10年間悩んだチーピンが治りました 全く意外だった修正方法2選

唯一現在やっているスポーツがゴルフです。かれこれ◯十年のキャリアがあるのですが、ドライバーからアイアンに至るまで、突如始まり止まらないチーピンに悩まされてきましたが、やっと自分なりには完治したと思える状況になりました。また何時再発するかわからないチーピンですが、私の治療の備忘録として、治癒に至った経緯を記録しておきたいと思います。

チーピンの恐ろしさ

チーピンがひどくなると、ドライバーが全く飛ばなくなります。強烈なフックでOBが出るところから、更に悪くなると球が浮かなくなってしまいます。低いライナーで左にドライブがかかった球が飛ぶため、2打目は当然グリーンに届く距離にはなりません。そして球はラフに沈んでいることが多くなるので、アイアンでの脱出が必要になります。つまりパーは極めて難しくなり、ダブルボギーもあり得る状況になってしまうのです。

パー3を除いた14ホールでダブルボギーの危険性が出てくるので、ボギーペースを守るのは極めて難しくなります。キャリアだけは長いのに、100を切るのがやっとというゴルフが続いてしまうのです。以前チーピンで悩んだレッスンプロにお話を伺うことがありましたが、そのプロが競技を諦めた原因の1つがチーピンだったと仰っていました。

そんな話を聞いていたものですから、根本的に完治するのは難しいと認識していました。この10年間はチーピンとお付き合いをしてきた、ゴルフ人生でした。

今まで試した処方箋

グリップをスライスにしてみる

いちばん簡単な方法で誰でも試してみるのではないでしょうか。私もスライスグリップにすることによって、一時的にはフックが収まりました。しかし、手首が返りやすくなってしまい、やがて今まで以上のチーピンが始まってしまいました。もうその時はどうやってもチーピンが止まらず、ラウンドが辛かった時期です。

グリップをフックにしてみる

手首の反りを抑えるためにはフックグリップが良いという教えをいただき、再びフックグリップに戻しました。ナックルが2つから3つみえるというオーソドックスなグリップなのですが、やはりチーピンは治りません。グリップが一番大切な事は経験上わかっているのですが、一番簡単に変えやすいこともあり、いろいろな方向からのグリップでの試行錯誤が続きました。

ハンドアップにしてみる

ハンドダウンがきついとトゥが上がってしまい、フックが出やすくなるためハンドアップも試してみました。しかしドライバーなどの長いクラブは、ハンドアップに構えるのも限界があります。またハンドアップに構えると、手首が返りやすくなってしまい、ウイークグリップと同じ様な症状が出てしまいました。結局ハンドアップやハンドダウンは、何れにしてもチーピンを治す処方箋にはなりませんでした。

ティーを高くしてアッパーに打つ

これは暫くは良くなるのですが、やがてテンプラとチーピンが交互に出るようになりました。とんでもないミスショットも出るようになり、最も重症に陥ったやり方でした。

チーピンに簡単に効果のあった処方箋2選

私の場合、今回効果のあった処方箋は、以下の2つです。

ハンドファーストを意識しない

PGAのプロの分解写真などをみていると、ドライバーもハンドファーストで当たっていることが多く、私もアイアンはもとよりドライバーでもハンドファーストで当てることを意識していました。そのためアドレスでもハンドファーストのイメージを強く持っていましたが、今回はなるべくまっすぐにシャフトを構えることにしました。ハンドファーストはスイングの中で自然となる形にしたのです。そのためアイアンでも、シャフトは殆ど垂直に構えています。ヘッドは重いのでスイングすれば自然とハンドファーストになるという考え方ですが、私の場合はその方が芯を食いやすくなりました。PGAのプロたちは、私にはお手本にはならないようです。

フックフェースを開いて構える。

ドライバーはフックフェースになっているというのが、私の中では常識です。そのためお手本通りにグリップをすると、フェイスはかなり左を向いています。大型ヘッドは返りが悪いためインパクトではスクエアになると信じていたのですが、今回それを疑ってみました。具体的にはグリップを変えるのではなく、フェイスの合わせ方を工夫してフェイスを少し開いて構えるようにしたのです。

右肩が少し下がって余計にフックしそうな構えですが、フェイスが開いているため左には飛びません。ここから捕まえるスイングをすることによって、チーピンを防げるようになりました。

まだ続くチーピンとの戦い

久しぶりにドライバーが芯を喰って、スコアーも良くなりましたが、チーピンはまた必ずやってくると思います。ただ、今まではグリップを弄るなどその場しのぎの対処をしてきましたが、今回ばかりはスッキリとした対処ができていると思います。突発的なチーピンが出ることは、これからも避けられないでしょう。しかし、今は2度続けては同じチーピンが続かないのではないかと、少しばかり自信を持っています。フェイスの合わせ方が違っていたなんて、思いもよらないところでしたが、ここまで長い間気が付かないなんて、常識は怖いものです。

良いレッスンプロに巡り合っていれば、こんな事はなかったのでしょうか。長い時間とお金をかなり無駄に使ってしまったなと思います。

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