大谷ルールに見るアメリカの合理主義と変えられない日本

大谷翔平選手がMLBのルールを変えたことが大きな話題になっています。日本ではルールさえも変えてしまった事に驚きを持って伝えられています。確かに日本人がアメリカの競技のルールを変えてしまったことは大きな出来事と言えると思います。日本のマスコミが大騒ぎすることも、理解できないことはありません。しかし、角度を変えてみれば、今までに何度も見てきた光景であるとも言えるのではないでしょうか。

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日本人選手がルールを変えたことは何度もある

今までスポーツの世界でルールを変えた日本人は沢山います。例えばスキーのジャンプは、日本人が勝ちだした時に、突然スキー板の長さのルールが代わりました。モータースポーツではホンダエンジンが勝ち続けた時に、突然ターボエンジンが禁止になってしまいました。欧米では自分たちの合理的な理由のため、ルールを変えることは当たり前です。それがどんなに理不尽であっても、ルールを定める側にいることが特権だからです。

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経済や政治の世界でのルール

ルールを作る側でなければ、永遠に振り回されてしまいます。地球規模の問題などがよく取り上げられますが、必ず言い出すのは欧米です。かなり怪しい根拠の薄い事でも、簡単にルール化してしまいます。クジラが取れなくなったり、原発が禁止されたり、二酸化炭素の排出規制があったりと、ご都合主義で決められたルールがたくさんあります。日本は残念ながらルールを守らされる側にいますので、ルールに従うために余計にお金をかけたりしているのが現状です。本当に電気自動車が環境に優しいなんて、証明されているわけではありません。だいたい温暖化なんて本当に起こっているのかも証明されていないという主張もあるようです。

ルールを変えることに抵抗のない欧米

今回大谷翔平選手が二刀流をアメリカで実現し、大谷選手の活躍によってMLBが盛り上がっていることから、MLBは大谷選手の活躍の機会を増やすために大谷ルールを作りました。1個人の活躍のためにMLBがルールを改正するなんて、とてつもない事だと思いますが、アメリカでは至極当たり前のことだと思います。なぜならビジネスに繋がるからです。損をするのは、大谷選手がDHで出場するために出場機会を失った選手だけです。大谷選手が二刀流で記録を作るたびに、MLBは盛り上がります。今後二刀流を目指す選手が出てくるかもしれません。合理的に考えれば、変えて当たり前のことを素早く変えることができる欧米の素早さは、政治の世界でも経済の世界でも目を見張るものがあります。

ルールを変えることに臆病な日本人

対照的に日本人はルールを変えることが苦手です。大昔にその時の状況に合わせて決めたルールを、金科玉条のごとく守る社会です。何故だかわかりませんが、憲法を改正すると悪いことが起こると盲信する非合理的な考えを、政治家は何十年も打破できません。日本人社会が憲法を守ることに必死になっているとは思いませんが、変化を嫌う傾向が強のか、変化することによってなにか悪いことが起きるのではないかという恐怖心が先に立つのか、兎に角変えることが苦手な社会です。

給料が上がらないのは当たり前

そんな社会ですから経済も発展しません。もう何十年も給料が上がらないのに、同じ様な社会の仕組みを変えられません。窮地に追い込まれなければ、多くの収益を上げている企業も、新規事業に積極的には取り組みません。ひたすら現状の経済活動を無駄なく精巧にやることは、非常に得意な社会ですが、新しいことに取り組むことが非常に苦手な社会です。上場企業が余剰資金で新しいビジネスに投資せずに内部留保する事を許してしまう日本人社会は、給料が上がらないと嘆くばかりで変化できない臆病な人たちの集まりです。何十年も同じ事を繰り返して給料が上がっていくと考えるのは、無理があります。

ルールを作る側にいたがる欧米

ルールを作る側は、常に自国に有利に物事を勧められます。欧米が作るルールに従うことが欧米を利することになると思い、ルールに乗らない国もたくさんあります。そもそもアメリカもヨーロッパの作ったルールには簡単には乗りません。米国が主導権を取れないルールは無視に近いと言ってもいいでしょう。アメリカでは長さや重さの単位が独自のものであるのが、その一つの証左であるかもしれません。ラグビーやサッカーをやらずにアメフトをする。クリケットをやらずに野球をやる。F1をやらずにNASCARをやる。常にルールで主導権を取りたがるのが欧米社会です。

ルールに振り回される日本人

S&Pの格付けやISO等いつの間にかルールができて、お金を払わされる事になるのが、日本経済界です。大体のビジネスは欧米で認められなければ、利益を出すことはできません。飛行機の型式認定や薬の認可など、欧米で認められて初めて世に出すことができます。

スパニエル
スパニエル

飛行機なんかさっさと日本で認めて、飛行実績を出せばいいのにと思うのですが、素人考えは怖いですね。(笑)

合理的に物事を変えられる社会に

これから日本を支えていく若者世代は、社会を変えていける存在です。遠い将来のことを考えられない世代は変化を嫌うのは、ある意味当然のことでしょう。もともと変えることが苦手な社会で先の短い世代が権力を握っていれば、動きが遅くなるのは当然のことでしょう。最後は他人頼りになってしまうのですが、いい意味でも悪い意味でも遠い将来のことを考えられる世代に、期待してしまいます。

変えるべきものを合理的に判断し、素早く変える社会にしてほしいですね。仮に変えて悪影響が出れば、もとに戻せば良いのですから。根拠の薄い反対論で恐怖心を煽る勢力は、一体誰が得するのでしょうか?

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