東京ドームで高校野球  ワクチン接種会場にも利用

東東京と西東京の準決勝と決勝の計6試合が、東京ドームで行われた。

毎年熱中症などが問題視される高校野球だが、今年は東京ドームが初めて高校野球に開放された。

熱中症対策には最適

参加校が多い激戦区の東京大会は日程も厳しく、都市熱による気温の上昇も近年指摘され、問題視されていた。ドーム球場のない地方都市との格差が指摘されるかもしれないが、試合数の多さを考えれば、問題ないレベルではないかと思う。むしろ可能であれば、その他のドーム球場も試合数の多い激戦区に有り、積極的に使う方針を掲げてもらいたいものだ。使用料が一般の球場と比べて高いかもしれないが、選手や観客の健康を考えれば必要経費と考えるのが、教育の一貫としての高校野球ではないか。

来年以降の日程の問題

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今年はコロナ禍の下での五輪開催という特別な環境であり、日程調整ができたのかもしれない。しかし営業ではなく教育課程の一貫なのだから、テレビの放映や観客の交通事情などは大きな問題ではないので、早朝野球でも良いのではないか。未明の暗い時間から行ってもドーム球場であり、試合は可能だ。未使用の時間であればメンテナンスや保守の問題をクリアできれば、使用は可能であり、是非検討してもらいたいと考える。

高校野球は興行ではなく、高校教育ですからね。選手の健康と安全が第一です。

選手にとって

気温は選手にとってやりやすいが、昼間の東京ドームは内野フライなどが見にくい。巨人の若手選手でも見にくい時間帯では、内野フライを見失っている。高校野球でそのようなことが起こると、エラーした選手にかなり悔いが残ってしまう可能性があり、懸念材料となる。

しかし、準決勝と決勝が毎年ドームで行われることになれば、甲子園を目指す前に東京ドームを目指すという球児にとっての目標となり、敗れた球児たちにとっても良い思い出になるのではないだろうか。

ワクチン接種事業に東京ドームを無償提供

東京都の文京区、新宿区、港区の3区は8月16日から、新型コロナウイルス感染症ワクチン(米ファイザー製)の接種事業を合同で実施する。読売巨人軍と読売新聞社、東京ドーム、三井不動産の4社が合意の上で、東京ドームをワクチン接種会場として無償提供する。

ワクチン接種が進めば、ドームでの観客動員を促進する取り組みに繋がるので、当然の取り組みともいえるが、公共性の有る素晴らしい取り組みだと言える。

最近の株式会社東京ドーム

2021年4月より三井不動産80%、読売新聞グループ20%の株主構成となった。昨年の日本シリーズの開催ができなかった問題など、以前は運営が何処を向いているのか不可解な面が多かった。しかし今回の取り組みなど、東京都に対して地域への貢献を重んじた姿勢が感じられ、新しい体制が機能しているように感じられる。

地域に貢献すれば、球団や企業のイメージアップにも繋がりますよね。

地球温暖化やSDGsも大切だけど、身近な人を大切にしてもらいたいですね。

今後も同様の姿勢による取り組みが、なされることを期待したい。

高校野球の改革を妨げる大人たち

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