ゴルフで飛距離を諦める事と上手くなる事は別 誤魔化しの100切り

ゴルフは飛距離が魅力の一つですが、アマチュアの場合は飛距離を求めるとスコアがまとまらなくなる傾向があります。ただ飛距離とスコアが一致しないのは、技術の未熟さを騙し騙しプレーしているからだと思います。

アマチュアの一つの壁は100を切る事

ゴルフを始めると、100を切ることが一つの目標になります。同じ時期に始めた初心者は、どうしても先に100を切りたいというのが、直近の目標になります。良く言われるのが7番アイアンだけで回れば、100を切れるということなのですが、実際に本番で試す余裕がある人はあまりいないでしょう。100を切るためには大叩きをしないということが前提になるので、OBを連発しないということが大切になります。ゴルフボールはそれほどハードヒットしなくても飛んでいくので、100を切るためには次に打てるところに180ヤード飛ばせば十分だという考えに至ります。次に大切なのはショートゲームで、アプローチとパットは簡単ではありませんが、大きなミスをしない手法はあります。OBを出さない安定したティーショットと大叩きをしないそこそこのショートゲームができれば、100を切ることは難しくありません。飛距離を諦めて曲がりを抑えて、大きなミスを連発しなければ100を切れるのですが、そこから先が難しくなります。

90を切る事は別物

90を切るためには、ボギーペースで回れなければいけません。90を切るためには、パーを取れる可能性のあるゴルフを目指さなければならなくなるのです。そうなると少なくともドライバーは200ヤードが欲しくなってきます。ヘッドスピードでいうと38~40ぐらいでしょうか。そうなるとある程度振らなければ飛んでいきません。そして芯に近いところで打った曲がらない球が必要になります。ここできちんとしたスイングで打つことが求められるようになります。芯に当てて曲がりの少ない球を打つためには、基本に近いスイングが必要になり、相当の練習が絶対条件になるでしょう。ここからは初心者の頃の100切りとは要求されるものが大きく変わっていきます。アプローチについてもただ乗せるだけから、できるだけ近くに寄せたくなります。こうなると大きなミスの可能性が格段に高くなります。ショートゲームについても相当な練習と経験が必要になります。

アマチュアの大きな敵は見栄

100を切れるようになると、ラウンドの度に少なくとも100は切りたいと思うようになります。練習でできていた200ヤードのドライバーショットが、曲がり始めると大叩きが来ます。そうなると今更110は打ちたくないので、怪我をしない100を切るためのゴルフが始まってしまいます。良く言われるのがゴルフは結果が全てということです。”上がってなんぼ”、”難しい道具を使っても結果がすべて”、”Driver is show.”等言い方はいろいろありますが、過程よりも結果を重んじる事が重視され、コンペなどでもどんな球筋を打っているかは話題にはならず、スコアについて取り上げられるだけです。

100を叩きたくない思いが、安全運転のゴルフに誘うので、90を切るゴルフから遠ざかってしまいがちです。

飛距離とスコアは両立する

むしろ飛距離が出るようになれば、スコアは安定します。基本に近いスイングで芯に当てることができれば、男子であれば誰でも230ヤードは飛ぶはずです。しかし、実際にはそこまでのスイングを獲得できずに、誤魔化しのゴルフをすることが多いのではないでしょうか。誤魔化しのゴルフであっても、たまには80台が出ることもあります。しかし、安定して80台をキープすることは、かなり難易度が上がります。飛距離と正確性が両立する安定したスイングを獲得するためには練習が必要ですが、なかなかたどり着けない人が大半なのではないでしょうか。

プロでも誤魔化す?

スイングについてはプロでも常に納得していることはないと思います。何らかの改善点や違和感を持ちながらプレーすることが多いから、スイング改造の挑むのだと思います。アマチュアの場合は違和感だらけです。ただそれをすべて解決するには時間もお金もかかります。自分のゴルフをどこまで高めるのか。100を切れば90を切りたい。その先は70台と誰もが次を目指します。そして大半のアマチュアは、その壁に跳ね返され、現実的なスコアを取りに行きます。そこに人間の見栄が存在することは間違いないでしょう。

いくらスイング改善の途中と言っても、100を超えたりはしたくないものです。

最近はユーティリティーなど簡単なギアが増えて、スコアを出しやすくなりました。ロングアイアンでは180ヤードを載せるなんてことは難しかったのですが、ユーティリティーならば狙えます。芯に当たらなくてもなんとかクラブが運んでくれます。ドライバーも大きな曲がりもなく、芯に当たらなくてもそこそこ飛んでくれます。それがアマチュアゴルファーを助けてくれてはいるのですが、同時に技術の伸びを妨げていることも確かだと思うのです。

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