原監督辞任 阿部慎之助監督就任で来季が期待できる理由 巨人が復活

現役からコーチを経て17年間の監督に至るまで、ジャイアンツを支えてくれた原辰徳さんが監督を辞任しました。今後はオーナー付特別顧問ということで、ジャイアンツから完全に離れることはないようですが、第一線からは退くことが確実となりました。一部には院政を懸念する声が有るようですが、長嶋茂雄さん、藤田元司さんを師と仰ぐ原辰徳さんに、その心配はないと思います。むしろ野球を忘れてしまい、その他のスポーツやプロ級の腕前のゴルフにのめり込んでしまいそうで、コミッショナー就任を夢想しているワタシ的には、心配でもあります。

阿部慎之助新監督を心配する多数の声

現役時代の実績や、引退後のコーチ歴は十分でありながら、阿部新監督の手腕を心配する声は小さくないようです。ただ結論めいた事を言ってしまえば、誰がジャイアンツの監督になっても第3次原監督就任時よりも不安が大きくなるのは、当たり前のことでしょう。当然阿部新監督の能力はとても大切ですが、それよりも大切なのは、スタッフと選手をどれだけ集められるかという、バックアップ体制です。そのことを球団は十分に理解しているはずだと推測するのは、高橋由伸監督のバックアップ体制があまりにも整わなかった失敗を経験していることから、当然のことだと思います。

まともに機能し始めるジャイアンツの組織

今までは経験豊富な原監督が、全権を握っていたという事から、ジャイアンツのフロントの機能不全が見て取れました。現在の山口オーナーも野球に関しては素人であり、原監督の意向が強くなったのは当然の流れでしょう。しかし、山口オーナーは組織管理のプロであることは間違いありません。既に球団のオーナーとしての経験も積んで、ジャイアンツという大きな組織の中の最高責任者として、組織を統べる事に十分な能力が有ることは間違いないでしょう。ある程度の規模の組織を管理したことがある人材であれば、多少畑違いの分野に配置転換があったとしても、直ぐに管理職としての能力が発揮されることは、当然のことでしょう。

今回の原監督の辞任にあたっても、山口オーナーの書いたであろうシナリオは素晴らしいものだったと思います。

編成の責任者は吉村禎章さん

現場の責任者と、編成の責任者を明確に分けた方針をいち早く打ち出したのも、そこに問題点を早くから見出していたところに理由があると思います。何でもできてしまう原辰徳さんに依存が大きかったため、原監督が実力を発揮しきれなかった。また、ある時は冷酷にならざるを得ない編成部門の仕事が、現場の長を兼任する原監督にはやりきれなかった部分もあると考えていたのではと推測します。

編成については現場の意見を尊重しながら、冷酷にやらなければ成らない部分があり、編成と現場を明確に分けた山口オーナーの問題意識の現れが、この素早い吉村さんの指名につながったのだと思います。

首脳陣選びは山口オーナーの責任

山口オーナーは、首脳陣選びについても阿部新監督の意向を十分に取り入れながら、最終的には自分で決めることを明言しています。これは阿部新監督のバックアップを最大限行いながら、責任は自分で持つという意味だと思います。この姿勢も組織の長としては当然の姿勢で、そこには原前監督の意見も参考にされる可能性はあるでしょう。しかし、山口オーナーは管理職としては、原前監督や阿部新監督よりも高次の管理職としての経験があり、首脳陣の技量や経験も含めた中で、ベストの判断をしてくれるのではないでしょうか。オーナーも新政権の成績には全面的な責任があるので、必ず阿部新監督を成功させたいという気持ちが強い筈です。

大組織の強みが発揮され始めるジャイアンツ

編成と1軍、2軍を山口オーナーの直轄に置くという組織ができ、山口オーナーが寝る間も惜しんでジャイアンツのために時間を使ってくれれば、肥大した感のあるジャイアンツは動き出すと思います。今までは原前監督に頼りきってしまったため、巨大な原個人商店になってしまっていた様に感じられます。今回の人事異動によって、ジャイアンツという巨大組織の強みが発揮されるようになれば、強いジャイアンツが戻ってくる可能性は、十分にあります。

阿部新監督の手腕には当然期待が集まりますが、編成部門が力を発揮し、2軍が育成を続けることができれば、1軍は誰がやっても強くなります。1軍の首脳陣が方向性を間違えなければ、常に優勝争いをするチームはすぐに出来上がるでしょう。

まずは、首脳陣集めが鍵になることは間違いないでしょう。阿部監督が若いため、ある程度年上の部下ができることは間違いないでしょう。しかし、これもご時世です。一般社会では年上の部下など、全く珍しくありません。その辺りの人材の人間性は、山口オーナーが責任を持って見抜いてくれるのではないでしょうか。

阿部新監督はジャイアンツ初の、捕手出身で二軍監督を経験した監督です。その経験と実績は十分であり、多少の失敗も既に経験済みです。ファンならずとも期待せずにはいられません。

阿部新監督とそれを支える山口オーナーを信頼して、これから数年のジャイアンツを応援していきたいと思います。

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