ゴルフ会員権相場が盛り上がってきている。
バブル期に高値をつけたあとに、ゴルフ会員権は暴落した。
数千万円で売買されていた会員権が、数十万円で現在は取引されている。
以前はプレーを目的としない人が、投資目的で購入していたのだから、実需を反映していない取引だった。そのためゴルフ場は乱立したが、バブル崩壊とともにゴルフ会員権市場も崩壊した。実需が見込めないゴルフ場は淘汰され、太陽光発電所に変わってしまったところもあるようだ。名簿のないゴルフ場なども存在していたようで、会員数が正確に把握できない会員権は価値も判断できない。実需本位の会員権相場では、予約が取れないゴルフ場は無価値に近い。
会員権は不要か?
RIZAP GOLF最近のゴルフ場予約
最近ではネットでのゴルフ場予約が簡単にできる。しかもリーズナブルな値段でプレーできるコースが多く、一定のゴルフ場の質も確保されている。
早朝のスタートやスループレイ等が選択できるコースも有り、初心者やライトなプレイヤーには歓迎するべき環境になってきた。この時点の、この層には会員権など不要であろう。
お一人様の予約
ゴルフ予約で一番苦労するのは、友人4人の日程調整だ。
通常の会員権での予約の場合、土日でプレーするためには2ヶ月~3ヶ月前の予約が必要となり、幹事役は大変だ。3ヶ月も先ならば外せない用事が突発するケースが有り、そのたびに変わりのメンバーを探さなければならず、手間がかかる。
ハイシーズンは天候が変わりやすく、雨天での中止などのリスクも有り、心配事は尽きない。
そんな時ある一定程度の腕前があれば、一人で予約することがネットで可能であることは、本当に有り難い。同伴プレイヤーのプロフィールなども見ることができて、少し安心する。もはや会員権などは全くいらない。
会員権の価値上昇の原因
こんな状況では会員権などは必要ではないのではないだろうか。
そういった状況が続き会員権相場は低迷を続けていた。
しかしコロナ禍で会員権相場が活況を呈しているのは何故なのだろうか?
ネット予約の普及によるプレー機会の増加
一つにはネット予約が可能となったことで、ライトなプレイヤーが増えて競技人口が増えつつあることが原因だろう。
ゴルフの競技人口が増えない原因として、プレーするためのハードルが高かったというのがあるが、ネットのおかげで競技するためのハードルは下がっている。プレーの機会が増えれば練習にも熱が入り、腕前も挙がる。
一人予約などができる腕前まで上がってしまえば、さらにプレーの機会は増えることになる。
You tubeの普及
ゴルフの普及に動画配信は大きく貢献している。以前は高いレッスン料を払ってスクールに入る事が推奨され、ゴルフ雑誌も購入したりなど、費用がかかるものが多かった。しかし最近は、レッスン動画等が膨大な数で、わざわざレッスンに通わなくても理論は吸収できる。オンラインレッスンなども普及してきており、動画のやり取りをすればレッスンを受けることもできるようだ。怖そうなおじさんに教えてもらわなくても、かわいい女性とともに学ぶことができるのだ。
女性プレイヤーの増加
女子プロゴルファーの活躍により、ゴルフはおしゃれなスポーツに変わりつつある。You Tubeなどでも、女性芸能人がゴルフは推奨する動画なども増えている。若い女性が増えれば若い男性プレイヤーが増えるのは世の常だ。しかもゴルフ場はある程度の収入がある人が多く、出会いの場としても優秀だ。これからの日本のゴルフ業界はJLPGAにかかっていると言っても過言ではない。
アフターコロナの会員権相場
テレワークなどの普及により、都心に住む生活が不要となり、郊外や地方都市に住居を構える家庭が増えている。キャンプなどのアウトドアがずっと人気をあげているが、地方で家族や友人とゴルフを楽しむ選択肢が増えてきても不思議ではない。
そうなるとネット予約だけではなく、コミュニティーを求めて会員権が欲しくなる層が現れるのは必然だろう。腕前が上がれば競技への興味も出てくるかもしれない。また良質のゴルフ場であれば、プレーをしなくても練習だけに訪れることもできる。
ここまで来ると会員権の価値は、格段に上がる。仕事以外の空間で友人ができたり、馴染みのキャディーさんと一緒にラウンドしたりすることは、とても満足度が高い。
今の会員権相場ではプレーをある程度するプレー本位派には、非常に買いどきということではないだろうか。
アフターコロナの社会を予想した時に、会員権の相場はこれからも上昇を続けるかもしれない。
ゴルフ会員権の必要性 いらないんじゃない?メリットとデメリット
値上がりする前に、もう1枚ほしかったなぁ・・・