プレイオフ争い激化NFL2023 戦力均衡化成功 どうなるドラフト指名権

2023年のNFKレギュラーシーズンは、稀に見る混戦になっています。WEEK15まで全勝のチームはなく、3敗で4チームが並んでいます。プレイオフピクチャーには現在まで負け越しているチームが多数残っている状態で、まだまだ殆のチームに可能性がある状況です。

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何かがおかしいチーフス

前年の王者チーフスがピリッとしません。QBパトリック・マホームズとTEトラビス・ケルシーは健在なのですが、その他のスキルポジションの選手たちの力がかなり落ちているようです。過去数シーズンにわたってWRタイリーク・ヒルなど主力のレシーバーを放出し、その度に新しいプレイヤーの覚醒を促してきたチーフスですが、流石に息切れしてきた感があります。例年よりもディフェンスが改善されてきているのはポジティブな要素なのですが、弱かったディフェンスを圧倒的な攻撃力でカバーしてきた攻撃力に、陰りが出てきて、試合運びに綻びが見えてきています。派手な撃ち合いをして最後はQBマホームズの勝負強さで勝ち続けてきたチーフスですが、TEケルシー以外の安定感が見られないことが、試合運びを単純にしてしまい、相手ディフェンスが対応しきれているようです。ただ、ここまで黄金期を続けている事自体が素晴らしいことで、そろそろ政権交代をしなければ、NFLの戦力均衡のポリシーからは大きくハズレた存在になりかねないところなので、致し方ないと見る向きもあると思います。それでも地区優勝は動かない状況で、ここからスキルポジションのプレイヤーが覚醒することも十分に考えられ、今年もAFCの一番手と考えていいと思います。不安要素を付け加えるとすれば、テイラー・スイフトさんとTEケルシーにスポットが集中することは、チーム内の不協和音にならないかが気になります。どんなにTEケルシーが活躍しても、チーフスのキングはQBパトリック・マホームズです。

QBの怪我が多すぎる

開幕直後のパッカーズQBアーロン・ロジャースの怪我が衝撃的でしたが、その後もエースQBのシーズンアウトが続いています。エースQBの離脱が即シーズン終了になるチーム作りが主流のNFLで、QBを守ることはリーグの課題になっています。ラフィングザパサーが厳しく取られており、ディフェンスプレイヤーからすれば、厳しすぎる判定が散見される中で、それでもQBの離脱が続いてしまう現状を、NFLはどう考えているのでしょうか。これ以上厳しく反則を取れば、NFLの醍醐味が大きく削がれてしまう懸念があり、難しい舵取りになるかもしれません。その一方でモバイルQBは数を増やしており、QBのランによる攻撃が比重を増しつつあります。QBスクランブルの能力も勝ち進むには必要な要素であり、QB保護の方針と矛盾してしまう現状をどう打破していくのか注目されます。

気になるドラフト指名権の行方

完全ウェーバー制が機能しているので、戦力の均衡化ができているといえるNFLですが、一方ではタンキングが問題にもなりかねない状況です。シーズン中にGMやHCが解雇され、新たな体制が構築されるチームにとって、ドラフト指名順は非常に大きなアセットです。暫定HCが勝敗に拘っても、来季が約束されていないのであれば、ドラフトの高順位でフランチャイズQBを指名して、チーム作りをリスタートしたいチームは、数多くあります。更に言えば、今年のQBは豊作で、USC大のQBケイレブ・ウイリアムズと、NC大のドレイク・メイはかなり評価が高く、新しいフランチャイズQBとしてチームの再構築には必要なピースです。今年下位に甘んじているチームはドラフト指名順も気になるところで、タンキングなどが疑われてしまうのも仕方がないでしょう。ただ現在最下位のパンサーズは指名権をベアーズに譲渡してしまっているので、この限りではありません。

これからの見どころはジャガーズ

個人的な興味は、長年下位に沈んできたジャガーズが、ドラフト全体1位指名のQBトレバー・ローレンスの覚醒でスーパーボウルまで勝ち上がれるかです。現在8勝5敗でサンデーナイトを迎えるのですが、QBローレンスの怪我の状況が心配です。ライジングスターと言うにはあまりにも有名なQBローレンスですが、そのスター性はQBマホームズを凌ぐと言っていいでしょう。弱小チームを引き上げる構図は、QBマホームズには無く、アメリカ人が最も好むシナリオです。NFLでも人気があまりなかったジャガーズですが、QBローレンスの台頭とともに盛り上がることは間違いないでしょう。ドラフトの全体1位指名は、常に弱小チームであり、立て直すことができずにチームとともに輝きを失ってしまうQBが本当に多いのですが、QBローレンスがこのままフランチャイズQBになることが出来れば、人気が沸騰することは間違いありません。

まだまだ粗削りのところが有るのは今後の伸びしろということで、見ていきたいと思います。

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