マスメディアの報道に違和感 世論をコントロールしてはいけない

このところマスメディアの劣化が激しく、テレビや新聞離れが進んでいます。

テレビの視聴率は落ちる一方で、新聞の発行部数も減少が激しくなっています。マスと言う言葉がいつまで適切であるかも、だんだんと怪しくなってきました。

新聞によって偏りすぎの主張

本来マスメディアは意見を押し付けてはならないし、世論をコントロールしてはならないと思います。例えばこれが主義主張を明確にした政党新聞ならば、話は違います。明らかに偏った意見であると、一般の人達が判断できるので身構えることができます。しかしクオリティペーパーと言われるような新聞が、明らかに偏った意見を情報量をコントロールして発表するのは如何なものかと思います。テレビや新聞離れが進み、新聞を2社以上から取るようなことは、一般家庭では考えづらく、偏った情報量は読者をコントロールしてしまいます。特に政治の世界の報道は、新聞社やテレビは中立でなければいけないのに、明らかに偏りが感じられます。また情報番組とされるバラエティは、報道ではないので明らかに偏りのある情報操作を行っているように見えます。たとえ報道番組ではなくても、偏った情報を発信し続けるのは、マスメディアのモラル欠如と言っていいと思います。

芸能事務所の不祥事隠し

情報操作のその最たるものは、今回の芸能事務所の不祥事隠しでしょう。あまりにひどい情報操作に、今回の件でやっと気がついた人たちも多いのではないでしょうか。そして、今回の事件が発覚しても、その状況は何ら変わっていないと思います。流石にニュースや情報番組で今回の件を伝え始めていますが、肝心の部分はオブラートに包まれており、識者の中にはそういった事実を発信している方もいます。しかし、地上波テレビで稼いでいる人たちは、所詮は同じ穴のムジナです。反省を口にしても、なにもアクションが起こらないのは、誰が見ても分かる状況でしょう。

マスメディアの役割

旧来のマスメディアは、自社の主義主張によって、大衆をコントロールしようとする姿勢が強く見られます。3大新聞社を見てもその報道の偏りが、顕著な新聞社があります。そしてそのマスメディアは理想論を大衆に押し付けます。理想論を語るのは立派ですが、理想を追い求めた結果、リアリズムを無くしてしまい大衆を破滅に追い込む結果には、二度としてほしくありません。残念ながらまだ、日本国民は新聞やテレビの発信を鵜呑みにしてしまいがちです。アメリカのように放送局によって、主義主張をハッキリしてくれれば、大衆も一歩離れて情報を取れるのですが、日本の場合は主義主張を隠して、それが唯一の真実のように発信するので質が悪いと言わざるを得ません。

政党が主義主張を純化していくと、構成人数が少なくなり、やがて破滅に向かう、もしくは消滅してしまうことは、歴史が証明しています。これと同じことがマスメディアにも起こるとしたら、大衆を巻き込むことだけはやめてもらいたいと思います。

スポーツ報道のあり方

日本のプロスポーツの代表は、プロ野球であることは間違いないでしょう。多くのファンが厳しい目でプロ野球を見ていることは間違いありません。しかし、新聞社やテレビがファン獲得のために、中立の情報を流していないとすれば、これもまた問題でしょう。

また、一部のスポーツ紙には、ファンをコントロールしようとする雰囲気が見られることも残念です。とっくにファンが優勝を諦めているのに、まだいけるなどと煽って入場者数や視聴率を稼ごうとするのは、マスメディアとしては誠実な立場とは思えず、マスメディアと言うよりは、販売促進の宣伝部のような立ち位置に見えて仕方がありません。また、アンチも含めたファンの疑問に答えることもせず、ファンの疑問を球団にぶつけることもできない姿勢は、広く発信する立場としての責任感の欠如と言って良いのではないかと思います。

たまには負け続けているチームの首脳陣に対して、”もう優勝は殆可能性はありませんが”と、ぶつけてほしいと思います。

不調の原因を取材する。その原因に対してどんなアプローチをしている等のファンが聞きたい質問を、忖度によって控えているのでは、存在価値が半減します。

数字上は可能性があっても、リアリズムを欠いた報道は、ファンを馬鹿にしているのではないかと、時々本当に思ってしまいます。

リアリズムを欠いた集団は、いつか大衆から見放されてしまうことは、歴史上間違いのない真実です。スポーツの報道と言えど、お花畑の情報発信ではなく、リアリズムのある報道を行わなければ、テレビや新聞社の衰退と同じ道を進んでしまいます。

プロ野球の発展を願うのであれば、リアルな部分を発信し、大衆を侮らないでほしいと思います。また、チームや首脳陣に対して忖度満載の質問は、不要です。時には厳しく切り込んでほしいと思います。そして球団は、忖度しないメディアに対して、取材拒否などを行わない等の姿勢も、これからは大切になるでしょう。

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