巨人坂本勇人は最強打者に コンバートで3000安打500本塁打へ

ジャイアンツの坂本勇人選手が、サードへのコンバートを受け入れNPB最強打者のへの道を歩み始めました。私は以前からサードへのコンバートを祈っていましたが、漸く道が開きました。これで坂本選手の選手寿命は確実に伸び、達成が怪しくなり始めていた3000安打ばかりではなく、過去9人しか達成していない(松井秀喜選手は日米通算)500本塁打への道が開かれたと言えます。

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ファイブハンドレッドクラブ(500本塁打クラブ)

メジャーでは実際に存在するわけではありませんが、”The 500 Home Run Club”として特別な存在となっています。MLBでも過去に28人しか達成しておらず、ほぼ全員が当然のように殿堂入りしています。

日本でも過去9人しか達成していない大記録で、主にショートで活躍した宇野勝さんの338本を超えれば、NPB最強打者と言っていいと思います。

現在坂本選手は、288本塁打を記録していますが、まだ35歳を迎える歳で、まだまだ記録を伸ばして、500本塁打は十分可能な条件が整ってきました。

サードへのコンバートで長打力が復活

昨年ホームラン5本に終わり、長打力の衰えが指摘されてきましたが、今季はここまで22本と復活を遂げています。今年ショートでは358打席で打率.289、本塁打16本、OPS.873に対して、サードでは58打席で打率.340,6本塁打、OPS1.132と打ちまくっています。当然サードにコンバートされたことによって、体調管理が楽になった面があると思いますが、それよりも坂本選手の肉体改造がすでに始まっているのではないかと個人的に推測しています。以前坂本選手はショートを続けるにあたって、”これ以上体を大きくできない。”とコメントしていました。逆に言えばサードに転向することによって、体を大きくすることへの縛りがなくなったと言えます。テレビでしか見ていませんが、なんとなく体つきもふっくらしたように見えるのは、単に体調が良いだけではないのではないかと思います。もともと186cmと歴代ショートとしては超大型の坂本選手は、86kgと体重は重くありません。同じ186cmの岡本和真選手が100kg、184cmの中田翔選手が107kgと公表されており、坂本選手はかなり細身の仕上がりとなっています。さすがに中田選手ほど重くすることは無いと思いますが、10Kg 程の増量は十分に可能であり、長打力の増強には必ず活きてくるはずです。

坂本選手は十分に認識しており、既に徐々に肉体改造は始まっていると推測できるのです。

原監督の大英断

以前より坂本選手のコンバートは予想されていました。私は今シーズンの始めからコンバートできればいいと思い、その決断をするのは原監督だと思っていました。しかし、ショートとしての限界が明らかに来ているのにも拘わらず、ここまで引っ張ったのは、原監督の温情と、後戻りはさせないという、強い姿勢の両方が現れたと言えます。原監督もサードからのコンバートを経験しており、その時の気持ちの整理の難しさを考慮してここまで引っ張ったのだと思います。更に後戻りはできないところまで引っ張ったところで、坂本選手のショートへの未練を断ち切り、ファンの希望をも断ち切った所が、流石だと思えるタイミングだったと言えます。

年間40本も可能なサード坂本勇人

2019年に40本塁打を打った坂本選手ですから、サードに転向して体を作れば、年間40本は十分に可能でしょう。後5年サードを張り続けることができれば、200本は上積みできます。現在288本ですからそれだけでも488本です。500本は十分に射程範囲です。今年の後半戦の打棒を見てみれば、その卓越した技術とパワーは衰えていません。MLBでも若い頃は俊足巧打の選手が、晩年には体を大きくして長打力を増強した選手は珍しくなく、日本でも同様です。今年のオフにサード用の体にモデルチェンジできれば、パワーアップと故障のリスク軽減を両立してパフォーマンスは上がると予想できます。

次の課題はDH制の導入

毎年話題になるDH制ですが、あと5年以内には導入される可能性は低くないと思います。そうなれば更に坂本選手の選手寿命は、伸びていくことになるでしょう。DH制を求めてパ・リーグに移籍することは坂本選手の場合無いでしょうから、坂本選手の500本塁打の達成にはDH制の導入は大きなファクターとなると思います。ここは以前より主張している原監督だけではなく、選手会や読売グループの総力を結集して導入に取り組んでほしいと思います。決してジャイアンツのためだけに原監督が主張しているわけではないと、他チームやそのファンにも理解してほしいものだと思います。

来年のサードのベストナインとゴールデングラブ賞

何れにしても坂本選手が、NPB最強打者になる道が見えてきました。ショートの坂本選手が見ていたいという気持ちもありますが、サードもカッコ良く少しビックリしてしまうほどです。おそらく来年のサードのゴールデングラブ賞は、坂本選手が取るのではと、今から期待してしまいます。ベストナインは間違いなく・・・

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