巨人は阪神に完敗 競り負けたのではなく戦略負け 首脳陣の無能?

阪神タイガースが甲子園でジャイアンツに3タテを決めて、見事に優勝をしました。

首位阪神とのゲーム差は18.5ゲーム差と開いてしまい、圧倒的な差をつけられてしまいました。

首脳陣の力の差

原監督は試合後のインタビューで、「競り負けたという印象です。」とコメントしましたが、私は少しびっくりしました。原監督はこの3連戦も1-0,4-0,4-3と1点差が2度有ったので、競り負けたという言葉を使ったのかもしれません。今年の全体を見ても僅差で負けたゲームが多く、競り負けたという印象が強いともとれます。”あそこであと1本が出れば。”とか”あの当たりが抜けていれば。”という場面が多く、惜しい印象があるのでしょう。ただ、結果は18.5ゲーム差の大差です。長期的な視点で見れば、競り負けではなく、足元にも及ばなかった、というのが事実です。このあたりの認識が、圧倒的に負けてしまった原因の一つではないでしょうか。

あそこであと1本は、期待できない

ジャイアンツの攻撃を見ると、走力がない打者が多いので、好球必打で長打を狙う打線といえます。簡単に言えばホームラン以外では、点を取ることが難しい打線と言えます。野球はPCゲームではないので、相手もピンチや大切な場面では全力で抑えに来ます。当然ホームランを警戒した投球をするので、チャンスでのホームランはあまり期待できません。そんな場面であと一本を期待できるのは、どの打者も30%前後です。にも拘わらず、”あと1本、あと1本”とヒットが出ることを願うのは、確率が悪すぎます。特にジャイアンツはセカンドからワンヒットで帰ってこられる打者が極めて少ないので、スコアリングポジションから2本のヒットが必要になる可能性が高い事が多く、30%✕30%=9%の確率を求めていることになります。今年のジャイアンツの得点圏打率は.243なので、連打の確率は5.9%まで下がってしまいます。得点圏で連打が出るのはおよそ17回に1回なので、2試合に1回をひたすら待つことになります。これであと1本を待つコメントは、首脳陣としてはどうなのかと思ってしまいます。

チャンスでのホームランは打たせてくれない

今年ここまでのジャイアンツのホームランは152本ですが、そのうちの93本はソロホームランです。得点圏でのホームランはたった32本で、全体の21%しかありません。つまり本塁打をチャンスで望むことはできず、本塁打でしか得点ができないと言われているジャイアンツは、相手投手の術中にハマっているという見方もできます。ランナーがいない序盤は、ソロホームランの危険を犯して大胆に攻めることで、球数を減らし、大切な場面では序盤の大胆な攻めの伏線と、球数の少なさで攻めきるという戦略に、まんまとハマっているという見方もできるわけです。

攻略された4番岡本和真

打率.295、39本塁打、91打点と見事な成績を岡本選手は記録しています。一方で得点圏打率は.250と物足りません。本塁打も得点圏では、6本しか打てていません。これではチームは盛り上がりません。チャンスで打ってくれなければ、相手投手に対するダメージも大きくはなりません。序盤のソロホームランや、大差のときのホームランは撒き餌の可能性さえ否定できないでしょう。これは岡本選手の前後を打つバッターや、塁上のランナーの走力も密接に関係しており、かつては”ミスタースリーラン”とさえ言われていた、岡本選手の責任ではなく、打線の組み方に原因があるといっても良いのではないでしょうか。

1本が出なくても点を取る野球

阪神の野球を見ていると、走力の低い打者が余りいません。また、若い選手が多く全力疾走ができない打者は殆ど見かけません。逆に言えば走力のない打者や、故障のリスクのため全力疾走できない打者が、ジャイアンツは多すぎると思います。端的に見ることができるのはスタメンの年齢です。どんなに若い時に走力があっても、30も中盤になれば脚力は衰え、全力疾走による怪我リスクは高まります。このあたりも、根本的に見直さなければ、来年は更に悪化すると推測できます。

1本を防ぐ野球

ジャイアンツは内野手は守備力が高いのですが、外野の守備は壊滅的です。特にセンターとライトの守備力が低いのは、致命的です。甲子園やマツダなどの広い球場で弱いのは、センターとライトの守備力の差が、大きいのではないでしょうか。あと1本が出ないように外野の守備を固めるのは非常に重要で、阪神の近本光司選手には良い当たりを簡単に追いつかれてしまったのを何度も見ました。そしてジャイアンツのセンターは、穴と言っていいでしょう。近本選手なら取れるものが、ジャイアンツのセンターでは取れないというのは、事実ではないでしょうか。かつての西武の黄金期や、オリックスのイチロー選手がいた時代、日本ハムの新庄選手がいた時代は、外野の守備が鉄壁でした。西武の黄金期に巨人から移籍した鹿取投手は、ホームランさえ打たれなければなんとかなると思い、ピッチングが本当に楽になったとコメントしています。

このあたりの感覚がジャイアンツの首脳陣にあれば、センターの守備をおろそかにすることはまずないのではと思います。

外野の守備力をおろそかに考えすぎのジャイアンツ首脳陣

内野のコースヒットを防ぐことは大きいのですが、外野を抜けそうな当たりを捌いてくれる外野手は、それ以上に投手を助けると思います。完全にやられたヒット性の当たりをアウトにしてくれれば、大量点を防げます。ポテンヒットを取ってくれれば、大きく投手を助けるのは、誰でも理解できるはずです。

フォアボールを出す投手をジャイアンツの首脳陣は責めますが、狭い球場であの外野の守備力では、フォアボールが増えるのは当たり前ではないでしょうか。

下手な選手の守備を攻めるのではなく、下手な守備の選手を起用した首脳陣は考え方を改める必要があるのではと思ってしまいます。

このあたりはジャイアンツの首脳陣は分かっているけど、片目をつぶっても仕方がないという認識だと、ファンとしては信じたいと思います。

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