ゴルフ場では60歳はまだ若いと言われるほど、ゴルフプレイヤーの年齢は上がっています。特に団塊世代が70代になった最近では、60代のプレイヤーが減り、70代のプレイヤーが大幅に増えました。
ゴルファーは寿命が長いというデーターが出ているようですが、ゴルフ場に来ている70代のプレイヤーは姿勢もよく歩く姿も颯爽としているので、とても若く見えます。
いつまでも若々しくゴルフを続けたいものですが、それでも衰えは来ます。
私の周りでは高齢でありながら若々しいプレイを続けている人が多く、その傾向を考えていきたいと思います。
フェードの高齢者プレイヤーはとても少ない
ゴルフをやめるきっかけで多いのは、怪我や病気です。特に腰や関節などの故障でゴルフをあきらめる人が、とても多いのではないかと思います。
上級者さんのゴルフを見ていると、フェードを持ち球としているプレイヤーが多いことが解ります。特にアイアンではグリーンで止める必要があるため、ドローやフックを打つプレイヤーは少ないと思います。
ただ、高齢者になるとフェードを持ち球としてしているプレイヤーは、少なくなります。というかフェードが打てなくなっていくようです。
一つには体に負担がかかるので、フェードを諦めていく事が原因ではないでしょうか。プロゴルファーを見ていても、フェードを持ち球としているゴルファーは故障しがちです。これはアマチュアでも同じで、加齢とともに体の柔軟性がなくなり、逆Cの字のフィニッシュはとても危険です。
腰のキレが無くなってくれば、フェードは距離も出なくなり、弱々しいスライスになってしまいます。
距離の出ないフェードは辛い
シングルプレイヤーさんでも70歳を過ぎると、徐々に距離が出なくなってきます。
フェードで若々しく飛ばしていた片手シングルさんが、5年ぶりにご一緒したら飛距離が極端に落ちていることがありました。やはり誰もが通る道で、上級者さんほど衰えは辛いものだと思います。
プロのようなドローはなかなか出ませんが、高齢者さんでも距離を稼ぐためにはドローに変えて、体の負担を減らしていくのが自然の流れかもしれません。
距離が落ちるとゴルフをやめたくなる
クラブの進化に頼る高齢ゴルファーは、兎に角ドライバーをよく替えます。テクノロジーの進化にすがる気持ちは、若いゴルファーと変わらないかもしれません。しかし飛距離は確実に落ちていきます。
「俺も若い頃はそれぐらい飛んでいたんだよ・・・」
あまり言いたくはないのでしょうけれど、思わず口に出てしまうプレイヤーさんはとても多く、事実なんだと思います。
パーオンが狙えなくなるホールが少しづつ増えていってしまえば、上級者ほどスコアが悪くなります。やはり距離をできるだけ落とさないためにも、ドローへの転向は必要だと思います。
フロントティーは使いづらい
最近ではゴルフ場にはレギュラーティーの前にフロントティーを置いてあるクラブも多く、飛距離の落ちた高齢者さんはそちらを使うこともできます。
いつも決まった仲間内であれば、フロントティーは使いやすいのですが、一人で組み合わせに入った場合は、なかなか言い出せないものです。
私もたまに上級さんに囲まれてしまった時に、フルバックからのプレーを打診されると、断ることができません。
レギュラーティーでのプレーを諦めてしまうと、その分退化も早まる気もして頑張り続けたい気持ちもあるでしょう。
女性の存在も大きい
高齢になって若々しくプレーできれば、同伴球技者さんやキャディさんからはお世辞まじりに称賛されます。特にキャディさんに讃えられることは、高齢プレイヤーにとって嬉しいもので、頑張る気持ちも上がります。
逆に言えばいくつになっても異性には、良く見られたいものです。
高齢のゴルファーにとってキャディさんは、癒しでもあります。
その逆に女性プレイヤーは危険な存在です。
特に女性プレイヤーでも一人で組み合わせに入る人は、とても上手で距離も出ます。
しかも60歳を過ぎても男性にまじりレギュラーティーでプレーする女性プレイヤーは、決して珍しい存在ではありません。
そんな女性と同じパーティーになった時に、女性よりも前で打つのはハードルが高くなります。
ゴルフ場にきて一人でプレーできるだけで、家庭や親戚ではかなり若々しい存在ではあり、それを一種の誇りとしている高齢プレイヤーには、高齢女性より前で打つことは、なかなか受け入れられない現実だと思います。
ゴルフは飛距離ではないけど
ゴルフはスコアが大切で飛距離は二の次だということは誰でも知っています。
しかし、それはある程度の飛距離を確保してからのことです。
高齢になってもゴルフを気分良く続けるためには、ある程度の飛距離は確保しなければなりません。
年相応よりも若干でも飛距離が出れば、ゴルフを続けるモチベーションは保たれるでしょう。
固定メンバーで回ること
いつも固定メンバーで気兼ねなく回ることができれば。フロントティーでプレーすることも問題ないでしょう。しかし、固定メンバーがいつまで続くかは誰にも分かりません。怪我や病気などでメンバーが足りなくなってしまえば、時を同じくしてゴルフを諦めなくてはならなくなるかもしれません。4人揃って85歳までなどといったことは、統計上難しい事になります。自分はまだまだゴルフを楽しみたいのに、環境が変わってしまいゴルフが続けられなくなるのは、辛いものです。
高齢者こそドローで飛ばそう
いつまでも一人でフリーで組み合わせに入れるだけの、飛距離を確保しておきたいものですね。それが一番のゴルフを長く続ける秘訣なのではと思います。
それにはドローで飛ばすことが一番の近道です。体の柔軟性も無くなってくることもあり、ドローで飛ばすことはとても大切だと思います。
アプローチやパットの感覚が鈍くなってスコアがまとまらなくなっても、ある程度の飛距離が出れば、自尊心が保てると思います。
”飛びますね”と言われることは、ゴルフを続けるうえでとても大切なことだと思うんです。
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