外野手争いが激化していると言えば聞こえは良いですが、飛び抜けた存在がいない現状は、優勝を狙うチームとしては、危機的状況と言っていいでしょう。候補はたくさんいますが、どんぐりの背比べにならないように願うばかりです。
株式投資の学校佐々木俊輔選手が有力とされる現状
阿部監督がセンターには守備力の高い日本人をと考えているのは、報道により明らかです。センターを任せられるほど守備力の高い外野手が今のジャイアンツにいるのかと考えてみると、なかなか名前が上がりません。萩尾匡也選手は肩に疑問符が付き、浅野翔吾選手もまだ体ができあがっていないことが、秋の離脱ではっきりしてしまいました。岡田悠希選手も総合力の選手で、1軍のセンターを守備力で勝ち取ることは難しそうです。そんな状況が阿部監督に佐々木俊輔選手をセンターの有力候補と持ち上げるコメントを、させざるを得ないというのが本当のところではないでしょうか。
佐々木選手は打球速度170kn/hを記録したなどと報道されていますが、当たればと言う条件がつく話です。キャンプが始まって雨ばかりが続いたので、外野の守備力を確かめることができないという状況なのかもしれませんが、佐々木選手の守備力に関しての報道がほとんどないのが気に懸かります。
マスコミの報道も守備を疎かにし過ぎ
打撃のことに関しては柵越え何本だの、打球速度が何キロだの、振りがどうとかと、どうでもいいことを繰り返し報じている割には、守備に対しての情報力がとても少なく、コアな野球ファンを軽く見ている気がします。ライトなファン向けの記事は必用ですが、スポーツ紙などの情報を取りに来るファン層の需要について配慮が足りなく、テレビや新聞の情報の質の浅さが、視聴率減や発行部数減に繋がっているという見方はできないものかと思ってしまいます。
秋広優人選手の遅刻ばかりを取り上げるマスコミ
ジャイアンツの期待の星の秋広選手についても、オフの間の遅刻について何度も報じており、レベルの低さが露呈されていると思います。そんな事よりも秋広選手がレフトのライバルの丸佳浩選手に大きく劣っているのは守備力であり、お世辞にも上手いとは言えない守備がどれだけ向上したのかの情報が取れていない、または目がいっていない事が残念でなりません。外野手として一番の秋広選手のウイークポイントは守備であり、打席数を多く与えられるためには守備力はとても重要です。経験が少なく発展途上の秋広選手にはリード時の守備力による交代や、守備固めで途中出場できないことは、大きなマイナスです。遅刻や体重の話題ばかりではなく、本質的な部分を報道してくれなければ、今後も視聴率や発行部数の現象は続くでしょう。
センターの大穴は松原聖弥選手
松原選手はもう後がないところまで、追い詰められていると言っていいでしょう。レギュラーを取りかけたところで、相手チームからの研究に対応できずに沈んでしまっています。亀井コーチに”天才だけど頭を使え”とコメントされて迷走しているようですが、このままでは戦力外になるのも遠くなさそうです。
今年、心機一転考え方を改めれば、まだ可能性があるだけに最後のチャンスではないでしょうか。松原選手は小柄な割にパンチ力があることを、長所と考えているようですが、もうその考え方を捨てるべきではと個人的には思います。
原監督から阿部監督に変わってチャンス
原監督は脚よりも長打力を重んじる傾向にあり、1番打者に長打力を求めました。高橋由伸さんを1番に起用したのが象徴的な出来事だったと思います。
昨年も門脇誠選手に長打を求めていたという情報もあり、ショートを狙うことを勧めた阿部ヘッドとコンフリクトしたようです。
阿部監督は松原選手に長打を求めることは無いはずで、松原選手はバットを長く持って振り回す打撃から、極端に短く持ってパンチショットのようにゴロを打つことを狙ってみてはと思います。昨年大活躍した近本光司選手はタイ・カップ式のバットを更に拳一つ短く握って、快打を連発しています。
守備力と脚力が折り紙付きの松原選手が、崖っぷちから脱出するには大きな自己変革が必要です。今までと同じことをやっても伸び代のある年齢ではなく、思い切って考え方から変えてみれば、チャンスは十分にあると思います。
松原選手だけではなく他の選手も今年は大チャンスです。一般社会でも上司が変わった事を機に、大きく成績を伸ばす事は数多くあります。阿部監督は原野球を継承するようなことを就任当時には仄めかしていましたが、全く別物であることが徐々に明らかになってきました。ファン目線で判るのですから、内部では大きな違いで盛り上がっているのではないでしょうか。今までの原監督とは阿部監督とは大きく違います。原監督は明らかに攻撃野球であり、阿部監督は守りの野球です。現役時代に三塁方向から野球を見てきた人と、味方野手8人を見ながら野球をしてきた人と、野球感が違うのは当たり前のことです。
どんな組織でも適度な人事異動は必要ですね。良いにつけ悪いにつけ、今年はファンにとっても楽しみなシーズンになりそうです。