ストレートで押すことを信じた髙橋優貴投手~横川投手のストレートの質~

髙橋投手が交流戦2戦目で8回途中まで2失点(自責点1)に楽天を抑えて、ハーラートップの6勝目を挙げた。6勝目は新人の時の5勝を超えて自己最多。エース菅野の離脱後の巨人投手陣を支える働きをしている。

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ストレートの重要性

髙橋投手は150Km超のストレートを投げるパワーピッチャーではない。ストレートの球速は、140Kmの中盤から後半が殆どだ。しかしそのストレートのキレと角度を信じて、ストライクゾーンに投げ込んでピッチングを組み立てた。今村投手や畠投手もストレートで押すピッチングで勝利をあげたが、シーズンが深まるにつれて打ち込まれるようになってきてしまった。下半身の疲労が原因なのか肩肘の疲労が問題なのか、ストレートに自信を無くすに従ってピッチングが窮屈になり、捕まることが多くなってきた。今村投手はローテーションを外されて、登録抹消となっている。髙橋投手もここ2試合で勝利を挙げられず、6回で降板することが続いたが、今回は過去の反省から8回途中まで投げることができた。シーズンが深まるに従って蓄積する疲労を、登板日以外に取り除きコンディションを保つことに成功していると思われる。今後もストレートをストライクゾーンに投げることができれば、球数も少なくなり打線の援護や好守備を触発するものと思われる。

実松バッテリーコーチの存在

実松2軍コーチが1軍バッテリーコーチになり、相川1軍バッテリーコーチが3軍へ配置転換となった。シーズン途中でのコーチ陣の配置転換は、原政権下では珍しいことではなく、今回もその効用が注目される。実松コーチはパ・リーグでの経験もあり、交流戦を前にした異動は時期的にリーズナブルであり、バッテリーへの相川コーチと違う角度での指導が期待される。3軍に配置転換となった相川コーチはフィジカルに優れたキャッチャーで、キャッチングやフットワークなどキャッチャーの素材が多い3軍での活躍も期待していいと思われる。

横川凱投手今季初先発

2軍で好成績を収めた横川投手が今季初先発をする。大阪桐蔭卒の3年目左腕で、長身から投げ下ろす角度のある速球が特徴だ。球速は140Km前半が殆どで、スピードガンの数字は出ない。杉内投手コーチからの指導なのか、速球の角度と脱力を意識しているようで、変化球の種類は少ないが、ストレートをストライクゾーンに投げるピッチングで2軍では数字を残した。変化球やコントロールに特別の特徴があるようではないので、1軍でそのストレートが通じるかどうかで、全てが決まると思える。

逃げて打たれても何も学べずに終わってしまう。まずは自分のストレートの質を信じて、悔いのない勝負をしてほしい。

まだ高卒3年目。いいチャンスをもらえたのだから今の自分を試し、通用しなければもう1ランク体を鍛えて、次のチャンスを目指せばいいと割り切ってもらいたい。牽制なども上手く大阪桐蔭の卒業生はよく鍛えられていて、実践派が多いと思われる。1軍でもその実践力を活かして好投できる可能性は、十分にある。

今夜はとても楽しみです。

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