丸佳浩選手の2本のホームランで中日を突き放し、巨人が2連勝とした。
後半戦にあたって原監督は
「みんなでジャイアンツという神輿を担ごう。」
という事で、ワッショイベースボールというスローガン(?)を掲げた。You Tubeにその発表の模様が上がっていた。意味合いは何となく分かるのだが、なんとなくボケっと聞いている様な選手もいて単に面白い図だった。殆どの選手は原監督の意図するところを理解していると思われるが、具体的には各選手どういった行動を取るべきと理解しているのだろうか。
みんな優勝に向かってジャイアンツという神輿を担いで、同じ方向に進むぐらいのことならば、言われなくても選手全員分かっていることだ。
原監督は「陽」というワードを使っていたが、どうやら暗くならず楽しく、明るくやっていこうということらしい。原監督は稀代のモチベーターだと思うが、今回は選手に十分に届いているだろうか。
2安打を打っても信頼されない松原聖弥選手
高速インターネット(Wi-Fi付き)+専門チャンネル月額1,750円〜【J:COM(ジェイコム)】先制点に繋がる先頭打者のヒットも含めて2安打したが、苦言を原監督からもらってしまった。
チャンスに弱いのではない
得点圏の打率が極端に低いことを以前から指摘されていて、今日も5回の無死二三塁のチャンスで空振りの三振に倒れてしまった。外野フライを狙ったのだろうか、大振りを繰り返してしまった。ランナーは吉川尚輝選手と重信慎之介という俊足コンビで、松原選手も俊足で転がせばなんとかなりそうなケースだ。松原選手が空振り三振したところで、吉川選手はスタートを切りかけており、ゴロが転がれば突っ込むサインが出ていたと思う。ベンチの期待はきれいな外野フライよりも、なんとか転がして1点をもぎ取ることに有ったと言っていいだろう。そこで小力はあるとはいえ、小兵の松原選手は外野フライを打ちに行って三振してしまった。相手バッテリーや内野陣からすれば、ボテボテでも転がされたほうが嫌だったろうし、野選や失策の可能性があった。
今の選手は自分の役割は分かっていると口にはするが、実際にはできない事が多い。松原選手は主軸ではなく、バイプレイヤーだ。
巨人の下位打線は誰もが4番バッター ~個人軍ってこういうこと?根拠が知りたい~
原監督のいう明るく前向きにやろうというメッセージを、取り違えてしまっているのではないかと思ってしまう。なんでもポジティブに考えればいいというものではない。最悪でも転がして一点をもぎ取るということが考えられないと、原監督のお眼鏡には叶わないと思う。
チャンスに弱いのではなく、できる確率の少ないことをできるとポジティブに考えすぎているのではないだろうか。現状は相手バッテリーの思うツボだ。野球というゲームは、相手の嫌がることを徹底的にやったほうが勝つ。自己の記録を純粋に狙うスポーツではなく、相手との駆け引きが必要なスポーツは、ある意味陰湿な部分も含んでいる。正々堂々と勝負するのは主軸だけだ。
状況判断ができているか
7回に汚名返上とばかりにヒットを打って出塁した。ここは松原選手の良いところだが、ここで更に牽制死をしてしまう。単独盗塁やヒットエンドランのサインが出るようなケースではないと思うが、たとえ出ていたとしても此処での牽制死は不注意で、原監督が苦言を呈するのも無理ない場面だ。特に今日大当たりの丸選手だっただけに、なんとも印象が悪かった。
松原選手だけではない
原監督は「我々は育てるという視線をもって松原選手には接しなければならない。」と発言した。この発言は意味深だ。一つにはアマチュア時代も含めて10年以上もキャリアがある選手なのに、まだこのぐらいの状況判断ができないということの確認。これは松原選手に限らず、最近のアマチュア野球の傾向なのかもしれない。レギュラーを決めずに全員が4番を順番で打つというテームも有るようで、それはそれで教育のやり方として間違いではないが、それは実社会では通用しない。
もう一つは首脳陣、特に元木ヘッドコーチに向けた言葉ではないかと思う。元木コーチの時代とは違って、このぐらいの状況判断ができないのだということを確認して教育しなさいという言葉だと思うのだが、元木コーチはどの様に捉えたのだろうか?
原監督の発言はいつも意味深で、誰に向けての発言か気になりますよね。