歴史が語られています。選手によってその努力の方向は様々ですが、総じて言えるのはとんでもなく考えて努力しているということです。

努力は過大評価されがちで、判断は過小評価されがち

これはスポーツに限らず、一般社会でも真理だと思います。足元を見て努力をすることを称賛する物語がとても多いのですが、あまり賢い判断を持ち上げる物語は、多くはありません。実際プロ野球に入団してくるような人たちは努力する才能は十分に持ち合わせており、その努力によってアマチュア時代に圧倒的な成績や記録を残しています。そんな怪物たちが集まるプロ野球では、アマチュア時代の努力だけでは取り残されて、通用しなくなります。努力の方向を見定めずに、ただ練習やトレーニングをしているだけでは、勝ち残ってはいけません。一般社会でも、ただ上司の言われるままに業務をこなしているのは、本人の自己満足が残るだけで、スキルの向上は見込めず、次第に評価もされなくなります。ただ体を動かしているだけの仕事ではなく、常に問題意識をもって自分を変えていく努力の方向を判断しなければ、水準以下の人材になってしまいます。正しい判断をするために情報を収集して、考えて判断することが極めて重要です。

レジェンドたちの頭の中

プロ野球選手も同じことが言えるでしょう。毎日足元を見てトレーニングをするのは当たり前のことで、更に体の管理をして故障をしないことも、絶対条件です。そしてその基本を備えた上で、正しい方向に努力していくことが生き残る条件でしょう。

レジェンドたちの話を聞いていると、それぞれが集めた情報を自分なりに分析して工夫していることが、解ります。

投手であれば、プレートの踏み方一つにも細かいこだわりがあり、スパイクの形状にも注文をつける拘りがあるのは、それだけ考えているからでしょう。

野手であってもバットやグラブの形状にこだわるのは当然のことで、それぞれの判断が理論立てられていることに驚きます。

ここでは細かいところまで言及できませんが、本当に細かい体の動きまで考えて練習を重ねていたことが伺われ、頭を使うことの大切さを痛感させられます。

(私も今はゴルフの技術について、とことん考える様になりました。(笑))

フィジカルモンスター達が、考えに考え抜いた判断のもとで努力を続けること、そしてそれが正しい方向であることがプロ野球で成功する唯一の方法でしょう。

コーチの言うことを聞くだけでは・・・

コーチは大切な存在です。しかし、自分で判断して納得した方向性を持てなければ、努力に継続性がなく、さらにノウハウも蓄積できません。自分なりに判断して失敗を重ねれば、努力の方向が見えてきて、何時か答えにたどり着く事になり、更にその先を考えることもできます。今は情報がネットの中にあふれており、その情報の取捨選択と判断が必要な世の中です。コーチの言うことをただ聞いて、言う通りに努力するだけでは、成功へたどり着くために時間がかかりすぎます。短い選手生活を意識して、最短に正しい方向を見出すことがプロ野球選手には絶対に必要です。

一般社会では定年まで時間は長いですが、プロ野球選手には3年が一区切りでしょう。そして厳しいプロの世界では、常に考えることを続けなければ、研究されて攻略されてしまいます。現役中は常に判断をするために考えなければならないということです。その大切なことをコーチが教え、選手本人に考えることのできる才能がなければ、プロでは長く活躍することはできないでしょう。

簡単な話で、一般社会でも成功する人は常に考えています。

逆に足元を見て努力するだけの人は、報われないのが世の中です。

こんなに努力したのにと嘆くのではなく、正しい判断をすることに注力すれば、自ずと努力できるようになると思います。

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