巨人大勢投手と中川皓太投手が復活?勝ちパターンが安定しない

首位広島に勝ち越しました。勝ちパターンの入れ替えが有り、中川皓太投手と大勢投手が戻ってきました。しかし、中川投手は1失点。大勢投手は満塁まで追い込まれるという、ヒヤヒヤの展開でした。バルドナード投手が疲労気味ということで、いきなりのクローザー役でそこは考慮するとしても、不安定な投球内容で、余裕が全く感じられませんでした。

直球ばかりの大勢投手

大勢投手は19球を投げましたが、すべてストレートという投球でした。ストレートに絶対の自信があるのならば良いのですが、あまりそうは見えませんでした。休養明けということで肩も軽いので、下手に変化球を投げるよりはストレートで押し切ろうという様に見えました。これは小林誠司捕手のリードということではなく、ベンチからの指示があったのかもしれません。中継ぎで登板したケラー投手は14球のうち12球がストレート、中川投手も13球のうち10球がストレートという割合で、これにはチームとして何らかの方針があったのかもしれません。

しかし19球のストレートも高め要求が殆どで、低めにコントロールできているという感じではなく、低めにストレートが来ないのであれば、フォークも見送られてしまう可能性が強いので、配球としては正解だったのかもしれません。ただ、相手のバッターの打ち気が助けてくれた可能性が強く、特に秋山翔吾選手と小園海斗選手のボール球打ちは勝負を分けたと思います。

クローザーとして19球はあまりにも多く、登板数が増えたときには、疲労の原因や球威の低下につながるので、次はもう少し落ち着いた投球をしてほしいと思います。ただ、ストレートが浮く投球はファームでも目立っており、一発長打を浴びる可能性が高いと推測されます。東京ドームでの抑え役を安定して続けるためには、長打を浴びないコースでカウントを稼げるようにならないと、次のチームは抑えられないのではないでしょうか。本当の意味での復活を期待しています。

セットアッパーとしては不安定な中川投手

中川投手もストレートが高めに浮いて、不安定な投球でした。しかし、中川投手は大勢投手と違ってサイドハンドの投手なので、低めに球を集めることは難しくないでしょう。全盛期の時のような圧倒的な投球ができるかといえば、勤続疲労や相手打者の慣れもあって、難しいと思います。今年は左打者にも打率.313と打たれているところが気になりますが、持ち直しているのならば、左打者へのワンポイントとして船迫大雅投手とセットで1イニングを抑えるような形が良いかもしれません。

西舘勇陽投手は先発で見たい

セットアッパーとしてここまで貢献してきた西館投手がファームに落ちました。かなりの疲労が溜まっているはずで、いいタイミングでの降格だと思います。西館投手はコントロールがそこそこあり、カーブを投げることができるので、山﨑伊織投手のようなピッチングを目指して欲しいと思います。折角のドラフト1位で、将来性も豊かであり、阿部監督も酷使を避けたい気持ちが起用に出ていました。

何度もチャンスを貰いながら殻を破りきれない堀田賢慎投手や赤星優志投手の代わりに、チャンスをあげてみると良いのではないでしょうか。短いイニングで出力を上げて打者を抑えることができていたので、ピッチングが少し上手くなっている可能性もありますし、ファンとしては長く活躍してもらいたいので、先発が見たいと思います。

ファームは抑え投手の養成を

桑田2軍監督が先発だったからなのか、抑えやセットアッパーを作るのではなく、先発ができない投手がリリーフに回るというような育成が行われているのではと邪推しています。

現代の野球は先発投手とリリーフ投手は適正が全く違います。先発が不合格だから短いイニングを全力でという考え方では、良いリリーバーが育たないのではないでしょうか。先発投手とリリーフ投手とでは求められる特徴が違いすぎます。特にジャイアンツは速いストレートと極上の落ち球を持っている投手が、戸郷投手だけと言ってもいいでしょう。

リリーフ投手は桑田二軍監督の現役時代の様に、8分の力でアウトローにストレートを投げることが難しい現代野球nに対応しなければなりません。

このあたりを区別して育成段階からある程度考えていかないと、中途半端な先発候補だけが増えてしまっていくと思います。今でも先発を目指す若手投手は多いですが、経験を積ませてもらえるほどチャンスがない投手も多いと思います。

ファームの試合を見ていても、みんなが先発目指して桑田二軍監督の教えを受けているようで、組織としては問題があるのではないかと思います。

これはスカウトの段階から、考えて指名するべきではないでしょうか。どうもリリーフ投手となると社会人出身や大学生を指名する事が多いようで、あまり成功事例がないのではと思います。

リリーフ向きの体つくりと、持ち玉を考えて獲得、育成をするべきなのではと思います。

水野体制になってスカウト部門は頑張っていると思いますが、編成部門との一層のすり合わせが大切なのではないでしょうか。故障歴がある先発タイプは、リリーフ投手としては難しいと思います。

タイトルとURLをコピーしました