巨人の外野陣~頑張れ松原聖弥~

テームズとスモークが2軍の試合に出場した。まだまだ、本調子には程遠いと思われるが、それぞれ結果を残した。2人に共通しているのは、ステイバックを徹底しているということで、速球にも変化球にもついていけ、日本野球に十分順応して行けそうだということだ。これで当人たちが腰掛けではなく、日本で現役を終了するぐらいの気持ちでいてくれたら、3~4年は活躍してくれるかもしれない。週明けの阪神戦辺りからの参戦になるようで、貧打に喘いでいた巨人打線にはうってつけのカンフル剤になるはずだった。

ところが巨人打線が外国人の接近に伴って覚醒している。特に不調だった梶谷選手と松原選手が息を吹き替えした。松原選手は昨日は4安打の大活躍で、打率も3割にあと一息のところまで上昇させている。

松原選手は2016年の育成ドラフトで5巡目に指名され、育成の星であった先輩の松本外野手の31番を引き継いだ、大変人気のある選手だ。昨年途中から1軍に定着し、今年のステップアップが期待されていた。俊足、強肩、好守で1番バッターとして大変期待されたのだが、開幕ダッシュに失敗した。スモーク外野手と梶谷外野手が補強された外野陣は協力で、丸選手と3人でほぼレギュラーは確定といった布陣だ。その中で開幕から不調が続いて焦りもあったと思われるが、スモークの接近に応じるように調子を上げてきた。

1番を張れる俊足・巧打の外野手は巨人では貴重な存在で、巨人の将来を考えると、是非主力となって欲しい選手だ。

しかし、このままだと控えに回されかねない状況になってきた。せっかくのチャンスだが、相当のアピールを続けないと、難しい。なにせ相手がFA戦士2人と、現役MLBの大砲だ。

まだ丸選手が合流に時間がかかるならば、ここで打ちまくるしか無い。首位打者も狙えるぐらいの結果が必要だと思う。丸選手か梶谷選手を凌ぐ成績。松原選手は小柄ながらパンチ力があるが、2人には及ばない。ならば、出塁率と盗塁で目立つしかない。丸選手は離脱前に絶不調だった。梶谷選手もまだ打率2割前半と、本来の力が出せていない。もしかしたらこの2人は年齢から、ピークを迎えているかもしれない。上り坂なのは松原選手だけだ。

もうアピールタイムは終了間近。誰もが納得する成績を出してレギュラーを勝ち取ってほしい。

よく巨人は若手のチャンスが少なくて、選手を飼い殺しにすると言われる。

私は決してそうは思わない。チャンスは十分に与えられている。最近は原監督の方針によって、出番のない若手は積極的にトレードで活躍の場を与えられている。

ただ問題なのは中途半端な成績では、レギュラーを確保できないということだ。

外野手で2割8分ではパワーヒッターでないと、日本一を目指すチームでは認められない。ペナントを制しただけでは、ファンから満足されないのである。

昨年の活躍で松原選手はレギュラーを獲得したと持ち上げられていたが、足りないことは本人も解っていたはずだ。

昨年大ブレイクだなどとマスコミは煽るが、本人はその気になっていなかったと思う。

日本シリーズでも敵を倒すためには、低いレベルでのレギュラー獲得は続かないのである。その意味ではジャイアンツは厳しい環境だ。

頑張れ若手選手たち!

松原聖弥選手は何故レギュラーに定着できない その理由。巨人スコット・ハイネマン選手獲得

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