巨人が10対4の逆転劇で広島を下した。
エースの菅野投手が早々に４点をとられるビハインドの状況から、野手陣が頑張りエースの黒星を消した。
菅野投手の今後
侍ジャパンに選ばれている菅野投手が復帰戦で、２本塁打を浴びて３回途中で降板した。復帰したのだから故障を抱えているとは考えにくいが、万全とは程遠い出来だった。今年はオリンピックがある特殊な日程なので、普段のペナントとは考え方が違うのかもしれない。普通に考えたらまだ１軍で投げられる状態ではないのかもしれない。侍ジャパンに選ばれ、菅野投手本人もオリンピックで投げることを希望しているので、オリンピックに出るために逆算して今日の復帰を考えたのではないか。逆に言えば今日の復帰戦で手応えがなければ、侍ジャパンを辞退する流れになるのかもしれない。そうでなければ今日の調子で１軍に復帰することは、考えられる状況ではないと思う。代表経験監督として侍ジャパンに思い入れのある原監督も、菅野投手の心情と代表チームのことを考慮して今日の登板を受け入れたのかだと予想する。
今日のピッチングである程度の結論が出たので、首脳陣と菅野投手が話し合った後、２軍での再調整と代表辞退が発表されるかもしれない。言い方は悪いかもしれないが、MLBに行っていたら参加できなかったオリンピックだ。言い換えればどうしても出たいオリンピックではなく、MLBに行くことを選択していた。そう考えて頭を切り替えて欲しい。侍ジャパンのためにという気持ちも勿論有るとは思うが、いま調子の良い選手を選んでもらったほうが結果は良いと思う。ファンも今日の菅野投手のピッチングを見て、辞退やむなしと納得するはずだ。
菅野投手は日本代表のために全力を尽くして調整したが、残念ながら間に合わなかった。ペナントを優先して日本代表を辞退したのでは、決してない。
直江投手復活
ファームで完封をして支配下登録を勝ち取った直江投手が、３イニングを投げてプロ入り初セーブを挙げた。打者９人を35球で、パーフェクトに抑えた理想的な内容だ。ストレートの最速は147kmだったが、変化球の制球もまとまっており、打たせて取るピッチングだった。この内容であれば再調整が予想される菅野投手の代わりのローテーションで、試されるかもしれない。
変化球のキレもよくスライダーで左バッターに一塁ゴロを打たせていたのが印象的だった。今日は広島打線が淡白だった印象もあり、次回も同じようには行かないだろう。今季初登板で緊張していた部分もあったろうが、スライダーもベルト付近の高さが多く心配される。今日の内容の反省するべきところはきちんと分析して、次回の登板に活かしてもらいたい。同期の戸郷投手とローテーションで廻ることができれば、久々にジャイアンツの明るいニュースということになる。
松原聖弥選手大活躍
今日は3安打4打点1本塁打の大暴れだった。これで打率も.281と上がってきた。このところ守備での貢献も有り、四球も選んでいる。スモーク選手の退団を機に調子を上げてきた。今年は梶谷隆幸選手、スモーク、テームズの両外野手の加入で出場が危ぶまれていたが、しっかりとチャンスをものにしている。後は盗塁を増やすことができれば、不動のリードオフマンと成れるかもしれない。
すごく期待しています。
