私のゴルフで一番の悩みは、右手が全く使えないことです。スポーツ全般は左でやります。野球は左投げ左打ち、テニスや卓球も左打ちです。バスケットは左でシュートを撃ちますし、バレーボールも左でスパイクします。自分ではスポーツ全般でそこそこ自信がありますし、特に野球は打つのも投げるのも身長が高いこともあって、人並み以上にはできます。いろいろ経験したスポーツですが、一番歳を取って始めたのがゴルフです。社会人になって、仕事の関係ではじめましたので、それほどモチベーションがあったわけではありませんが、、それでもそこそこできる自信はありました。しかし、始めるにあたって大きな問題にブチ当たります。
左ではなく右で始めたゴルフ
野球では左打者としてボールへのコンタクトなどには、自信がありました。しかし、ゴルフを始めた時に先輩からクラブを頂いたのですが、それが右のゴルフクラブだったのです。当時は新入社員だったので、会社の付き合いで始めるゴルフに、資金を投入する気にならなかったのが、右でゴルフを始めた一つの大きな要因です。次に考えたのは、ゴルフ練習場の環境です。大抵のゴルフレンジは左打席は右端に一つか二つ設置されているだけで、将来の不自由が確定していました。更にゴルフが楽しくなり、クラブを本格的に購入しようとした場合、選択肢の狭さや、左用のクラブの高さが気になりました。せっかく始めたゴルフが楽しくならないのではもったいないし、野球でも右でそこそこ打てたので、なんとかなるのではという気持ちもありました。
岡本綾子さんの存在
当時美しいスイングで活躍していた岡本綾子さんの存在は、本当に大きな理由でした。ソフトボールで一流だった岡本さんが、左利きにも拘わらず右でゴルフを始めて、美しいフォームからロングドライブを放つ姿や、アプローチの美しさに本当に憧れました。毎週テレビで、確かNECの提供で30分番組が放送されていたと思うのですが、岡本さんの美しいスイングがスローで放送されるのを、食い入るように見つめていました。今でも岡本さんの右膝の送りが、私のスイングの癖になっています。その他にも大ファンだった王貞治さんが、右できれいなフォームで打っていることも、一つの要因になったと記憶しています。
いつか私も岡本さんのようなスイングを手に入れるんだという覚悟のもとに、ゴルフを右で始めたのでした。
とんでもない練習量が必要だった
私の誤算は、岡本さんや王さんに比べて、センスもそうですが、練習量が足りないということだと思います。東京で暮らす私には、練習に行くハードルがとてつもなく高かったのです。当時は室内練習場もなく、土日に行けるゴルフレンジは、待ち時間が半端ではありませんでした。100球打つために3時間も4時間も費やすのは非効率で、ついつい体力の限界を超えて打ってしまいました。当然後半はヘロヘロで、あまり効率的な練習とは言えませんでした。そしてそれなりに飛ぶようにもなったので、練習の回数はどんどん減ってしまいました。本番が近い場合に、慣らしに行く程度になってしまったのです。この姿勢は少しも改められず、現在もほとんど練習には行きません。
そこそこのスコアが出るようになってしまい練習嫌いに
仕事で始めたゴルフですが、ラウンド回数が多くなり、ある程度のスコアが出るようになりました。100を切ることも、それほど時間がかかりませんでした。期待していたほどの飛距離は出ないのですが、左手リードで打つためか、いい当たりをする時は綺麗なストレートボールが出ます。そのため、そのうち上手くなるだろうと甘く見てしまったのではないかと思います。
作られた右打ちの悩み
天性の右打ちではないので、おかしくなるとどうにもならなくなる時があります。当て感が左打ちに比べて少ないという印象が、今でもあります。また、左で打つよりも腰が上手く切れない印象で、ヘッドスピードが思いの外上がりません。今でも左のほうが、スイングは速いはずです。
影があると上手くアドレスできない
更に悪いことには、影が正面にあると、上手く立てなくなります。これは左打席ではあまりない事で、やはりその辺りの感覚が、作られているものなので、感覚が無いのでしょう。晴れの日はだいたい半分のホールで、しっくり立てません。私のベストスコアが曇りの日や雨の日に多いのは、明らかに影のせいだと思います。このあたりの対策は、ネット時代になっても情報が少なく、今でも根本的には解決していません。練習場では屋根があることが多いので、影に悩むことはありません。従って本番で対策をするしか無くなるという、泥沼の状況は今も続いています。
影があるときと無いときのアドレスの写真を比べられれば良いのですが、そんな施設は何処にもないようです・・・
未だに解決しない影対策は、私の周りのゴルファーにはありません。そもそも、左利きで右に変えてゴルフしている人が少なすぎます。左でそのままシングルになっているゴルファーさんが私の周りにはとても多くて・・・・・
絶対に後悔はしたくないので、これからも挫けずに精進したいと思います。