田中将大投手炎上 坂本勇人選手とともにファームで調整 引退?

田中将大投手がDeNA戦で先発しましたが、2回7安打6失点でノックアウトされてしまいました。田中投手は試合後に予定通り二軍落ちとなりましたが、次回は5月1日に再登録されて先発する予定とのことです。

田中投手の投球内容

田中投手の球種別の投球数を見ると、ストレート20、スライダー11、スプリット17、カーブ2、ツーシーム2という構成でした。この内容を見てみると明らかに右本格派の投球だと思います。ストレートの球威で打者を押し込んで、スライダーで打ち取ったり、スプリットで空振りをとるというのが基本ラインだと思いますが、田中投手のストレートは球威が足りていないようで、2回で7安打はかなり打ち込まれてしまいました。前日、前々日とストレートの球威が十分の井上温大投手と山﨑伊織投手には完全に抑え込まれたDeNA打線が、田中投手をあっという間に打ち込んだのは、ストレートの球威差があったからだと言えるでしょう。

田中投手が取るべき道

久保コーチと二人三脚のようにキャンプ中から取り組んでいたフォームの矯正ですが、まだまだ成果が出ていないようです。キャンプインが2月1日ですので、2ヶ月半が過ぎた現在の状況を考えると、このままの取り組みで復活できるかに暗雲が垂れこめてきています。ベテランですので夏場になれば体が動き出すという期待はありますが、そこまで1軍で先発するのは厳しい状況と言えるかもしれません。田中投手の場合はコントロールが良く、ピッチングの上手さを期待する考え方もありますが、ピッチングの上手さで打ち取るならば、もう少しツーシームなどの右打者の内角を突く投球が必要になるのではないでしょうか?左打者には2試合で、打率.563と完全に打ち込まれており、調子云々の範疇ではない気がします。

田中投手のような速球派の投手は、ストレートの復活に拘りがあり、久保コーチとの取り組みに活路を求めているのだと思いますが、ストレートが全盛期に戻らなければ、今の球種では左打者を抑えられないのではないでしょうか?井上投手と山﨑投手に抑え込まれたDeNAの左打者たちが、見違えるように良い当たりを重ねていたのは、ストレートの球威不足と、インコースへの脅威がなかったからと言っていいと考えます。

5月1日までの調整の中で、右打者へのツーシームと、左打者への内角への攻め方を考えるべきではないでしょうか。いい意味でプライドを捨てる時期かもしれません。

坂本勇人選手の復帰はいつか?

これは非常に難しい問題です。復帰は坂本選手本人の判断に任されてるとのことですが、これは非常に厳しい申し渡しと考えていいでしょう。いくら時間をかけてもいいということは、逆に言えば次に結果が出なければ、引退の文字がちらつくこととなるでしょう。故障を抱えての2軍落ちではなく、調子が上がらないというのならば、ある意味背水の陣と考えるべきでしょう。結果、2軍で試合に出て無双するぐらいでないと、怖くて復帰できないのではないでしょうか。

坂本選手はもともと長身でスマートな出で立ちです。ある程度年令を重ねた今でも、プロ野球選手としては細身と言ってもいいと思います。ショートの時は俊敏性が求められるため、細身でも良かったと思いますが、サードは求められるものが違います。ある程度体を作らないと長打が打てないと思いますが、坂本選手はあまり体が大きくなっていません。急激に体を作ると故障の原因になったり、バランスが崩れてしまう可能性があるとは思いますが、結果が出ない今はそんな事を言っている場合ではないとも言えます。

さらに言えば、昨年あたりからプロ野球全体で打球が飛ばなくなっているという傾向が見られ、中距離打者は特にパフォーマンスが落ちています。坂本選手の場合はショートからサードにコンバートされて長打を求めようとした時期に、打球が飛ばないことが重なり、強く振ろうとしたためにバランスを崩してしまったのかもしれません。強く振れないためにステイバックしきれずに、体が突っ込んでしまい、バランスが微妙に崩れた可能性があると思います。体が前に出てしまえば、ストレートには差し込まれるし、変化球には泳がされ、力のない打球が増えてしまいます。良い時はステイバックから右方向にも長打が打てていたのに、いまは右方向へは当てるだけで飛ばず、強い打球を欲しがるので引っ張りにかかって凡打を繰り返すという悪いスパイラルに入っているのではないでしょうか。

ステイバックは気をつけていても、微妙に突っ込んでしまうだけで、バランスが崩れてしまいます。サードに回って少し体を大きくしたところで、下半身が耐えきれなくなり、微妙に突っ込んでしまっているとしたならば、多少スマートではなくなりますが、強靭な下半身が求められるという結論になってしまうでしょう。

ファンとしてはまだ復活を信じていますし、長打が打てる坂本選手を見たいと思います。そうなれば、3000本安打500本塁打も夢ではないと、信じたいと思います。

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