西郷真央、吉田優利が米ツアー出場権獲得 馬場咲希は敗退

西郷真央選手が2位、吉田優利選手が7位の好成績で、来年の米ツアーの出場権を獲得しました。両選手とも危なげない試合運びで、余裕のフィニッシュと言っても良いような状態でした。あらためて日本の女子プロゴルファーのレベルの高さを証明する活躍でした。一方で馬場咲希選手は62位タイで、惜しくも出場権を逃しました。まだ18歳で焦る必要はまったくないと思いますが、もともと海外志向の強い選手にみえるので、大学進学も含めて今後の進路が注目されます。

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来年のLPGAは本当に楽しみ

来年は畑岡奈紗選手、笹生優花選手、古江彩佳選手、西村優菜選手の実力者に、西郷真央選手、吉田優利選手が加わり、中継が楽しみになってきました。どの選手も安定感があり、小技も上手なので、常に上位で争ってくれそうな予感がします。こうなると毎試合トップを争う日本選手がいることが考えられ、LPGAの中継は日本でも人気が出るのではないでしょうか。すべての選手が年齢も近く、もともとの交友関係も有るようなので、今までのような米国での生活での難しさは、減少してくると思います。言葉のハンデも若い彼女たちならば、乗り越えられることが出来そうです。

海外での日本の女子は男子よりもたくましい

これは個人的な見解ですが、米国で暮らす日本人学生は、女子の方が溶け込みやすい傾向にあると思います。私の周りでもいろいろな子どもたちを見てきましたが、女子と比べて男子の場合は、現地の環境に溶け込むことに苦労する例が多いと思います。学校に行くのが嫌になってしまったり、精神カウンセラーのお世話になったりする例が、男子のほうが多いと思います。単に日本人の男子学生の素養によるとは言い難く、受け入れる側の環境が女子の方が溶け込みやすいという要素も考えられ、一概には言えません。しかし一般の学生が置かれている環境と、女子プロゴルファーが置かれる環境の基礎的要因に、著しい違いが有るとは考えられません。

男子プロゴルフは松山英樹選手が一人で頑張っている状態ですが、日本の男子プロゴルファーが長い間海外で活躍できない状況が続いているのは、単に日本の男子プロゴルファーの能力不足とは言い難いと思います。

スター選手流出のJLPGA

これだけ若いトップ選手が米国に出てしまうと、日本の女子プロツアーの空洞化が懸念されます。来年は稲見萌寧選手も米ツアーを主戦場にするようですし、原英莉花プロもチャンスを伺っている状況です。日本の女子プロは次々と若い才能がでてきてくれていますが、トッププロがこれだけ抜けてしまうと、日本ツアーが米ツアーの下部ツアーのようになってしまいかねません。特にこれから米ツアーで活躍が期待される選手たちは、人気選手が多くファンの支持も強い選手たちばかりです。こういった選手たちが米国でコンスタントに活躍を始めると、日本ツアーの存在意義が問われることは間違いないでしょう。男子ツアーに比べて成功をしてきたといえるJLPGAですが、放映権の問題も含めて改めて考え直さなければならない時期に来ているかもしれません。

馬場咲希選手の将来

このまま直接米ツアーに参戦する予定だったと思いますが、この機に日本ツアーに数年参戦してほしいと思います。このまま米国で成功しても、他の日本人プレーヤーを圧倒する成績が残せなければ、日本のファンが大きく増えることはないでしょう。日本ツアーで日本のファンの熱い支持を獲得してから、米国ツアーに参戦しても決して遅くはないですし、将来的にも活動の範囲が広がると思います。

まだ18歳と若いので、母国での活躍をしてから米国に挑戦する事が、将来的に色々な面で得策ではないかと考えます。最終的にはスケールの大きなゴルフで、米ツアーを席巻して欲しいと思いますが、まずは日本で露出をして、固定ファンを獲得して欲しいと考えます。

米ツアーで跳ね返された選手

米国で結果が出ない選手は、日本で再起を図ったほうが良いと思います。なかなかやりだしたことを諦めるのは難しいと思いますが、メンタルが追い詰められた状況で、難局を乗り切るには米国は難しいと思います。敗者を称えるような文化はアメリカにはあまりなく、生存競争が本当に難しい社会です。特にスポーツの世界は只でさえ入れ替わりが激しく、新しい才能がどんどん参入してきます。

今年日本からだけでも有力な選手が3人も参戦することになり、競争は激化の一途です。明確な反撃の戦略が描けておらず、迷っている状況ならば、立て直すのは日本の環境が良いのではと考えます。

そういった意味では河本結選手の引き方は、見事だと思いました。

日本のトッププロがこれからもどんどん挑戦すると思いますが、もっと気軽に挑戦し、もっと気軽に撤退するべきだと思います。

特に故障などを発症してしまっているならば、アメリカの生活は寂しすぎます。リスタートをするための環境はアメリカよりも日本ではないでしょうか?若いうちに挑戦できたならば、再挑戦のチャンスはまた巡ってくるでしょう。焦って時間を無駄にしないようにして欲しいと思います。

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